★釜夏物語(ボクの糖質制限狂時代)★第11話★「反自然」

講演会「病気は自然のしっぺ返し!」
(2012年、第18回日本がんコンベンション )
病気は自然のしっぺ返し2.JPG
●前回までのあらすじ●
     ↓
【釜池先生;談】
●カラダを治してやるといって、悪くしておいてカネを取る、医者は「詐欺」だ。
●医者にかかって内服して更に病気が悪化する、これを「医原病」という。
●風邪にかかっても薬で治るんじゃないよ、自然の治癒力で治るんだよ!
●とにかく医療というものを一切排除する、病気になったらどうするかって?
●病気にならないように生きたら良いんだ!
経営するクリニックが国(厚労省/社保庁)に潰されて倒産し医者を廃業した、との衝撃的な告白により幕を開けた講演会。
さらに「医者は詐欺」「医療に頼るな」と、穏やかならざる過激な発言、煽りが続く。
この話の流れだと、国や医療制度に対する「恨み節」と言えなくもないが、舞台をウロウロしながらキンキンと響く、失礼ながら聞き心地のいいとは言えない声質かつ大声でスピード感をもって語られていくので、賛同または反感の判断を下す暇もなく、聴衆や動画視聴者は釜池先生の話に引きこまれていくだろう。
衝撃的な内容、反論を絶対許さないような断定的なもの言い、怒りの大音声・・・・
ゆえに「話に惹きこまれる」というより「大声に引きこまれる」だ。
交感神経のみで突っ走る講演会、聴衆の反応を聞くためヘッドホンを用いて視聴しているが、キンキン大声ゆえにボリュームを上げると耳が痛い。
良かれ悪しかれ「圧の強すぎる御仁」、それが釜池豊秋であろう。
だが「圧が強いクセのある存在」により、糖質制限にせよ何にせよ、何か新しいことを始めるきっかけになった人は多いのではないだろうか。
私自身もかつて狂気&凶気and狭気のごとく糖質制限食事法に集中したのは、「賛成反対様々な意見が討論されていた巨大掲示板」を見たのがきっかけだが、狂気のごとく糖質を憎む釜池先生の講演動画の影響も大きかったのである。
矛盾しているようだが「狂気」に囚われなければ、食生活を含む生活習慣を変えられなかったのも、私の「個人史」での真実なのだ。
当特集「釜夏物語」は、糖質制限自体の是非ではなく「私が健康に興味を持つきっかけとなった熱中時代」を描くつもりでシリーズ化している。
それゆえに、釜池&夏井の両先生の「ご主張」が、正しいまたは間違っているという事などは、枝葉に過ぎないし、あまり触れないようにしている。
それを踏まえて、講演会の続きを見てみよう。
    ↓
【釜池先生;談】
●炭水化物や糖質を一切摂らないでいると、脳はケトン体というもので動いていく
●脳細胞はブドウ糖よりもクリアーなエネルギーであるケトン体を好む
●皆さんは嘘をつかれている。「脳はブドウ糖しか使えない」と。
●なぜ不幸になるのか?糖質/炭水化物を食べるという「自然」じゃない生活をしているからだ
●肥満・糖尿病・高脂血症・歯槽膿漏・がん→すべて炭水化物を食べるから病気になる
●糖質/炭水化物をすべてゼロにしてしまえ。なぜゼロにすべきかというと
●元々、私たちヒトという生き物は炭水化物を摂っちゃあアカンのですわ
●20万年前、ホモサピエンス(現生人類)は何を食っていたのか?
●コメ食ってないよ。コムギ食ってないよ。トウモロコシ食ってないよ。
●と言うことは、コメやコムギを食うことは「自然」じゃないよな!
「自然」に反したものを食うから病気になるんだよ
●人類は骨髄を食べていたんだ、肉食なんだよ。
釜池先生の講演会や著書の影響は凄まじく、特に医者達に信奉者や後続者が多いという傾向が見てとれる。
低インスリン療法の新井圭輔先生しかりケトン体の本を出した宗田哲男先生しかり。
そしてこのチャプターでは、それら「糖質制限推進派センセ方」がよく使われるキーワードが出てくる。
「ケトン体」
「人類はもともと肉食」
「農耕以前は人類は炭水化物食ってない」
・・・いわゆる「釜池イズム」であろう。
ギャートルズとマンモスの肉.bmp
【画像出典;美味しそうに肉にかぶりつく、はじめ人間ゴン。(C)そのやま企画/ぴえろ】
そして、釜夏物語のもうひとりのヒーロー夏井睦先生も、結局言ってることは釜池先生の焼き直しだ。
しかし夏井先生には糖尿病治療の実績はなく、ただ単に糖質制限で自分が痩せたということのみで、あとは「人類史」などをオノレの妄想憶測で書き散らかしただけのホン「炭水化物が人類を滅ぼす」を出版した。
糖尿病治療の食事療法であった「釜池式(糖質ゼロ)」やその弟子「江部式(糖質オフ)」ではなく、健康な一般日本人に向けて「糖質制限はダイエットに効く」と、医師という立場で煽ってしまった。
私は自分自身が実践して効果があったことから、糖質制限は「肥満型糖尿病患者には対症一時的食事療法としては有益」だと思っている。
しかし健康な人がダイエット目的で実践する糖質制限は、せっかくの健康を損なう恐れが大いにアリとして猛反対の考えである。
夏井先生の著作「炭水化物が人類を滅ぼす」は、その情っさけないタイトルからしてネチネチウジウジと人々の不安をあおり煽り立て、本の内容も「糖質セイゲニスト」がどうたらああたらと糖質制限真理教の教団内だけでしかウケない造語でヒンヒンメソメソとすすり泣く、人類史上最もおバカな書籍として名を残す「迷書・怪書」であると、私は控えめに評価している。
つ・ま・り。。。。は、だ。
雨後の竹の子のごとく後に続く「糖質制限推進派センセ」に多大なる影響を与えた釜池先生こそ、良い意味でも悪い意味でも日本における「現在の糖質制限ブームの教祖というか先祖的立場」と言える所以だ。
食の起源⑨ (44).jpg
さて、釜池先生のこの講演会では「自然」という単語が何度も何度も使われていく。
釜池先生が「自然じゃないもの」つまり「病気の原因」とされているのが、「炭水化物/糖質を食べること」という話をされている。
国によって経営する病院が倒産
     ↓
医者を廃業した
     ↓
医者は詐欺師、医療に頼るな!
     ↓
病気の原因は不自然なものを食べること
     ↓
炭水化物/糖質を食べることは不自然だ
これらご発言からも分かるように、釜池先生の理論では糖尿病を治すとは耐糖能改善ではなく、「血糖値を上げる糖質をゼロにする」ということだ。
「糖質ゼロ」とは言葉通り「糖質を全く食べない」だが、釜池理論ではさらに詳しく「インスリン分泌を一切許すな」となる。
釜池先生は「耐糖能を改善する」ことなど眼中になく「耐糖能は良くならなくていい、そのほうが健康なのだ」とおっしゃっているも同然であり、これでは糖質をエネルギーに変えて生命活動を維持する全地球上生物といえば大げさかもしれないが、少なくとも、もはや「お互い助け合う文明社会に生きる人間ではない」
もちろん、可及的速やかに血糖値を下げなければ失明するとか足を切断するとか合併症の恐れがある場合などは、緊急避難的な治療法として「糖質ゼロ」もあり得えるだろう。
実際に釜池先生は多くの患者さんの健康状態を改善してきた実績をお持ちである。
そして釜池先生が「医者は詐欺、医療は犯罪」とご発言されるに至った理由の一部も理解できる。
一時的取り急ぎでも良いから糖質を摂らなければ血糖値が下がるのに、病院では決してそのような処方は行われないからだ。
た・だ・し。。。。で、ある。
血糖値が改善されたとして「食い物はほぼ肉のみ。炭水化物はゼロ」という「糖質ゼロ食事法」を、その後の人生において継続して、そもそも健康が担保され続けられるのであろうか?
釜池先生が今も医者を続けておられて、治療してきた患者のその後のフォローを続けているなら、まだ分かる。
しかしこの講演においては、医師を廃業したのでもう診察治療できないし、医療は犯罪だと宣言してしまった釜池先生はもはや糖尿病を治すことは思考になく、炭水化物を食らう一般世間との決別・敵対するという「修羅の道」の宣言をしているのだ!
修羅の道とは仏教の六道の1つで「修羅場」などの表現のとおり「争いの世界」とされている。
良し悪しきは別にして、何が何でも絶対に炭水化物一切を口にするなという釜池先生と同じ「修羅の道」を進む覚悟を持った人は、当時どのくらいいたのだろうか?
それは、病院に行かないということだけではなく、一般社会との繋がりを絶って生涯生きていくことに他ならない。
て・・・・・・・・
 ↓
【釜池先生;談】
(突然、物凄い大きな怒鳴り声で・・・・・)
●きれいな海ですねェ!!!
●沖縄の海です。
●沖縄県八重山郡竹富町・・・・・
●黒島・・・と言うんだね
●石垣から船で30分、そこに移住しました・・・・
 ↑
講演会場の照明が落とされ、スクリーンに沖縄の海が映し出される。
釜池先生が思うところの「自然」が、これから具体的に実践論として明かされていく。
ただし、ここでの「自然」とは、あくまで釜池先生の「自然論」だ。
さあ、次回はいよいよ釜池先生が移住されたという南国の孤島での生活ぶりが語られていくのだ。
沖縄県八重山郡竹富町黒島2.jpg

「賛成反対含めて色々な広い考えを持つ事ができた、イマジネーションを掻き立てられた」という意味で、釜池先生・夏井先生についての愛を込めた特集記事、それがすなわち「釜夏物語」なのでございます。
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今さら感のある糖質制限自体の是非ではなく「私が健康に興味を持つきっかけとなった熱中時代」を描くつもりでシリーズ化しております。
「釜池夏井という固有名詞に感情が動く人」
「糖質制限に熱狂した同志」
「糖質制限に愛憎入り混じった思い出を共有したい人々」
・・・・が、次の更新を楽しみに読んでくださっているのか、零細ブログにしてはアクセス数が多い特集となっております。(*´Д`)
次回更新まで、しばし待ってみてチョ!


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