★釜夏物語(ボクの糖質制限狂時代)★第14話★「質疑応答」

「医療は犯罪だ!」
講演会場全体に響き渡る怒りの大音声!!
会場からは、賛意を示す拍手が僅かにパラパラと巻き起こるが、あまりに唐突な発言に戸惑いを隠せない聴講客がほとんどだろう。
かりにも医者として社会人生活を過ごされて、ましてやご本人曰く「国に倒産に追い込まれた」とは言え、何十年も医療行為を行ってきた釜池先生の「医療は犯罪、医者は詐欺師」というご発言は穏やかではなかろう・・・
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やがて講演会場の照明が落とされ、スクリーンに沖縄の美しい海が映し出される。
釜池先生が移住されたという南国の離島。
釜池先生の「炭水化物憎み」は徹底しており、南国の離島へ移住を決めたのは何と「田んぼがない」からだと明かされている。
そして、カラス、渡り鳥、ヤモリ、バッタ、蜘蛛など、島の生き物を「自然だね」と語られる釜池先生。
釜池先生は、医師など人間に対しては「医療は犯罪だ、人間は愚かだ」と激しい怒りを持って語られるが、島に生息する動物たちを語る口調はあくまでもどこまでも優しい。
釜池先生にとって「自然なもの=田んぼがない島、肉食」として、その実証例として釜池先生自らの南国の離島での生活が語られたのである。
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★第8話★から釜池豊秋先生の講演会「病気は自然のしっぺ返し(2012年、第18回日本がんコンベンション )」の動画視聴感想記を書き連ねてきた。
さあ。
釜池先生の講演会はいよいよクライマックス「質疑応答」の時間に突入していく。
今回は、講演会場の聴講客の質問に答える釜池先生のご様子をレポートしてみよう。
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≪質疑応答その1≫
質問者A(女性)「先生のホンを買って実践しています。」
釜池先生「はい!」
質問者A「で、本当は言いたくないんですけど・・・」
釜池先生「え?」
質問者A「本当は、あのう、元の体重言いたくないんですけど、恥ずかしんですけど、7㎏ほど痩せたんですね。で、あの、ずっと糖質は、あの、今、控えているんですけど、一生糖質を控えていてよろしいんでしょうか?
釜池先生「今、言いましたね。糖質・炭水化物は我々の食べるものじゃないのです。」
質問者A「はい、ただ、なかには・・・」
釜池先生「(発言を遮って)食べなくて良いんじゃないんですよ、(怒鳴り声で)食べたらアカンのです!
会場の反応「(釜池先生のド迫力に)ははは・・・(笑)」
質問者A「じゃ、じゃあ、一生食べたらアカンので・・・・」
釜池先生「食べたらあかへんねん」
質問者A「じゃ分かりました、実践します。」
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最初の質問者は女性であった。
後ろ姿しか拝見できないが、佇まいや声の感じからして当時40代後半から50代くらいだろうか。
彼女は、釜池先生の著書を読んで糖質ゼロを実践し7㎏痩せたという。
この女性が糖質ゼロを実践した理由は、病気治療のためか、あるいはダイエットのためかは定かではない。
しかしこの講演会は、2日間にわたって複数の講演者が登壇し語るイベントなので、健康について関心がある層が主たる聴講者だろう。
それゆえに、この女性は恐らく健康のために「かまいけ式糖質ゼロ健康法」を、実践したのだろう。
糖質ゼロで痩身に成功しカラダの調子も良くなって感激&感動して、釜池先生に感謝ともに直接ご報告したかったのだろう。
そんな女性の質問は「一生糖質を控えなければならないのか?なかには・・・」というものだった。
「なかには・・・・」と発言を続けようとしたものの、釜池先生の「糖質は一生摂っちゃあアカン!」という凄まじい大音声を伴う怒鳴り声に阻まれてしまった。
「なかには・・・」の後には、どんな事を質問しようとしたかは容易に想像できる。
女性は「なかには、糖質ゼロはカラダに良くないという人もいますが、先生はどうお考えですか?」とお聞きしたかったのではないか。
釜池先生の講演Youtubeや著作の影響も受けて、一時期とはいえ、狂気&凶気&狭気のごとく糖質制限に夢中になった私には、この女性の気持ちが痛いほど分かった。
糖尿病発症したときは私はかなりの肥満体であった(身長174㎝、体重87㎏)
それが糖質制限を実施(実際には総食事量もかなり減っていたのだが、実践マインドは糖質制限脳だった)してから半年で20㎏痩せて血液検査の数値がほとんど正常化したのだから。
その一方で「こんな食事、こんな生活が一生続くのだろうか。」と、自分を見つめるもう一人の自分がいたのである。
  ↓
「なぜだ、なぜ、分かってくれないんだ?!」
狂気&凶気&狭気の糖質制限に熱中するスリム成掛氏。
妻にも愛想を尽かされたと感じ、友人知人らには話を聞いてもらえない。
ましてや、ひとり生活を過ごすことの面倒や重圧・・・
ナリカケ氏は、睡眠不足が続き精神的にもイライラすることが増えていった。
動悸、不安感、夜間低血糖症状・・・この先、一体どうなってしまうのか???
 
【出典 メタボ豚造(体重85kg)にお奨めしたいホン5冊【その⑦】 より】
成掛(53歳)「いや!唯一血糖値を上げるのが"糖質"なんだ!そんな人類にとって敵であり毒である糖質を他の食材で"かさまし”するのはゴマカシだよ。糖質は口に入れちゃいけないんだ!だから俺の血糖値が悪化したんだ!」
鳴造(55歳)「いや、ちょっとは人の話を聞けよ・・」
成掛(53歳)「もう俺を放っておいてくれ!糖質制限献立が無理なら女房と別れても良いんだ!一人で暮らしても、卵焼いたり肉焼いたりできるからな、料理しなくてもプロテインで補えるし!もう何もかも下らねえ!」
成掛氏が立ち上がって去ろうとした・・・・その刹那。閃光が走り大音声が放たれた。
鳴造(55歳)「バカやろう!!!
バシッ!!!
ビンタを張られた成掛氏の頬がみるみる朱に染まった。
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スリムちゃん「うう。。糖質制限すると体重は減るが長期実行すると動脈硬化など他の病態進行が顕在化してしまう恐れがある。かと言って、体重が増えると血糖や肝臓数値がネガティブになっちまう。。一体どおしたら良いんだ・・・どーしゃーえん、どーしゃーえん(泣)」
糖尿病マン「あっはははははは!!がっははははh!だから言ったろう!完治はないんだ!糖質制限したって合併症なる奴は後を絶たないしな!どうだ、まいったか?」
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スリムちゃん「く、くそ。。本当にこやつ(糖尿病マン)はコントロールが難しい面倒くさい奴だぜ、一体どおしたらいいんだ・・・・」
腸内細菌ちゃん「スリムちゃん。体重が増えたといってもまだ大丈夫だよ。オイラと一緒にまた食生活に気を付けてヘルシーに頑張ろうよ!」
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スリムちゃん「あ、腸内細菌ちゃん!(感涙)優しいお声がけ、本当にうれしいよ、ありがとう」
腸内細菌ちゃん「体重増えたけど、健康診断の結果は糖質制限に夢中だった頃より良くなってるんだからさあ、自信もってちょ!」
スリムちゃん「チョ、腸内細菌ちゃわん、うれじいです、ありがちょ、(´Д⊂グスングッスン」
糖尿病マン「何だい、なれ合いキモイなw。。ま、オマエラ2人で何ができるか、せいぜい気張ってみなwじゃあな、また様子をみにくるぜ、あはっはは!」
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質問者の女性は、釜池先生の有無も言わさない「糖質は摂っちゃアカン」の迫力に圧倒されたのだろう。
女性は、食い下がろうとはしないで「分かりました、一生実践します」と、質問を終えた。
読者と著者、生徒と先生、信者と教祖という立場での、元肥満女性と釜池先生のやり取りは、「一生摂っちゃダメ?」「一生食っちゃあアカンのや!」「ほな実践しますわ」という、ボケとツッコミの要素もあって、会場も暖かい笑いに包まれている。
さて、この講演会は、本記事を書いている今(2023年)から11年前(2012年)に開催されている。
「釜池先生の言う通り、一生涯糖質ゼロを実践します」と誓った質問者の女性は、今も糖質ゼロを続けているのだろうか?
案外、講演会で釜池先生に質問した昔の事なんかとうに忘れて、今は糖質をモリモリ食っているのではないか。
しかも元気に健康的な生活をしていると思う、いや、そうあってほしい。
・・・・と、今回もかなりのボリュームある記事になってしまった。
読者諸兄諸姉も、少しお疲れであろう。
そ・れ・ゆ・え・に。。。。で、ある。
釜池先生に対する、次の質疑応答の内容は、次回★第15話★に譲ろう。


タイトルの「釜夏物語」とは、糖質制限の

「創始者と言われる;池豊秋先生」
「推進者と言われる;井睦先生」

・・・・の、お名前から1文字づつ拝借して名付けたものである。
糖尿病発症直後、糖質制限を実践するにあたって数多くの関連動画を聴講した中で「最初に最も参考にさせて頂き、起爆剤となった」のが、糖質を異常なまでに憎んで人々を煽り立てる、2先生のご講演またはご出演の動画であったのだ。
なお、今の私は、釜池先生の「糖質ゼロ食で120歳まで健康長寿」にしても、夏井先生の「炭水化物が人類を滅ぼす」にしても、個人的には「んな訳ないだろ。アホか」という全く賛成できかねる考えである。
それどころか、この両先生の「糖質は毒や。田んぼなんか要らん」や「炭水化物が人類を滅ぼす。米は麻薬と同じく危険」とする「ご説そのもの」は、「糖質制限ダイエットブーム」とリンクしてしまい、日本人全体の健康については、大きく悪影響を及ぼした点もあり、医師の主張だけに、余計、性質が悪い両先生であると思っている。
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狂気&狭気&侠気&凶気のごとく一時期集中して実践した”糖質制限”・・・・
その中で「糖質を憎み、人々を煽りまくった釜池&夏井両先生」の影響を受けた私・・・
今は糖質制限など実践もしていないし、長期の実践はむしろ健康に良くないと思っている。
た・だ・し。。。。で、ある。
この「釜池物語」は
「人生や健康について、一度立ち止まって考えなおすきっかけを作ってくれた」
「賛成反対含めて色々な広い考えを持つ事ができた、イマジネーションを掻き立てられた」
という意味での、釜池先生・夏井先生についての愛と感謝とリスペクトを込めて記事を書き進めている。
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釜池&夏井の両先生の「ご主張」が、正しいまたは間違っているという事などは、この特集「釜夏物語」では枝葉に過ぎないし、あまり触れないであろう。
当特集「釜夏物語」は、糖質制限自体の是非ではなく「私が健康に興味を持つきっかけとなった熱中時代」を描くつもりでシリーズ化している。
つまり、人には「狂気」の時期も必要なのかもしれない、ということを何とか皆さんにお伝えしたい。
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自分の健康状態についてすべて医者や病院に丸投げし自分で治そうとしない人たちに、大変僭越ながらこの「釜池物語」をお読みいただき、「自力で治療するきっかけ」の一助となってくれればという思いもある。

良かれ悪しかれ、まずは何かを始める「狂気」も必要なのかもしれない・・・と。

また、それ以上に、糖質制限推進派センセに夢中になりすぎて、糖質を敵対視して腸内細菌や微量栄養素をないがしろにして、かえって糖尿病悪化している多くの「自称健康意識高い系糖質セイゲニスト」にもお読み頂きたいのだ。

ただし、「釜池物語」は決して上から目線の内容ではない。
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そんな私が、異常ともいえる糖質制限に集中した時代を振り返る、ド底辺ブロガーの下から目線で綴る、偽りなき「顛末記」である。
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