ヘルシー長寿研究会2024(9)筋肉は嘘をつかない・・・らしい

「昆布の日 大村崑校長の健康授業」
舞昆のこうはら かがや店
【動画出典; あべの経済新聞 & OSAKA STYLE より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました】
90歳を過ぎてもなお、現役で活動する俳優でタレントの大村崑さん(93)が、大阪市住之江区の昆布専門店「舞昆のこうはら」のイベントに登場し、健康長寿の秘訣(ひけつ)を語った。

5年ほど前に始めたジム通いを週に2回のペースで続けており、「面白く生きることで長生きができる」と軽快に語った。
「筋トレと昆布で長生きできた」とした上で「脳外科医からボケない『カキクケコ』を教えてもらった」と語る。

▽カは感謝を忘れない
▽キは興味を持つ
▽クは工夫する
▽ケは健康を保つ
▽コは恋をする-こと。

「87歳の妻とのスキンシップは欠かせません」と話すと、約20人の来場者から笑いが起きた。
また健康のために、よく童謡を歌っていることも明かした。
大村さんは平成20年から同社のテレビCMに「崑ばあ」役で出演。
現在も映画出演や講演活動などで全国を飛び回っており、「90歳を超えて取材が増え、忙しくなった」と話す。
同社の鴻原森蔵社長(60)は「弊社の商品をよく食べ、意見をくださっている。長生きしてもらいたい」と願っていた。
【出典;産経新聞 健康長寿の裏には「87歳妻とのスキンシップ」、93歳の大村崑さん語る (2024.11.20)より、抜粋引用させていただきました】
元気ハツラツ.jpg
1970年代にTV番組にどっぷり浸かって子ども時代を過ごしたアラ還世代の私としては、大村崑さんと言えば何といってもオロナミンCのCM「元気ハツラツ!」のイメージが強力ですね。
本年2024年11月に御年93歳になられたという大村崑さん。
86歳にして始めた筋トレに励んだり、多忙な講演などで今が一番「元気ハツラツ!」のようです!
小学2年生で左目が弱視、育ての親にどつかれて耳は難聴、19歳で肺結核になり片肺切除、58歳で大腸がんを患って内視鏡手術、喜劇役者の多忙さと「老い」も加わって不調続きの満身創痍の体になってしまった。
それが86歳から始めた筋トレで見事によみがえり、「元気ハツラツ!」を取り戻した。
相撲の四股のポーズのスクワットをするおおむら氏の写真。軽そうに見えて実際はなかなかきつい。
現在、大阪のマンションに奥さんと一緒に暮らし、2人の息子さんは東京と大阪に住んでいる。
喜劇役者の仕事は途切れることなく続けており、体づくりや健康に関する講演などで全国から呼ばれることも多い。

食事は1日に和食2食で、ブロッコリーや鶏むね肉を好んで食べている。
この2つは筋トレをしている人には大人気という。

「僕は入れ歯が1本もないんです。虫歯も歯槽膿漏もありません」。
歯磨き1日5回は欠かさず、歯石取りに2か月に1回歯科医に通い続けている。

「100歳は区切りがよすぎるので、人に聞かれたら102歳まで生きるということにしています。100歳まで喜劇役者を続けて、筋トレしながら102歳で旅立つ予定」という。
「筋トレで体の中で時間が逆行している僕には、102歳は現実味のある数字です」

      ↑
いやぁ~、感動しました。

①運動・・・・・86歳から筋トレ開始
②栄養・・・・・1日2食は和食。鶏むね肉&ブロッコリー
③社会参加・・・現役の喜劇役者

大村崑さんは、拙ブログでも記事にしてきて私自身が備忘録として学んできた「健康長寿の3つの柱」を日常に自然体で取り入れて実践させているんですね。
健康長寿のための「3つの柱」.png
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ここで筋肉についての朗報が!
筋肉は90歳でも、そして100歳を超えても鍛えれば強くなっていることが分かっているそうです。
もちろん加齢に伴って、誰もがカラダや健康に様々な支障をきたすようになることは避けられませんが、適度な運動、十分な栄養に留意して、うまく「老化」と折り合いながら、できれば健康でいられる年齢を積み重ねていきたいものでございましょう。
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中山きんに君先生〈談〉
●お金は使えば減るが筋肉は使えば増える、「貯筋」が大切です。
●筋肉をつけ無駄な脂肪を減らすことが正しいダイエット。
●運動と食事をセットで考え、筋肉を増やして無駄な体脂肪を減らす。
●しっかり食事をとり、理にかなった運動を日々続ける。
なかやまきんに君先生.jpg
高齢になると、歯を失ったりお口の働きが衰えたりして、よくかんで食べることが難しくなることがあります。
「食べること」は生きる楽しみであり、健康長寿の秘訣です!
ところが、食べることや話すことの衰えは、自分では気が付かないうちにだんだん進んでしまうことがあります。
うまくかめない・軽くむせる・口が乾く・滑舌が悪くなるといった、ちょっとした悩みから始まります。
このようなちょっとした歯や口の働きの衰えを見逃してはいけません。
オーラルフレイル負の遺産(神戸市HP).png
●虫歯が減ってきたことで歯科医院に通わなくなった方が結構多く、歯周病で歯を失ってしまう。
●中年期高齢期は虫歯の予防も大切だが歯周病の予防にシフトしていかなければいけない。
●歯科医院で自分では取れない歯茎の中などの歯石をとりのぞくこと。 歯周病を意識して歯を磨くことが重要。
●歯周病は脳梗塞、心筋梗塞とか糖尿病にもなりやすい。全身の疾患の引き金になっている。
●糖尿病の悪化により免疫力が低下し歯周病も悪化しやすくなるという。
●キノコ類とか食物繊維の多いサツマイモなどなるべく30回かめるようなメニューを選び、よく噛んで唾液を多く出すと食べかすが口に残りにくく歯はきれいに保たれる。
●よく噛んでゆっくり食べると糖質の吸収がおだやかになり血糖値が上がりにくくなることで 糖尿病の予防にもつながる。
●自分で行うセルフケアとともに歯石を取ることも欠かせないので、定期的に歯科検診を受けてほしい。
歯と口の健康週間(令和6年6月4日~10日).jpg
当ブログは「食いもん系」でもありますし、ややもすれば私自身「健康はまず食事や栄養が一番大事である」とずっと思っていました。
しかし、「フレイルドミノ」では、不健康への第一歩は「社会のつながりを失うこと」が原因となっています。
つまり、億劫でも面倒くさいときがあってもストレスがかかっても「他者(社会)と関わることの活動量」がいかに人間にとって大切であるかということなのでしょう。
と、同時に、アスリートや強度な運動習慣がある方は別として、ほとんどの一般人にとっては、実は「外に出て働いたり人と会ったりして、結果的にカラダを動かす」という「社会参加」こそが、「適度な運動」という活動の大半を担っているということも言えるのではないでしょうか。
フレイル・ドミノ.jpg

大村崑さんは「何歳からでも体は変えられるし、体が変われば気持ちまで明るくなる。筋肉は嘘をつかない」と語っておられました。
そして、「フレイル防止の3つの柱」を実践できる原動力は、何と言っても「生涯現役の喜劇役者」でしょう。
同時に、現在93歳の健康長寿の人生を歩んでおられる昆さんは「喜劇役者は若死にする。なぜなら怒りっぽい人が多いから」と語っておられます。
末永く仕事をするためには怒りっぽくてはダメで、やはり仕事関係者などと良好な人間関係を継続していくことが大事ですよね。
「筋肉は嘘をつかない」
86歳から筋トレを始めて93歳の今も元気ハツラツな大村崑さんの偽りなき頼もしいメッセージを糧にして、高齢者登山口に足を踏み入れた61歳の私も「フレイル防止の運動・食事・社会生活」を実践していきたいもので、ございます。


特集シリーズ「ヘルシー長寿研究会」では、「高齢化」&「少子化」そして「多死社会」を迎えていく時代の中で、どのように「ヘルシー&長寿」を過ごしていけばいいのか調べて、読者の皆さまとお役立ち情報などを共有できたらと考えて記事作成してまいります。
コロナフレイル(宇部市HP).png
記事作成にあたりましては、できるだけ1次情報(関係各省など国および研究機構などの資料や統計)を中心にググってまとめています。
どうぞよろしくお願いいたします。

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