このシリーズは、インターネット創成期からの2ちゃんねらーにして、狂気&狂喜の検索好きマニアの私「スリム鳴造」が、その時その時に関心を持った話題などを検索し取り上げたり張り付けたりする、引き籠り自分用の内向き陰キャな特集「2021年版」です。
●プロローグ
おんぶおばけ
(オープニングテーマ)
【出典;Jaktenより、共有埋込コードにて引用させていただきました。】
テレビアニメ『隆一まんが劇場 おんぶおばけ』 1972年10月7日から1973年9月29日まで日本テレビ系列局で放送。 全52話、放送時間は毎週土曜 19:00 - 19:30。 昔、ある村にいた「おんぶおばけ」というかわいらしいおばけをめぐる物語で、毎回一話完結形式で放送されていた。 おんぶおばけはヒスイから生まれ、鍛冶屋をしているやさしいおじいや村娘のおじょうと一緒に楽しい日々を過ごす。 おんぶおばけと村人との関わりの中で、日本の昔話が紹介されていく。 【出典;フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』おんぶおばけ より抜粋引用させていただきました。】 |
おんぶおばけは私が小学校4~5年生の時に放映されたアニメで、毎週欠かさず観ておりました。
ストーリーは、おんぶとおじいや村人たちの何気ない日常の中に、日本の昔話が取り組まれている構成でした。
桃太郎、ぶんぶく茶釜、かちかち山、雪女、おむすびころりん、さるかに合戦、炭焼き長者・・・・・
そんな日本の昔話のベースに必ずあるもの、それは日本列島で暮らす人々が縄文時代から祈ってきたであろう「五穀豊穣の願い、伝承」でございましょう。
画像出典;農林水産省「農業・農村の有する多面的機能」より転載させて頂きました。
そして2020年から始まった新型コロナウイルスによるパンデミックにおいては、世界中の貿易、すなわち人と人との交易が途絶える「高度な社会システムの綻び」により、ほんの短期間で様々な障害が発生することを正にリアルタイムで全人類が体験しました。
真冬を前に…給湯器が買えない 品薄が深刻に、6カ月以上待ちも(2021.12.10) 本格的な冬の到来を前に、住まいに欠かせない給湯器の品薄が深刻化している。 新型コロナウイルス感染拡大で海外からの部品供給が滞った影響で、入荷の見通しが立たず、故障の対応も難しい状況。 今冬は気温が平年より下がり大雪も予想される中、山陰両県の取扱業者は凍結防止の対策を呼び掛ける。 【出典;山陰中央新報デジタル より、抜粋引用させていただきました】 |

高度な社会システムの稼働なしでは、動物の肉も食えないし火を起こすこともできない、魚や野菜や穀物を毎日口にすることができない、それが現代に生きる人類であります。
水資源、治水、給水、電気、ガス、農耕、牧畜、漁労、土地開発、流通、交流、交通、スマホ、半導体、インターネっつ・・・・・・
多くの人々が従事し支えあう社会システムが機能しなければ、水道も電気も物流も止まってしまい、ひいては個々の人体の生体維持があっという間に機能不全してしまうのが現代社会なのです。
8月の記録的な大雨に見舞われた佐賀県小城市の排水機場で、排水ポンプなどを動かす操作員が亡くなった事故。 3日間排水機場に張り付いてほぼ徹夜で作業し、事故当時は1人で対応しており、「苦しかっただろう」。 水害から町を守る「砦(とりで)」の勤務の仕方は現場任せなのが実情。 排水機場の操作員は3人いて、定期的な水位を記録して、川の支流の水があふれる内水氾濫を防ぐために排水ポンプを動かすのが役目だ。 操作員は市と委託契約を結び、休憩や仮眠の取り方にルールはなく「現場が決める」(市関係者)。 同排水機場では朝昼夜ごとに1人ずつ1時間の休憩を取り、2人以上で作業するようにしていた。 11日から3日間、食事のため自宅に帰る以外は排水機場に詰めた。 14日昼、ぐったりした様子で帰宅し「寝られるもんか」と、ソファで30分ほど仮眠して戻っていく。 木くずなどのごみを取り除く「除じん機」に体を挟まれて亡くなったのはその夜。 たまったごみを取り除く作業中だったとみられる。 別の操作員は休憩で帰宅し、周辺が水に漬かり戻るのに時間を要した。 もう1人も休んでいた。 国交省によると、全国の操作員のうち60歳以上が占める割合は6割。「今回のように大雨が長期化した場合、操作員の交代要員が確保できない」(同事務所管理課)。 【出典;西日本新聞(2021年11月12日) 水害の「砦」ほぼ徹夜の3日間…排水機場操作員の遺族が語った“現場” より、抜粋引用させていただきました】 |
上記引用記事は、本年(2021年)8月の大雨が降った時に佐賀県小城市の「排水機場」という施設で亡くなられた作業従事者さんについての記事です。
【画像;グーグルアースより、佐賀県小城市の街並み】
画像を見ると排水機場の所在する街は、広々とした低地で多くの田畑と水路が確認できます。
隅々まで貼りめぐされた水路が田畑を潤す・・・何と美しい街でございましょう。
そして、画像から街の様子を眺めますと「用水、治水」が要であろうことが伝わってきます。
さて「排水機場」という名称の設備について、恥ずかしながら私自身はこのたび初めて知りました。
「排水機場」とは??
洪水が逆流して私たちの住んでいるところに水が入り込んでくるのを防ぐための施設は水門ですが、水門によって出口を失った水は、排水機場によって、川に送り出されます。 排水機場は、一般にポンプ場と吐出水槽や樋門などの付帯設備で構成されています。 【出典;国土交通省 東北地方整備局 山形河川国道事務所 排水機場 より抜粋引用させていただきました】 |
「排水機場」は、大雨により河川の水位が上昇し農地・宅地側の雨水が河川に流れなくなった時に、街や家屋や田畑に水が流入するのを、ポンプ運転により河川側に流す設備のようですね。
【画像;グーグルアースより、佐賀県小城市の排水機場】
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A09中村晃G 浸水を防ぐ 倉安川排水機場
【出典; NHK_OKAYAMA VIDEO_CLUBより、共有埋込コードにて引用させていただきました。】
●水の流れを調整し街を守る役割を果たすのが排水機場
●排水ポンプと吐出水槽により水の流れを調整している
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排水機場操作員の願い(防災意識啓発オンラインコンテンツ)
【出典;うすぼうの筑後川放送局 by kurumeus より、共有埋込コードにて引用させていただきました。】
●ペットボトル空き缶などのポイ捨てが運営上の障害となっている
●地域住民の生命財産を守るという責任感を持って仕事をしている
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放水路の本分 氾濫防ぐ「デルタの守護神」【太田川・恵みと営み】
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2018年7月に発生した西日本豪雨では、親族/知人/友人/顧客/取引先等、私の関係先では幸いにもお怪我をされた方はいませんでした。
しかし悲しい事に、車や家屋が土砂に埋まったり流されたりして、避難所生活を余儀なくされた方などは、相当数いらっしゃいました。
ボランティアではありませんが、自分の関係先で被害に遭われた方に1日でも早く通常の日常に戻って頂ける一助として、住宅の被害状況調査や敷地の泥出し手伝い、避難所生活や災害で車を失った方の手足となる買い出しや物資の配給のお手伝い等、甚だ微力ではございましたが少しだけお手伝いさせて頂きました。
さらに、普段お世話になっている取引先等の関係先からお声がかかり、インフラ復旧のための災害査定事前調査の仕事を手伝わせて頂きました。
主に山間部集落の道路や河川改修などの復旧事業のための事前調査で、山深い河川支流の渓流にも入っていきました。
普段は平穏にせせらぐ小さな支流であっても、自然の巨大な力は川の流れを変えて大量の岩や土砂が人間の作った水路をいともたやすく破壊し、人々が暮らす家屋や収穫前の田畑を呑み込んでいました。
TVや報道で災害現場を見たときとは自然は恐ろしいと思っていましたが、実際の罹災現場を目の当たりにしたときは「自然の猛威」とは思えなくなっている自分がいました。
大雨が降って、物凄い水の量と勢いが川の流れを変えて岩をゴロンゴロン運び、大量の木をなぎ倒している現場を何か所も実際に歩いて見るうちに、「猛威ではなく、ただそのように存在しているだけ」と感じるようになっていました。
地球や自然にとっては大雨・台風・地震・噴火などは、猛威ではなく、ごく自然な気象現象なんだ、と。
むしろ私が罹災現場で感じ入ったのは「自然と折り合いを付けながら生活の場をお借りしている人々の英知」であり、そして当たり前のように毎日摂取している水・食料・光熱は、「多くの人の働きがあってこそ享受できる。それで一人の人間の生命体がかろうじて維持されている」との「文明社会で生きている現実」でした。
毎年のように発生している自然災害・・・・・
ややもすれば、人間が整備してきたインフラの不備や不足が人災のごとく語られるものです。
た・だ・し。。。。で、ある。
人々の安全を守るべく、現場で災害拡大防止の業務に懸命に従事している人々がいて、社会インフラを支えているということを、決して忘れてはならないでしょう。
●エピローグ
おんぶおばけ
(エンディングテーマ)
【出典;TAKO 8888より、共有埋込コードにて引用させていただきました。】
昭和47年から48年の毎週土曜日に放映された、全52話のおんぶおばけ。
日本の昔話を取り込みながら、おんぶーやおじい、そして村の人々の暖かいほのぼのとした日常が毎回描かれておりました。
「何でもないようなことが幸せだったと思う」・・という歌詞の楽曲がありましたが、正に今日の穏やかな日常が明日も明後日も続くような安定感ある物語のアニメでした。
と・こ・ろ・が。。。。。だ!!!
最終回。
当時10歳であった私を含む日本中のちびっこ視聴者たちは、このアニメの予想だにしない結末に大きな衝撃を受けることになります・・・・・
最終回。
お祭りの夜、 嵐がきて土石流と洪水が発生する。
このままでは土石流と濁流により、村が壊滅してしまう!
おんぶは崩れそうな大岩を一晩中丸太で支えて村の危機を救います。
翌朝、嵐が去って、川で絶命したおんぶをおじいが発見します。
おじい「おんぶ。お前が村を救ってくれたんじゃな。よしよし」
永眠したおんぶをおじいがおんぶして歩いていきます。
やがておじいの背中でおんぶはヒスイに戻ります。
おじいはヒスイに戻ったおんぶを川にそっと流します。
村には平穏な日々が戻っていましたが、おんぶはいません。
子供たちがふと空を見上げると、おんぶが飛んでいるような気がします。
しかし、それはおんぶの姿に似た雲に形を変えてしまいました。
毎週土曜日に放映されていたおんぶおばけ。
小学生当時の私は、たかがアニメなのに「もう、おんぶは死んだんだ。来週はもう見れないんだ」という切なさを感じたことを思い出しました。
しかし最終回より前の話で、「死」についての伏線がありました。
村の悪ガキに「おまえのおじいは年寄りだからもうすぐ死んじゃうんだぞ」とからかわれたおんぶ。
「おじい!おじいってもうすぐ死んじゃうの~?」と泣きながら尋ねるおんぶ。
おじいは「そうじゃ・・・形ある物は必ず壊れ、命あるものは必ず死ぬ。世の中の厳しい掟なんじゃ」と厳しい顔で語ります。
今から思えば、昔のアニメは人生の切なさ、生命の脆さを子供たちにしっかり伝えていた一種の教育の要素もあったのかもしれません。
それゆえに、おんぶおばけの翌年に放映された「フランダースの犬」において、主人公ネロに襲いかかる次から次へと畳みかけるような不幸、そして最後の悲劇を視聴してもトラウマにならないほどの免疫が、当時の子供たちにできていたのかもしれません。
と言うか、「おじいさんと子供」という設定は、お涙頂戴感動アニメにおける鉄板でございましょうwww
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検索小僧ちゃんねる(2021年版)
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⑪社会インフラを支える現代のおんぶおばけ達
【完】
【特報!!】
何と!
アニメ「フランダースの犬」が正式に視聴できるサイトがありました。
(ただし、2021年12月23日現在の情報です。)
権利元横断の公式アニメチャンネル:アニメログ(AnimeLog) アニメログは、株式会社アナライズログが運営する公式アニメチャンネルで、 配信されるアニメは、権利元から正式に許諾を受けている為、安心してご視聴頂けます。 ファミリー向けアニメや懐かしの名作アニメなど厳選してお届けします! ぜひ、チャンネル登録や通知受取設定をしてくださいね🎵 【出典;アニメログ(AnimeLog) より、抜粋引用させていただきました】 |
既に私スリムちゃんは視聴しており、毎日感動でとめどなく涙と鼻水を垂れ流しております。
今宵も、ビール片手にこれから視聴して号泣必至&必須&必達の予定です。
それでは、まんた、新年2022年の「検索小僧ちゃんねる」でお会いしましょう。
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