防災2024②熱中症予防対策「アイススラリー」など

日本気象協会により、本年2024年7月〜9月の気温傾向(※6/25現在)が発表されています。
7月と8月の気温は、全国的に平年より高く、厳しい暑さとなる見込みです。
9月の気温は、東日本から沖縄・奄美で平年より高く、残暑が続くとされています。
梅雨の晴れ間や梅雨明け後に急に暑くなると、熱中症のリスクが高まります。
暑くなる前から、運動や入浴をすることで汗をかき、体を暑さに慣れされて(暑熱順化)、暑さに負けない体づくりを心がけましょう。
梅雨の晴れ間や梅雨明けに特に注意.jpg

気象予報士と学ぶ!2024年の熱中症対策
【動画出典; 気象キャスターネットワーク より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました】
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熱中症対策のポイント.png
“プール水温33℃の境界線”なぜ?
水中でも熱中症のリスク「ぬるいと感じたら…」
【スーパーJチャンネル】(2024年7月10日)
【動画出典; ANNnewsCH より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました】
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≪動画のポイント≫
●水温は33℃以下であれば体内の熱が水中に逃げるが、33℃を超えると、水中に熱が逃げず体内にこもってしまいます。
●陸上では汗が蒸発し体温を下げる効果があるが、水中では汗が蒸発せず、熱が下がらず、こもりやすい状況になります。
●水中では、汗をかいていることに気付きにくいこともあり、汗として水分は失われていき、体内に熱がこもり、熱中症のリスクが高まるということです。
●一般的に遊泳に適した温度は「26℃~31℃」の範囲内で管理されているが、ためっぱなしの屋外プールでは、その温度を超える恐れもあるといいます。
●水中では水分補給の意識が薄れることもありますが「目安としては1時間運動したら、コップ1杯の水分補給を心がけてほしい」ということでした。

🔲アイススラリーとは?

“30秒で出来る”熱中症対策の新常識! 
家で簡単に「アイススラリー」の作り方
【スーパーJチャンネル】(2024年7月4日)
【動画出典; ANNnewsCH より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました】
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≪動画のポイント≫
●「アイススラリー」は「アイス(ice)=氷」「スラリー(slurry)=ドロッとしたもの」という意味。
●氷を丸飲みするのは難しいが、アイススラリーはシャーベット状になっているので飲みやすい。
●水は氷で冷やしても氷点下にならないが、アイススラリーはマイナス2.8℃と氷点下になり、冷却効果もある。
●このように“いいとこどり”をしているので、効率よく内側からクールダウンすることができる。
●アイススラリーは深部体温を下げるだけではなくて、炎天下の活動の前に飲むことで深部体温の上昇を抑えることも実証されている。
ポカリスエット アイススラリーCM
「野球観戦」篇
【動画出典; 大塚製薬 公式チャンネル より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました】
熱中症対策への新たな期待(大塚製薬).png
リポビタンアイススラリー Sports
「すべての熱中症対策に」篇 30秒
【動画出典; taishomovie より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました】
リポビタン、アイススラリー.png
🔲「屋内・夜間・睡眠中」に注意!!

熱中症の救急要請の発生場所は屋内が最多!
冷房のない部屋で家事をする際の注意点、
救急車を呼ぶか、迷った時は?
【東京サイト】夏を快適・安全に過ごす 
2024年6月18日(火)「屋内での熱中症対策」
【動画出典; tvasahi より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました】
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【動画のポイント】
 屋内での熱中症対策は、エアコンなどを使用し、涼しい環境を作ること。室温の目安は28℃。
●エアコンの設定温度ではなく、実際の室温が28℃になるように、温度計などを使用して“室温の見える化”を心がけましょう。
●冷房を設置していない風呂場やトイレを掃除する時、キッチンで火を使う時などは、扇風機やサーキュレーターなどで冷たい空気を循環させ、しっかりと水分補給をするようにしましょう。
●住まいなどで熱中症になってしまうケースが多い65歳以上の高齢者は、特に注意が必要です。
●高齢者は暑さやのどの渇きを感じにくくなるので、こまめな水分補給を心がけましょう。
●バランスが良い食事と十分な睡眠など、熱中症にかかりにくい体づくりも重要です。 
小まめにエアコン温度調整.jpg
【解説】“睡眠中の熱中症”要注意!
睡眠環境プランナーによる「夜のエアコン活用法」とは?
【動画出典; 日テレNEWS より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました】
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【動画のポイント】
●「熱中症の4割は夜間・睡眠中に発生する」と専門家が警鐘を鳴らしています。
● 夜は昼ほど暑くないため、「大丈夫」と油断しがちですが、そういうことではありません。
●夜に熱中症になりやすい背景として、水分補給ができないということが挙げられます。
●人は寝ている間にも、呼吸や汗で400~500ccの水分を一晩で失っているということです。
●夜中にトイレに起きるのが嫌だからと、水分を取らないお年寄りも多いです。
●寝る前と起床後に、少なくともコップ1杯の水を取り、失われた水分を補う必要があります。
●コロナ禍の運動不足による筋肉量減少により、体内の水分の貯蔵庫が小さくなっています。
●そこに異常な暑さも加わり、まさに“ダブルパンチ”に見舞われています。
●屋内での熱中症による死亡者の大半が「エアコン未使用」というデータもあります。
●専門家は「エアコンは朝までつけておくのがいい」とアドバイスしています。
●室温が28℃を超えると、「睡眠中熱中症」のリスクが高まるということです。
●設定温度は26℃から28℃がおすすめですが、「エアコンの設定温度=室温」ではないことに注意が必要です。
● エアコンをつけっぱなしにする場合、寝冷えを避けるために長袖・長ズボンのパジャマがおすすめということです。
●この服装で、ちょうど良い温度にエアコンを設定すると、快眠につながるということです。
エアコン代VS熱中症による入院費.jpg
🔲[暑さ指数(WBGT)の目安]
31以上:危険
28以上31未満:厳重警戒
25以上28未満:警戒
25未満:注意
日常生活における熱中症予防指針.png
【出典;日本生気象学会 「日常生活における熱中症予防指針」Ver.4 より】
熱中症警戒アラート、発表時の予防行動.jpg
🔲熱中症予防チェックリスト

熱中症予防チェック.jpg
【画像出典;環境省総合環境政策局環境保健部 環境安全課、熱中症~思い当たることはありませんか? (PDFチラシ)より転載させていただきました。】
燃える地球.jpg



🔲スリムちゃん;ミニコラム🔲


【注意喚起;国民の生命健康に危険を及ぼす下記クソ記事に注意!!】
   ↓(クソ記事)
【出典;ダイヤモンドオンライン、2023/08/05】
   ↑(クソ記事)
🔲上記クソ記事の概要🔲
●熱中症が気になる季節になると、スポーツドリンクや経口補水液の宣伝が増えてくる。
●こうした飲料は糖質をたくさん含みますからNGだ。
●高齢者に多い隠れ脱水を防ぐために、糖質は必要ではありません。
   ↑
🔲ブログ主の感想🔲
命に関わり可及的速やかに対応すべき「熱中症予防」に関しても、「隠れ脱水のときも、糖質をたくさん含む飲料は飲むな、NGだ」 という、たいへん危険な記事でございます。
そもそも、電解質や糖質の含有量が全く異なる「経口補水液」と「スポーツドリンク」を同列に並べて語る時点で、熱中症対策の何たるかを分かっていないバカ医者、それが「何が何でも糖質が悪い」の1点張りで無理やり正面突破を図ってきて、このようなクソ記事を執筆してしまった糖質制限推進派ドクターの頂点に立つ江部康二医師でございましょう。
500mlに含まれるカロリー、食塩.png
【出典;環境省HPより転載】
このような極端で煽り立てるような内容を読んでも「医師が書いたのだから」と、まともに信じてしまい、隠れ脱水なのに必要な糖分塩分を補給せずに、かえって危険な状況に陥る高齢者が増える恐れもあるという、日本社会全体にとっても極めて悪質な江部医師の主張とダイヤモンドオンライン社の記事です。
もちろん糖尿病治療中の方などにとっては、糖質が多い飲料は控えるべきなのは言うまでもございません。
「経口補水液には糖質が含まれているので、日常的な摂取は控えましょう」という話なら理解できるし、多くの読者の理解を得られるでしょう。
また、一般のスポーツドリンクなど糖質過多の「ペットボトル症候群」については、健康に良くないことは言うまでもありません。
しかし、この記事は「熱中症予防つまり脱水対策でも糖質摂るな」という、完全に誤った危険な記事です。
国(環境省、厚生労働省)の「隠れ脱水(熱中症1度に該当)の場合、経口補水液をできるだけ早く飲むこと」というガイドラインを真っ向から否定して、日本国民に勧めています。
ただでさえ水分摂取の意識が低いといわれる高齢者こそ、脱水症状がある場合は、迷わず速やかに「糖分塩分摂取」をするべきでしょう。
脱水(高齢者の隠れ脱水含む)になってしまうと、細胞の中と外の体液のバランスが崩れているので、水分だけを補給しても回復しません。
水だけ補給しても回復しない.png
【出典;環境省HPより転載】
本当に危険な状態に陥りそうになったときの熱中症予防でも「糖質が多い飲料は飲むな」とは、何と無責任な発言でしょうか、医師失格といっても優しい表現で、過言どころか言い足りないくらいです。
「いついかなる時でも、隠れ脱水でも糖質は摂るな」とおっしゃいましても、脱水状態で危険な時に摂取しなければならない「水分と塩分」をすみやかに吸収するためには「糖質」の浸透圧が大変重要なのです。
だからOS-1とか点滴には「糖質」が入っているのです、これ、常識でしょうに。
もう一度言います、「命がかかっている」と。
何度も言います、「医師失格だ」と。
12万年に1度とも言われている2023年の猛暑で「隠れ脱水になっても、糖質が多い経口補水液はNG!!」なんて、お医者さんが主張したら死人が出ます!!
ブログ村の「2型糖尿病カテゴリー」から、このブログに来てくださった皆さん。
もちろん、速やかな血糖値改善など「治療としての糖質制限」は必要だと私自身の体験からも思いますが、だからと言って「脱水」や「体力低下」などの危険な状態のときは、全く別だとお考えくださいませ。
熱中症になって危ないときに、意識が薄れかけたアタマで「お、お、俺は・・エベ先生がおっしゃる糖尿人であり・・・ナツイ先生が命名した、と・と・糖質セイゲニスト・・だ・か・ら。。。2:6:2の上位なんだ、だから・・・絶対に糖質が多いOS-1飲んじゃ・・だ・め・・なんだ・・」と、経口補水液を飲まないといった間違った判断をしてしまい、最悪の場合、死んでしまってご家族が嘆き悲しめども、糖質制限推進医師や出版社からはお線香1本あげてもらえないのです。
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🔲お役立ち記事🔲

塩分 Na⁺(ナトリウムイオン)+糖分 グルコース(ブドウ糖)→水分の吸収スピードアップ!
脱水症になってしまったら、水と電解質(特に塩分)を速やかに補うことが大切です。
軽度から中等度の脱水症における水と電解質の補給方法として、経口補水液の摂取(経口補水療法)があります。
脱水したカラダに必要な水と塩分(Na+)に加え、速やかな吸収のために必要な糖分(グルコース)をバランスよく含んだ組成になっています。
脱水したカラダに必要な塩分(Na⁺)を補います/糖分(グルコース)は、水と塩分(Na⁺)の吸収速度をアップする役割があります/塩分(Na⁺)と糖分(グルコース)のバランスがよいと速やかに吸収できます!
【出典;大塚製薬工場OS-1 より、抜粋引用させていただきました。】
私たちの身体は、体重の約60%相当が水分と塩分(電解質)が混ざった体液からできています。
「かくれ脱水」とは、脱水症の一歩手前で、身体に必要な体液(水分)が減っている状態。
そこに「暑さ」が加わると熱中症になります。
ちなみに脱水時に飲む経口補水液は、できれば市販のものがおすすめです。
水分、塩分(電解質)とブドウ糖が、体液に近いバランスで配合され、素早く小腸から吸収されます。
熱中症の応急措置のポイント.jpg
【出典;社会福祉法人恩寵財団済生会 より、抜粋引用させていただきました。】
発汗による脱水量が増え,体外へ多くの塩分が失われた状態では血液量の低下とともに血液中の塩分濃度が上昇する.
この時に水だけを摂取した場合, 血液中の塩分濃度はもとの濃度に戻るため, 血液量が回復しきれていないにも関わらず口渇感が減弱し飲水を抑制する.
身体は血液中の塩分濃度を一定に保つ働きがあるため,仮に,それ以上の水を強制的に摂取しても,それを尿として体外に排泄してしまう.これを「自発的脱水」と呼ぶ.
その結果,血液量の回復が遅れ,皮膚血流量が低下する.
したがって,血液量を回復するためには適度な濃度の塩分を含む飲料の補給が必要である.
さらに,腸管での水の吸収は,Na+イオンの吸収と一緒に行われる.
このNa+イオンの吸収が,飲料中のブドウ糖によって促進する.
1~2%のブドウ糖濃度が腸管での水分吸収に効果的である.
また,摂取時の温度は 22 ℃以下が望ましい
【出典;日本生気象学会 「日常生活における熱中症予防指針」Ver.4 より】
(記事掲載日;2022年06月09日)
熱中症注意.png
急に暑くなる時期は、熱中症の危険が高まります。
酷暑の時期を安全に健やかに過ごすため、「熱中症対策」をチェックしたり、暑さに慣れる「暑熱順化」を行ってまいりましょう。
【熱中症予防に関するお役立ちサイト】
●環境省●
環境省のウェブサイト「環境省熱中症予防情報サイト」では各種普及啓発資料や、熱中症のかかりやすさを示す「暑さ指数(WBGT)」を公表しています。
「環境省熱中症予防情報サイト」(http://www.wbgt.env.go.jp/)  検 索|環境省 熱中症

 ●内閣府●
内閣府のウェブサイト「防災情報のページ」の「公報・啓発活動」では、防災白書や広報誌に加えて、防災に関する普及啓発のためのパンフレットなどを掲載しています。 http://www.bousai.go.jp/kyoiku/index.html

●tenki.jp● 熱中症情報
🔲夏でも「低体温症」にご注意を!
災害時の「低体温症」
夏でも高リスクのワケ【news23】
【動画出典; TBS NEWS DIG Powered by JNNより、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
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≪動画のポイント≫
・政府は、低体温症のリスクを盛り込んだ巨大地震の被害想定を盛り込んだ報告書を公表。
・政府の試算では日本海溝型巨大地震の場合、低体温症死亡リスクが最大42,000人。
・全身が濡れた状態と、低い気温や体感温度を下げる風の影響により低体温症リスクが高まる。
・夏のゲリラ降雨など、災害時には季節に関係なく低体温症のリスクがある。
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《スリムちゃんの感想》
ウイキペディアによりますと、低体温症は必ずしも冬季や登山など極端な寒冷下でのみ起こるとは限らず、水泳用20-24℃のプール、濡れた衣服による気化熱や屋外での泥酔状態といった条件次第では、夏場や日常的な市街地でも発生しうるとの事。
軽度であれば自律神経の働きにより自力で回復するが、重度の場合や自律神経の働きが損なわれている場合は、死に至る事もある症状であるそうです。
寒い外のイラスト.png
私は以前、大雨で強風の夜に屋外現場作業をしていたときに、真夏にもかかわらず体が冷え切って震えが止まらず低体温症の一歩手前になった経験がございます。
すぐに車の暖房で暖まって、そのあとはアラ不思議、「雨合羽」を着て作業を続けたのですが、寒気はなくなりました。
「雨合羽」の威力とありがたみを感じると同時に、いかに人間は雨や風に弱いかを思い知らされた経験となりました。


「災害シーズン期間中の最新の防災お役立ち情報」を読者の皆さんと共有化できますよう、記事作成してまいります。
記事作成にあたりましては、できるだけ1次情報(関係各省など国の機関および全国各自治体の注意喚起資料)を中心にググってまとめています。
どうぞよろしくお願いいたします。


防災2024
【風水害・猛暑・地震・コロナ・原発・戦争・飢饉】

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②熱中症対策「アイススラリー」など
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