ヘルシー長寿研究会2024(5)健康長寿と食生活

健康長寿の3つの柱・・・・・
「運動」
「食生活(栄養・口腔機能)」
「社会参加」
これらの3つの柱をバランスよく整えることで、要介護状態になるのを防ぎ、フレイルの進行を抑制したり、健康な状態に戻したりすることができるとされています。
今回は、健康長寿の3本柱のうち「食生活(栄養・口腔機能)」について解説されている記事や動画をご覧いただきましょう。
健康長寿と食生活.jpg
健康長寿の食生活には、次のようなポイントがあります。

・偏りなくバランスのよい食事を心がける
・食塩の摂取は最小限にする
・野菜や果物は適切に摂取する
・食物繊維を多く摂取する
・大豆製品や魚を多く摂取する
・赤肉や加工肉の多量摂取を控える
・甘味飲料の摂取は控える
・年齢に応じて脂質や乳製品、たんぱく質摂取を工夫する

高齢者にとって特に重要なのは、エネルギーの素となる糖質・脂質とたんぱく質です。
また、カルシウム、ビタミン、ミネラル、鉄分も意識してバランスよく摂取しましょう。

高齢者の食事では、次のような特徴や問題点があります。

・咀嚼力や嚥下力が低下している
・唾液の分泌量が減っている
・味覚が低下している
・消化機能が低下している
・栄養素が不足しがちになる

高齢者でも、食生活を改善することで長寿を実現することができます。


【出典;「AIによる概要」から転載させていただきました。】

バランスの良い食事(兵庫県栄養士会).png
【注意】「低栄養シニア」が増加 異変に気付くサインは?
物価高による影響も…今できる対策とは?
【めざまし8ニュース】
【動画出典; めざまし8チャンネル  より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
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【動画のポイント】
●今年7月厚労省が発表したデータで、高齢者の約6割が「生活が苦しい」と答えている。
●物価高や身体機能の衰えにより栄養不足になっている高齢者「低栄養シニア」が増加している。
●生鮮食品(肉・魚・野菜)の高騰による買い控えで、タンパク質・ビタミン不足になっている。
●体の機能の衰えで、やわらかいもの(炭水化物)に偏った食生活になっている高齢者が多い。
●持病などにより体が動かせなくなり小食になって、持病の悪化、体力の低下が進んでしまう。
●低栄養からの脱出のためのおススメ対策は「さあ、にぎやかにいただく」
さあ、にぎやかにいただく.png
高齢者は粗食にならないように注意しましょう!
【動画出典; 京都府公式YouTubeチャンネル より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
【動画のポイント】
●今、高齢者の「粗食」「低栄養」が問題になっている。
●高齢期では、タンパク質やビタミンなどの栄養不足が続くと、低栄養につながる。
●低栄養になると、骨がもろくなったり筋肉が減って弱くなる症状が出る。
●低栄養の予防には、1日3回の食事からバランス良く栄養素を摂ることが大切。
●特に「肉類」に含まれるタンパク質は、血や筋肉になるので大切。
●噛みにくい場合、薄切り肉やミンチ肉を選び、塊肉は細かく切って調理する。
【出典;時事メディカル、2024/11/19】
体重を維持できる食事量を.jpeg
🔲記事の概要🔲
●食欲不振、かむ力の低下で食事量が減り、体を動かすエネルギーや筋肉などを作る栄養が不足した状態を「低栄養」と呼ぶ。
●特に高齢者ではその割合が高い。
●国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)の荒井秀典理事長は「食事の質はもとより、十分な量を取ることも大切です」と話している。
●高齢者の低栄養の原因は、病気やその治療の副作用で食欲が落ちたり、虫歯や歯槽膿漏(のうろう)など口腔(こうくう)状態の悪化でそしゃくが難しかったりとさまざま。
●退職などで社会的活動量が減り食事を取ること自体が面倒になるケースや、年金生活で食費を切り詰めてしまい、物理的に十分な食事が取れていないケースも。
低栄養になると、倦怠(けんたい)感や疲労を感じやすい、風邪を引きやすい、または治りにくい、床ずれを起こしやすい―といった事態に陥る。
●進行すれば、筋肉の量や質が低下する『サルコペニア』になり、要介護や死亡リスクにもつながりかねない。
●口腔機能の低下(オーラルフレイル)も高齢者では低栄養のリスクになるため、半年に1回は歯科健診を受けることも重要だ。
●子どもや成人でも低栄養は起こり得るため、老若男女問わず、炭水化物、タンパク質、脂質の三大栄養素をバランス良く、かつ十分な量が取れる食事が望ましい。
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🔲ブログ主の感想🔲
栄養不足がフレイルの原因となる低栄養につながるので、その予防のため、タンパク質を中心に1日3回の食事からバランス良くたっぷりと栄養素を摂りましょうという、ベリーグッドな記事でございます。
高齢期になると、体力の衰え、そしゃく力の低下などで、ややもすれば柔らかいもの、すなわちご飯や菓子パンなどのみで食事を済ます人も多く、ひいてはそれが外出するのも億劫な社会活動の低下や低栄養などの悪循環、すなわち「フレイルスパイラル」に陥りやすくなるのでしょう。
ちなみに、ブログ主には一人暮らしで80代の1親等の方がいますが、この御仁は健康長寿まい進に意欲を示しており、朝早く起きて、タンパク質を中心としたバランス良い食事メニューの朝食を毎日欠かさず調理してモリモリ召し上がっておられます。
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朝食
2月19日 (1).JPG
●広島県産ちりめん、カニカマ、大根おろし
●納豆、山芋、ネギ
●焼き鮭、目玉焼き、魚肉ソーセージ、ネギ
2月19日 (2).JPG
●シジミ汁
●雑穀入りご飯
デンタルフロスのつかい方(糸巻きタイプ)
【動画出典; すぎなみ健康チャンネル より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】


今回ご紹介した動画や記事は、1日3回の食事から栄養素をバランス良く、なおかつ十分な量を摂ることが健康長寿に有効であることが解説された素晴らしい内容でしたね。
スリムちゃんブログでは、「健康長寿と食生活」についての「お役立ちできるかも記事」が多数ございます。
ぜひ、読んでいってくださいましな。
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【関連記事】
引用マーク始め1.png
からだや心の機能が低下した状態を「フレイル(健康と要介護の中間の虚弱状態)」といい、フレイルが進むと、徐々に要介護状態になるといわれています。
フレイルの進行と改善.png
【画像出典;東京都健康長寿医療センター より、転載させていただきました。】
シニアはメタボよりフレイル予防
【動画出典; ひょうごチャンネル より、共有埋埋込コードにてリンクさせていただきました。】
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≪動画のポイント≫
●フレイルを早期に発見できる最も重要で手軽なものさしである「体重減少」に注意する。
●「食べこぼし」や「噛めない食品」が増えるなどの、口の機能の衰えにも注意する。(オーラルフレイル)
●1日3食「主食、主菜、副菜」の3つのお皿をそろえてしっかり食べましょう。
バランスの良い食事(兵庫県栄養士会).png
【参照画像;公益社団法人兵庫県栄養士会 フレイル予防のポイント より、転載させていただきました。】
厚労省「口腔ケヤをしっかりと。毎食後、寝る前に歯磨きを。しっかり噛んで食べましょう」
オーラルフレイル負の遺産(神戸市HP).png
【画像出典;神戸市HP「オーラルフレイルを予防しよう」より転載させていただきました】
いやはや何とも、口や歯のケアってやっぱり重要なんですね。
痛くなくても定期的に歯のチェックや掃除してもらうことも、健康長寿のための一助となるのでしょう。
あなたはひとりじゃない ~防ごうオーラルフレイル短編アニメーション~
【動画出典;ClubSunstar より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】



「ヘルシー長寿研究会」では、「高齢化」&「少子化」そして「多死社会」を迎えていく時代の中で、どのように「ヘルシー&長寿」を過ごしていけばいいのか調べて、読者の皆さまとお役立ち情報などを共有できたらと考えて記事作成してまいります。
健康長寿3つの柱2.jpg
記事作成にあたりましては、できるだけ1次情報(関係各省など国および研究機構などの資料や統計)のデータを参照し、ブログ主がまとめてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。


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