2023年5月19日から5月21日、第49回先進国首脳会議(49th G7 summit)が広島市で開催予定です。
サミット開催期間中及びその前後には、要人警護、市中警備、交通規制などで、一般市民生活も大きな影響を受けるものと思いますが、首脳会議がスムーズに進み成功裏に無事終了するように願ってやみません。
一方で、サミット広島開催まであと3ヶ月という時期に、「核による被害」に関する2つの平和教材が削除されることになったとの報道がありました。
すなわち・・・・・
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①「アメリカの落とした原爆で苦しむ被爆者の漫画(はだしのゲン)」
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②「アメリカの核実験で日本人が犠牲なった事件(第5福竜丸)」
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【賛否】平和教材から”はだしのゲン”削除へ広島市教育委員会は小学校で使う平和教材にこれまで採用していた「はだしのゲン」を削除することを決めました。【動画出典;【公式】HOME広島ニュース より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】・・【第五福竜丸 】中学生向け“平和教材”から削除へアメリカの水爆実験で被ばくしたマグロ漁船「第五福竜丸」の記載について、平和教材からなくなることが分かりました。記載がなくなるのは、広島市が平和教育で使用する「ひろしま平和ノート」の中学生向けの教材です。広島市の平和教材をめぐっては、多くの人に原爆の惨状を伝えてきた漫画「はだしのゲン」の削除がすでに決まっています。
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サミット参加7か国は「フランス 、アメリカ合衆国、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ」
そのうち核保有国は「フランス、アメリカ合衆国、イギリス」
実際に核爆弾で人間を殺した唯一の国が「アメリカ合衆国」
実際に核爆弾を落とされて人間が殺された唯一の国が「日本」
しかし、そうであっても現実はアメリカの「”敵”から守る核の傘」「暴力(軍事力)による支配」に従って戦後78年生きてきたのが、敗戦国&敵国条項該当国「日本」という実態。
これは良い悪いではなくで、史実を淡々と書いたのみでありましょう。
このたび報道された2つの「平和教材削除事案」が、間近に迫った広島サミットと因果関係があるのか、どうか、それは分かりません。
た・だ・し。。。で、ある。
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国内外から年間130万人前後が訪れる原爆資料館。被爆者の遺品や熱線で溶けた瓦などが並ぶ。開館から56年。この間に1度だけ、原爆の惨状や放射線の恐怖を伝えるそれらの資料が館外に移された時期がある。1956年5月27日から22日間。資料館での「原子力平和利用博覧会」の開催時だ。博覧会の巡回展を日本側で主導したのは、読売新聞社元社長の正力松太郎氏。55年衆院選で「原子力の平和利用」を掲げて初当選し、初代の原子力委員長も務めた。後に首相となる中曽根康弘氏らと歩調を合わせて原子力政策を推進。正力氏は「日本の原子力の父」と呼ばれた。博覧会から2年後の1958年4、5月には、市内で「広島復興大博覧会」が開かれた。このとき原爆資料館は会場の一つとして「原子力科学館」と一時的に名称を変更。原子力平和利用博覧会の会場に、なぜ被爆地が選ばれたのか。そこには米国の世界戦略が透けて見える。1954年3月、米国が太平洋ビキニ環礁で行った水爆実験で、日本のマグロ漁船第五福竜丸が被曝(ひばく)。これを機に東京都杉並区から始まった原水爆禁止の署名運動は全国へと広がった。立教大の井川充雄教授(メディア社会学)は「米国は反核意識が反米意識につながることを恐れていた。その懐柔策の一つが原子力平和利用博覧会だった」とみる。米政府の宣伝機関(USIA)は国内6会場で来場者の意識を調査。井川教授はその報告書を米国立公文書館で入手、分析した。「USIAは特に、広島での調査結果に興味を持っていたようだ。ここで受け入れられれば日本人の核アレルギーをぬぐえるはずだと」。広島会場については全体の報告書のほかに、特別のリポートを作っていたという。そしてそこには「予想以上の成功」「地元の指導者たちに支持された」と記載されていた。1955年。米下院のイエーツ議員が「人間の発明を死のためではなく生のために使う見地から原爆第1号を受けた広島市に原子力発電所を建設すべきだ」との法案を提出した。「うかつに受け入れるべきではない」などとして支持は広がらず立ち消えになったが、浜井信三市長は「(原爆)犠牲者への慰霊にもなる」と歓迎のコメントを残している。その後、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故、東海村臨界事故、そして福島で原発事故が起こった。
「核の被害は原爆だけではない、という認識を被爆地で広げられなかった」と、広島県原水禁の横原由紀夫元事務局長。そして今「森滝さんの『核と人類は共存できない』という言葉の意味を再確認するときだ」と強調する。【出典;中國新聞ヒロシマ平和メディアセンター 『フクシマとヒロシマ』 第3部 「平和利用」被爆地も一翼 より、抜粋引用させていただきました。】
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何万もの子供や同胞が焼き尽くされたことを記憶にとどめ風化させないための施設「原爆資料館」から原爆の惨状や放射能の恐怖を伝える展示物を撤去させて、アメリカの原子力推進政策のために「原子力科学館」と名称変更されても、最早、抵抗も考える術さえない。。
むしろ「原爆と原子力は違うんだ。核は廃絶すべきだが原子力は新たなクリーンエネルギーを産み出す平和の象徴だ。」と誰もが信じ込んでしまった。
原爆の惨状や放射能の恐怖を伝える大切な展示物を撤去させてまで原子力を推進している時点で、「核=原子力、危険は同じ」だと気づくべきですが、日本人同士を分断させた巧妙な世論工作に抵抗するすべはなかったでしょう。
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アメリカが南太平洋のビキニ環礁で水爆実験を行なったところ、近くでマグロ漁をしていた第五福竜丸の乗組員がこの実験の死の灰を被ってしまった。
第五福竜丸事件である。
これによって広島・長崎への原爆投下で世界最初の被爆国になった日本は、水爆でも最初の被曝国になってしまった。 やがて日本全国に原水爆反対平和運動が巻き起こり、原水爆禁止の署名をした人々の数は3000万人を超えた。 これは日本の戦後で最大の反米運動に発展し、駐日アメリカ大使館、極東軍司令部(CINCFE)、合衆国情報局(USIA)、CIAを震撼させた。
これら四者は、なんとかこの反米運動を沈静化させようと必死になった。
彼らは終戦後、日本のマスコミをコントロールし対日外交に有利な状況を作り出すための「心理戦」を担当していた当事者だったからだ。 反米世論の高まりも深刻な問題だが、実はそれだけではなかった。
この頃国防総省は日本への核配備を急いでいた。
ソ連と中国を核で威嚇し、これ以上共産主義勢力が東アジアで拡大するのを阻止するためだ。 そのために彼らが熱い視線を向けたのが読売新聞と日本テレビ放送網という巨大複合メディアのトップである正力松太郎だった 。
第五福竜丸事件を経て、日本への原子力導入、ディズニーの科学映画『わが友原子力(原題Our Friend the Atom)』の放映、そして東京ディズニーランド建設へと続いていく。
その連鎖の一方の主役が正力であり、もう一方の主役がCIAを代表とするアメリカの情報機関、そしてアメリカ政府であった。
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【出典;「原発・正力・CIA: 機密文書で読む昭和裏面史 (新潮新書、著者;有馬哲夫) 」Amazonレビューより、抜粋引用させていただきました。】
そして「原子力→賛成→ワンモアフクシマ」が起きてしまう。
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制御不能
国土喪失
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ロシア・ウクライナ危機によるエネルギー不足、そして脱炭素を口実に今や、原発反対を言いにくいムードが形成されつつあります。
ネット工作に影響を受けた人の中には「原発反対する奴は左巻きだ、売国なんだ」という意見に賛同する人も増えているようです。
た・だ・し。。。。。で、ある。
原発の問題は、そのような
ネチネチウジウジ
なおかつ
ネトネトサポサポ
・・・とかいう、情っさけない態度ではなくて、
「リアルで人間が、故郷に住めなくなるんだ」というシンプルで重要なテーマでございましょう。
原発は事故が発生しメルトダウンを止めることができなくなると、人間の力では「制御不能」となります。
そうなると、その地域には人が住めなくなってしまいます。
あいや、地域どころか巨大地震やメルトダウンの規模によっては、複数の原発施設が連鎖的に制御不能となると、国土そのものが失われてしまう恐れもないとはいえないでしょう。
膨大な日本の国土の喪失を伴うリスクがある原発を推進する人たちこそが日本を裏切る「売国奴」と言っても過言ではなく、言い足りないくらいである、と拙ブログでは考えます。
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日本では古代から人々は五穀豊穣・大漁・大猟・天候安定などを祈っており、安定した生活を次の世代へと受け継ぐことを願って、自然と折り合いながら今日の繁栄を築いてきました。
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2022年国際観光映像祭Primal Mention賞作品
出雲 神在月 千と千尋の神隠しに見る八百万の神とは?
What are the eight million gods?
【動画出典;QPJ VISION より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
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「地産地消の食材を頂くことこそがスリム&ヘルシーの王道」を掲げているゆえに、原発事故によって地元食材が食いまくれなくなったらこのブログもお終いです。
人類が日本列島に到達した数万年前から「五穀豊穣を願う人々が暮らしてきた国土」「自然や風土に神が宿る国土」において、水や土や自然と共生してきた人々が、下らんイデオロギーや同調圧力で誤魔化されて分断されるのは哀しいことでありましょう・・・・
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小泉純一郎×田原総一朗、
テレビでは“絶対に放送不可能”な対談企画第1弾
「原発は――全部ウソだった!」
『放送不可能。』予告編【2023年3月より全国順次公開】
【動画出典;オリコン洋画館 ORICON NEWS より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
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機械でも設備でも形あるもの必ず「経年劣化」があり、幾ら安全対策を実施しても物質である以上老朽化による損傷は避けようがありません。
発電所のような巨大な施設であれば、それを構成する複雑な系統や配管・備品・部品の類は数多く存在するので、老朽化すればするほどリスクも増え管理コストもかかります。
ましてや日本は世界有数の地震国であり、口角泡を飛ばして「津波対策したから大丈夫」とドヤったとしても、地域全体のインフラ機能不全による影響、大揺れによる複雑な系統や数多くの配管、大量の備品・部品が壊れて事故が発生するリスクは常にございます。
ただし、壊れても一般の機械や設備については応急修理などで対応できますが、原発の恐ろしい点は「放射性物質の漏れを止めることができなくなると人間が近づけなくなる」という事でしょう。
3.11の福島第一原発事故は、現場の方や自衛隊・東京都消防局・警察その他多くの方の命を懸けた収束作業、そして、いくつかの偶然の幸運が重なって何とか核燃料を冷却することができましたが、実際には制御不能状態の1歩手前であり、東日本壊滅時の「5000万人避難」のシナリオまで検討されていたようです。
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【NNNドキュメント】日本が終わる⁉
当事者が語る福島第一原発事故のリアル NNNセレクション
【動画出典;日テレNEWS より、共有埋込コードにてリンクさせていただきました。】
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「人類が制御不能な恐ろしい放射性物質」は、核兵器も原発も同じであり、英語では核も原子力も同じ「ニュークリア」なのに、日本では「核兵器は戦争。原発は平和。」と、シレーと分けられたりすり替えられても、最早、抵抗も考える術さえない。。
「核兵器と原発リスクは違うんだ」と言う事が真実ならば、何も原爆資料館を「原子力科学館」として会場として使用する必要はなく、他のイベント会場で実施していたはずでございましょう。
原爆で多くの仲間を焼き殺された日本人なのに、どのようにして「核には反対。だけど原子力は平和産業だから賛成」として洗脳されて受け入れていったかの解説は、拙ブログ当特集の命を掛けた渾身の記事、 ②生きものの記録 を、ぜひご一読ください。
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【AC ジャパン CM あいさつの魔法 1分フルバージョン2010年度全国キャンペーン】
2011年、東日本大震災&福島第一原発事故発生当時、「物心ついていた全日本人」が毎日TV視聴していたCM動画です。
私にとっては、この動画を見るたびに当時の「複数機の原子炉破綻で注水冷却に失敗し、1~4号機及び使用済み燃料プールから放射性物質が放出されて、東北関東の大半が居住不能となるかも」という「最悪シナリオの恐怖」が甦ります。
スリムちゃんブログでは、私たちの子どもや孫やひ孫や玄孫が安心して食いまくることができる未来のために、当シリーズは「原子力緊急事態宣言」が解除されるまで、これからも継続してまいります。
た・だ・し。。。。。で、ある。
このシリーズに、恐らく最終回はありません。
なぜなら、原子力緊急事態宣言の解除までに100年かかるとも言われているので、その前に私は死んでいるからです。
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