インターネット創成期からの2ちゃんねらーにして、狂気&狂喜の検索好きマニアの私「スリム鳴造」
この特集は、その時その時に関心を持った話題などを検索したり、または、Googleオヤジが私向けに送ってくださった記事を取り上げたりする、自分自身の備忘録的な内向け陰キャなシリーズです。
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本年(2023年)の秋は、ザ・ビートルズの”新曲”「ナウ・アンド・ゼン」発売の話題で世界中が盛り上がったようですね。
この”新曲”は、ビートルズ解散後、音楽活動を引退していたジョン・レノンが、家でピアノ弾きながら歌ってカセットテープに吹き込んだデモテープから最新テクノロジーで「声」だけ抽出して、後は1990年代に録音された生前のジョージのギター演奏も取り入れて、最終的には2023年現在健在であるビートルズのメンバーであるポールとリンゴが仕上げたという曲でございました。
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【関連記事】 ・ |
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The Beatles - Now And Then -
The Last Beatles Song (Short Film)
Now and then の実現に至るまでの波乱万丈な旅は 50 年以上にわたって行われ、今日まで続いている 4 人のビートルズの会話とコラボレーションの産物です。 長く神話化されたジョン・レノンのデモは、ビートルズ・アンソロジー・プロジェクトの一環として、1995年2月にポール、ジョージ、リンゴによって初めて制作されたが、ジョンがテープに録音したボーカルを扱う際に技術的に不可能な挑戦があったこともあり、未完成のままだった。 何年もの間、この曲は決して完成しないように見えました。 しかし 2022 年に偶然の出来事が起こりました。 ピーター・ジャクソンと彼のチームが開発したソフトウェア・システムは、ドキュメンタリー・シリーズ『ゲット・バック』の制作全体で使用され、ついにジョンのボーカルとピアノ・パートを切り離す道を開いた。 その結果、ビートルズ 4 人全員の協力を得て、オリジナルの録音が蘇り、新たに取り組むことができました。 この音楽考古学の驚くべき物語は、ビートルズの無限の創造的好奇心とテクノロジーに対する共通の魅力を反映しています。 これは、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴが一緒に制作する最後のレコーディングの完成を記念するもので、ポピュラー音楽史上最も影響力のあるバンドの功績を称えるものです。 ・ |
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雑音込みのピアノ演奏でカセットテープに録音されたジョンレノンの声。
最新テクノロジーであるAIの『アイソレート(分離)』技術によって、ジョンの声だけ抽出して、それを基に作られた曲でございましょう。
AI技術といっても、今流行りの「AIで合成された音声」ではなく、「AIで抽出された本物のジョンの声」ですね。
2年前の映画『ザ・ビートルズGet Back』では映像と音声が驚くほどクリアになっており、そして昨年発売された「リボルバー(1966年作)、2022年バージョン」においてひとつひとつの声や楽器が分離されて生々しく聞こえるのも、最新のAI技術が使われていましたね。
音声の分離を可能とする「デミックス」と呼ばれているらしい最新AI技術につきましては、父親ジョージ・マーティンの跡を引き継いで、現在のビートルズプロジェクトのプロデューサーを担当しているジャイルズ・マーティンさんが解説されている以下2本の動画をご参照されるといいでしょう。
日本語字幕付きで分かりやすく興味深い内容となっている動画です。
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【ザ・ビートルズ】ジャイルズ・マーティン、
ザ・ビートルズ『Revolver』のクリアな音質を実現した
デミックスについて語る
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【ザ・ビートルズ】ジャイルズ・マーティン
「Here, There And Everywhere」での
デミックス技術について語る
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動画内でマーティン氏が語っているように、ビートルズの現役時代、当時の録音技術では1つのトラックに複数の声や楽器を入れなければなりませんでした。
1962年にプロデビューした頃はわずか2トラック、その後4トラックの時代が続き、8トラックで録音されたのが、1969年のビートルズ最後の制作アルバムとなった「アビーロード」だったようです。
つまり、トラック数の少なかった、とりわけ初期のアルバムでは「片方がドラムや楽器、もう片方がボーカルその他」という曲の構成だったのですね。
引用元動画でマーティン氏も「それも悪くないが、いまどきの音楽はそんな風に仕上がってないよね」と語っています。
そして、このたび、当時は技術的に「右は楽器、左はボーカル」としかできなかった60年前のビートルズの「ステレオ盤」が、このたび最新のAI技術によって、まるで「今日、この場でビートルズが演奏しているような臨場感」を伴ったサウンドとなって蘇られたアルバムが発売されましたね。
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The Beatles
‘Red’ and ‘Blue’ albums (2023 editions) are out now!
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『ザ・ビートルズ1962年〜1966年』(英語: The Beatles / 1962-1966) は、1973年4月2日にアナログLP2枚組で発売された、ビートルズの1962年から1966年までの代表曲を集めたコンピレーション・アルバムである。 発売50周年を迎えていた2023年11月10日、新たに12曲を追加収録し、2CD、3LP、デジタル配信の3形態でリリースされた。 この企画は元々計画されていたものではなかったが、ジャイルズ・マーティンが「ナウ・アンド・ゼン」を完成させた後、その発表の場として『赤盤』『青盤』のニュー・エディションを制作することを決めた。 今回はドキュメンタリー映画『ザ・ビートルズ: Get Back』制作時にピーター・ジャクソンのチームが開発したAIを用いた機械学習プログラム「MAL(Machine Audio Learning)」によって、一つのトラックにミックスされて重なり合っているボーカルや楽器の音を分離・抽出する「デミックス」技術を使い、マーティンがリミックスを行った。 これによりモノラル音源しか残っていなかった「ラヴ・ミー・ドゥ」のUKシングル・バージョンや「シー・ラヴズ・ユー」が初ステレオ化された。 ・ 【出典;フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ザ・ビートルズ1962年〜1966年 より、抜粋引用させていただきました。】 |
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50年前の1973年に発売されたビートルズのベストアルバム。
いわゆる赤盤(1962~1966)と青盤(1967~1970)が2023年、最新AI技術によって音が「現代風」になって蘇りました。
「現代風」とは端的にまとめますと・・・
●ひとつひつつの声・楽器がしっかり/くっきり/はっきり、楽しめる。
●リズムの骨格「ドラムス」の音を抽出して、真ん中に置くことができた。
●モノラル音源も分離技術で、ステレオとして再築することができた。
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・・・などで、ございましょう。
【関連記事】 ・ Love Me Do 【動画出典; The Beatlesより、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】 ・ 6月のピートベストのドラミングに満足しなかったプロデューサーのマーティンは、正式にレコード発売するための9月のレコーディングには、セッション・ドラマーのアンディ・ホワイトを起用する予定だったようです。 ところが、ビートルズが突然新しいドラマーであるリンゴ・スターを連れてきたため、準備や調整不足ながらも、リンゴに演奏させたということみたいです。 ・ |
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引用元記事でご紹介したリンゴが演奏した「LOVE ME DO」の動画ですが、最新AI技術でリミックスされた本年「2023年、ニューバージョン」(下記動画)と、ぜひ、ヘッドフォンでお聞き比べしてみてチョ。
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ラブ・ミー・ドゥ (2023 ミックス)
【動画出典; The Beatlesより、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
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2023年リリースの「赤盤青盤」は、ほぼ全曲がビートルズのYoutubeチャンネルで聞く事ができるのが嬉しいですね。
特に初期にあたる「赤盤」は、音が激変している曲も多く驚きの連続です。
そして今回のリミックスでの私個人の意見ですが、最も変化に驚き感動した曲は「Nowhere Man(邦題;ひとりぼっちのあいつ)」でした。
まずは、最初に以前のリミックスバージョン(2009年)を、できればヘッドホンでお聞きください。
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🔲以前のバージョン(2009年)
Nowhere Man (Remastered 2009)
【動画出典; The Beatlesより、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
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「Nowhere Man(邦題;ひとりぼっちのあいつ)」は、1965年発売のアルバム「ラバーソウル」に入っていた楽曲ですが、この頃のビートルズの曲は「片方にドラムや楽器、もう片方にボーカルその他」の構成でした。
と・こ・ろ・が。。。。だ!
2023年バージョンでは「ドラム、ベースのリズムが真ん中、その他ボーカル、ギターがしっかり分離」されており、ひとつひとつの音源が本当にくっきり&はっきり聞こえてきます。
それがコチラだ!
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🔲最新のバージョン(2023年)
Nowhere Man (2023 Mix)
【動画出典; The Beatlesより、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
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どうですか?
特にリンゴの演奏するドラムですが、ハイハット、スネア、バスドラムが別個に生々しくクリアに聞こえて、これ、本当に冗談抜きでスリムちゃんは感動に打ち震え、私の自慢のもち肌が一瞬で鳥肌に変化してしまいました(笑)
ビートルズを聴くときにいつも残念に思っていたのが「ドラムが聞こえにくい」でした。
これはビートルズのせいではなくて、1960年代という古い録音技術したなかった時代背景が原因ですが、特に「ドン、ドン」と低音を支える「バスドラム」が初期のビートルズではほぼ聞こえません。
しかし2023年リミックスの「赤盤」では各曲でバスドラがしっかり聞き取れますし、特にこの「Nowhere Man(邦題;ひとりぼっちのあいつ)」では、正に目の前でリンゴがいるようなリアリティ伴うサウンドとなっています。
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Day Tripper (2023 Mix)
【動画出典; The Beatlesより、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
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さあ、AI技術の進歩によってビートルズ初期アルバムの「21世紀盤化」の企画が続々と進行しそうですね。
ライブ音源なんかもクリアになって迫力ある作品が登場するかもしれません。
そして、このたびの「2023年リミックス盤」によって、音がはっきり聞き取れるようになったドラムスやベース、それぞれ担当していた、現時点(2023年)での生存メンバー、リンゴやポールも大喜びでしょうね。
でも、ひょっとして今回の新リミックスでの音楽を一番喜んでいるのは、死人メンバーのジョン・レノンかもしれません。
ジョンは亡くなった年の1980年、プレイボーイインタビューで以下のように語っていました。
「何で昔のビートルズの曲は、片方がドラムでもう片方がボーカルなんだ?今度ジョージ・マーティン(ビートルズのプロデューサー)に会ったら聞いてみたいよ」・・・と。
ビートルズ時代のジョンは録音や楽器などの技術的なことには詳しくなくあまり興味もなかったようで、当時の技術では困難なことも、オノレの思い付きや感覚で簡単に「君ならできるよ」と注文していたようです(苦笑)
でも、その無理難題のジョンのリクエストに応えるべく、スタジオスタッフの努力によって様々な技術が開発されたという良い面もあったようです。
天国も地獄もないと「イマジン」で歌ったジョンですが、どこか死人が集うサロンのような場所があったとしたら、以下のような会話が交わされているかもしれません・・・か?
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レノン「お!ドラムが真ん中になってるぜ!これだよ俺が好きなサウンドは!ダブルファンタジーのようなシンプルで力強い感じに仕上がってるな!」
マーティン「やれやれ・・・ジョンは無茶ばかり言ってたからな。でも手前みそだが、今回は私の息子ジャイルズが良い仕事をしたと褒めてやってくれないか」
レノン「おお、そうだな。ジャイルズもありがとう。ま、ポールやリンゴが長生きしてくれて、まだ目が黒いうちだったのも大きいな。ジョージ(ハリスン)も喜んでいるだろう。ガハハはは!!」
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【参照動画】
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ビートルズ赤盤青盤2023年ミックス解説
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ビートルズオールソングス 番外編 赤盤新旧聴き比べ
検索小僧ちゃんねる(2023年版)
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⑨驚きの連続、ザ・ビートルズ「赤盤2023Mix」
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