🐲ドラゴンめし🐉(ブルース・リー映画)④お茶(ドラゴン危機一発) 

「ブルース・リー主演の映画」と定義しますと、まあね、諸説色んなご意見があろうかと存じますが、スリムちゃんブログでは、以下の4本ないしは5本と定義します。
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1『ドラゴン危機一発』(1971年作品)
2『ドラゴン怒りの鉄拳』(1972年作品)
3『ドラゴンへの道』(1972年作品)
4『燃えよドラゴン』(1973年作品)
5『死亡遊戯』(1978年作品)
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5「死亡遊戯」においてはリー先生ご本人が登場するのはアクション・シーンのみで、作品内では食事はしていません。
・・と、言うことで・・・・・・
当特集では死亡遊戯を除く4本の作品内に登場するリー先生の食事シーンなどをご紹介し、感想を書き連ねてまいります。
基本的には作品内でブルース・リーが口にした飲み物食べ物全てを取り上げていく所存です。
□ドラゴン危機一発
≪あらすじ≫
タイを舞台に、製氷工場を隠れ蓑にして麻薬を密売しているギャングの一味に、次々と従兄弟達を殺されたチェン(ブルース・リー)が怒りを爆発、ギャングのボス(ハン・インチェ)やドラ息子(トニー・リュウ)に復讐の闘いを挑む。
≪キャスト≫(ブルース・リー以外の役者さん名は割愛させていただきました。)
チェン(田舎から出稼ぎに来た青年)=ブルース・リー
シュウ(チェンの従兄弟。正義感も喧嘩も強い。
チャオメイ(チェンの従兄妹。シュウの妹。可愛い)
少年(シュウとチャオメイの弟。)
クオン(チェンの従兄妹。一番年上っぽい)
極悪社長(製氷工場の経営者。麻薬を密売している)
ドラ息子(悪徳社長の息子)
工場長(麻薬を氷に隠す実質実行犯)
前回、伯父さんに連れられて親戚を頼って街に出稼ぎに来たチェン(ブルース・リー)が、タイ風(ナムケンサイ?)のかき氷を食らうシーンをご紹介しました。
その時、かき氷屋台に現れたチンピラ4人組が、突然、売り子の若い女性をからかい始め、さらにまんじゅう売りの少年に暴力を振るいます。
女性と少年を助けたいチェンですが、胸には誓いのペンダント。
それは「二度と暴力はふるわない」と誓うために母親がプレゼントしたペンダントでした。
どうやら主人公のチェンは故郷で問題児だったようですが、その背景は一切明かされません。
そこへ少年を助けるためひとりの男が現れ、4人のチンピラと戦い始めます。
その男は少年の兄で、チェンがこれからお世話になる従兄弟のシュウでした。
Kid Gets Smacked Over Some Rice Cakes
and then all Hell Breaks Loose!!!
【動画出典;madassassin4ever より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
伯父さん「おい、あれはシュウだぞ!」
チェン「そうなの?」
喧嘩中のシュウを呼び止めた伯父さんと共にチェンは、シュウの暮らす従兄弟の家へ向かいます。
ドラ危機親族.png
シュウの家は、親族関係?の独身男性たちが集団で雑魚寝して暮らしているという設定のようです。
そこにシュウの妹チャオメイと少年の弟も、別棟ではありますが同じ敷地に一緒に住んでいるようです。
田舎から出てきた叔父さんはシュウたちと、親族や知り合いの噂話をしています、積もる話があるようです。
ドラ危機( ^^) _旦~~.png
チャオメイからお茶を受け取るチェン。
グラスに入ったお茶を手渡ししているから、熱いお茶ではなさそうです。
・・・で、実際にチェン(ブルース・リー)が飲茶したのはどんなお茶なのか?
せっかくなので「タイで暮らす華僑が飲むお茶」とか「bruce lee the big boss tea」というキーワードでググってみました。
紅茶会社「紅昌」は、昆明在住の馬紅昌氏によって1926年に宜邦の茶山に設立されました。1930年代初頭、馬少昌家の次世代の代表者がバンコクに「ホンタイ」という支店をオープンし、その製品には「ホンタイチャン」ブランドのラベルが貼られました。
こうしてプーアル輸出の最前線に立つ高級ブランドの歴史が始まった。
現在の「ホンタイチャン」は香港、マカオをはじめとする東南アジア諸国に販売市場を開拓しました。
そして今、このブランドのプーアールは、お茶を飲む移住先の中国人にとって欠かせない商品となっている。
ブルース・リーはホンタイチャン茶を愛し、「ビッグブラザータイシャン」(西部版では「ビッグボス」として知られている)の中で彼のキャラクターがこのお茶を飲んでいると言われています。ブルース・リー主演の映画「ビッグ・ボス」のスチール写真ブルース・リー主演の映画「ビッグ・ボス」で、登場人物が HTS プーアル茶を飲む場面の静止画
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【出典;TEASIDE   Round Tea Hong Tai Chang (鸿泰昌圆茶) より、抜粋引用させて頂きました。】
架空の映画の、しかも一瞬のワンシーンなので、タイブランドの「ホンタイチャン」なるプアール茶が、この映画でブルース・リーが飲んだお茶だったかどうかは分かりませんが、「移住した中国人にとってかかせないお茶」としてみれば、久々の親族の再会をつなぐ大事なお茶だったに違いありません。
ところで、余談ですが私が初めて「プアール茶」という名称を知ったのは1981年(昭和56年)でした。
当時大学1年だった私ですが、デパートの販促売り場のアルバイトをしていたときに、「プアール茶の販促」をしていた中年男性を見かけました。
その男性は「美容」とか「健康」とかを口にして、寅さんまではいかないが巧妙な口上でプアール茶をどんどん売りさばいていました。
私も勧められて試飲させていただきましたが、あまりピンときませんでした。
当時は既に「ウーロン茶」が流行りつつある時期だったように思い出します。
特に自販機がジュースやコーラやコーヒー飲料のみが常識だった時代に、突然「ウーロン茶」が登場して浸透していったこと、それから後に家庭で調理できる「日本茶」や「おにぎり」がコンビニで売り物になって普及するなんて、1970年代には想像できなかったことでありましょう。
ま、それはともかく・・・・・
ドラ危機、製氷工場.png
チェンは、シュウやクオンなど親族が勤めている製氷工場で働くことになりました。
た・だ・し。。。。で、ある。
この時点では、シュウなど親族たちも気が付いていないという設定ですが、この製氷工場は表向きは製氷製造販売であるが、実は氷に麻薬を隠して儲けている反社会的勢力どころか極悪犯罪組織であったのです。
しかも絶望的なことに、どうやらこの「麻薬密売製氷ホールディングス」は、この街の治安や経済を実質的に独占支配しているっぽく、今風で言うと、ジャ●ーズ社長とか関西大物お笑い●人のように、悪徳社長に権力が集中しており、中の人(街の住人)はなかなか警察に訴え出ることもできないようです。
だって、麻薬密売を知ってしまった従業員は会社のいう事を聞かない人は次々と殺されてしまうが、この映画では特に警察の捜査や行政の介入がないのですから。
日本の時代劇のように「悪徳代官と悪徳商人の癒着」のような背景は、この映画では一切描写されません。
その理由は、①香港映画だが外国であるタイが舞台なので現地の人に気を使った、②ただ単に脚本が雑なだけ・・・と、思われますが、おそらく②の「脚本が雑なだけ」と思われます。
そして、就職第1日目の新人チェンの仕事上のミスにより、登場人物たちの運命が大きく変わっていきます。
これから、どぉなってしまうのか!?
そして、ブルース・リーはこの後、どんなもんを食いまくっていくのであろうか???
Bruce Lee - The Big Boss
 Full Movie Part 2 (Eng Sub)
【動画出典;BRUCE LEE: His Greatest Movies より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
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今回記事で取り上げた動画は、チェンが伯父さんと一緒に親族の家に到着しお茶を飲み、製氷工場に就職した初日の様子までのシーンです。


●関連動画コレクション●
(ブログ主が個人的に楽しむための関連動画をストックするコーナーです)
🔲驚きの連続!50年以上経過し初めて見た「未公開シーン!!!」
昨年(2023年)、没後50周年記念として発売されたブルース・リー映画のブルーレイでは、特典として未公開シーンが搭載されていたようです。
この映画「ドラゴン危機一発」では特に初見の衝撃シーンが数多く搭載されていたようで、現在(2024年2月)、世界各国の人がUPした動画をYoutube上で見ることができます。
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●冒頭かき氷食事中にシュウがチンピラと戦う別アングル
●チェンと伯父さんを迎える親族が中国将棋をしている
●チェンとシュウが2台の荷車で攻撃される
●シュウの喧嘩自慢
●復讐を誓うチェンが雄たけびを上げる
●何と買春してしまうチェン(ブルース・リー)
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「the big boss unseen footage」等で検索すると、かなりヒットしますので、ご興味ある方はググってみては如何かな?
【作品レビュー】最新ブルース・リーBlu-ray
ドラゴン危機一発レビュー
【動画出典;AKのVIDEOチャンネル より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
特撮/ブルース・リー/芦原カラテ等のオタク系Webサイトを長年運営されていたAKさんが配信されているYoutubeチャンネルです。
私自身インターネット黎明期、森内閣のインターネットブロードバンド化以前の「ダイヤルアップ」の時代から愛読していたサイトだったので、Youtubeで見つけてすぐにチャンネル登録しました。
呉方面っぽい広島弁イントネーションで楽しく語られるAKさん。
昭和世代の話を中心にした懐かし系チャンネルでもありましょう。



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