ヘルシー動画(2021年)視聴❶腸内細菌は大切ですよというお話

いつもスリムちゃんブログをご愛読いただき、ありがとうございます。

本年も、私自身が参考にさせて頂き、なおかつ、皆様にもお役立ち頂けそうなヘルシー動画をご紹介してまいります。

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2021年。
第1回目の今回は「腸内細菌と健康」にまつわる動画をご紹介させていただきます。



「腸脳相関」を良好にして不安やうつから抜け出す
【動画出典; 【栄養チャンネル信長】   共有埋込コードによりリンクさせていただきました】


【動画のポイント】
腸の環境は脳に影響する(腸脳相関)。腸が良ければ脳内も良好。
・脳と腸は「迷走神経」を通じて、常に情報のやり取りをしている。
・「迷走神経」は、血液脳関門を迂回して、腸と脳をつなぐ神経。(副交感神経系)
・腸脳相関は厳密にいえば「腸内細菌&腸脳相関」なので、腸内細菌叢を良くすることが大事
・腸脳相関を良好にする栄養素・・・プロバイオティクス(善玉菌)、発酵食品、水溶性食物繊維、他。



痩せホルモンを出す!「短鎖脂肪酸」がポイント
【動画出典;圓尾和紀チャンネル 共有埋込コードにてリンクさせていただきました】


【動画のポイント】
・「短鎖脂肪酸」は食物繊維を食べた腸内細菌が生み出す栄養素
・野菜不足や糖質制限等で食物繊維不足の場合、腸内細菌は別のモノを餌にして腸内環境が悪化。
・「短鎖脂肪酸」は、腸の粘膜細胞のエネルギー源となったり腸のバリアー機能を果たす。
・「短鎖脂肪酸」は痩せホルモンGLP-1(食欲抑制、血糖値抑制、脂肪分解促進)の分泌を増やす。
水溶性食物繊維(野菜、果物、きのこ海藻、豆類、全粒粉などの穀物)の摂取が大切。


腸内フローラ~不思議な生命体~(全編)
【   アサヒグループ公式チャンネル  Youtubeチャンネルより、共有埋込コードしてリンクさせていただきました。】


【動画のポイント】
・腸内フローラ(腸内細菌叢)は、ヒトから食物をもらってヒトの健康に寄与する働きをもつ。
・腸内フローラは多様性に富むことで、元気で健康な人体が維持できている。
・病気になって治療する時代から自分で予防する時代へと、世の中は確実に動いている。


●スリム鳴造の感想●

悩み事などで脳でストレスを感じると腹痛や便意をもよおすことがありますよね。
また一方で、腸に病原菌が入ってきて感染すると、脳の不安感が増すとの本も読みました。
このように密接に関連している「腸脳相関」ですが、栄養チャンネル信長先生の動画にもありましたように、腸内に常在する細菌も脳の機能に影響を及ぼす、すなわち「腸内細菌-腸ー脳、相関」の研究も進んでいるようです。

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【画像出典;スリム鳴造蔵書「腸内フローラ10の真実(著者;NHK取材班)」より転載】

そして、今回ご紹介させていただいた3本の動画は、すべて「腸内細菌の重要な働き」がテーマになっております。
腸内細菌は、ヒトがエネルギーとして使えない「食物繊維」を主な食べ物として発酵分解して、逆に私たちヒトの健康に役立つ栄養素を生み出してくれるのですね。

まさに持ちつ持たれつの「ヒトと腸内細菌の共生」でございましょう。

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【画像出典;ヤクルト中央研究所「健腸長寿④:私たちと腸内フローラの共生」より引用させていただきました。】


腸内細菌だって今日を生きている以上、エネルギー源つまり食べ物が必要です。
そして、今回の各動画にありましたように、腸内細菌の大好物が「食物繊維」です。
現代人、とりわけ今の日本人は食物繊維不足であるといわれて久しいですが、このような食生活では大腸に暮らす腸内細菌の皆さんは日常的に「お腹をへらしている状態」といえましょう。
ヒトがエネルギー源とする「糖質、脂質、たんぱく質」については、ほとんどが小腸で吸収されるので、多種多様な腸内細菌様が生息している大腸まではほとんど届かないといわれています。
やはり、毎日の食事においては、腸内細菌の皆さんに食物繊維というご馳走をしっかり召し上がっていただくことが重要でございましょう。
僕や貴方が体調不良と感じるとき、それは「腸内細菌の空腹」も一因なのかもしれません。

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腸内細菌は食物繊維などの炭水化物をエネルギーにしているときは、その分解産物として健康に寄与する物質を作ってくれることが分かってきています。

しかし、腸内に炭水化物がなくなってくると、たんぱく質などを分解し始めます。
すると、健康にあまりよくない物質を作り出してしまいます。
便秘だとこの状態に陥りやすくなります。

ですから、ある一定の頻度で食物繊維などの炭水化物を腸内に届けることが大切です。

*~以上、福田真嗣先生(慶應義塾大学先端生命科学研究所特任准教授)のお話

【出典;NIKKEI STYLE「腸内細菌が喜ぶ食事 カギは食物繊維 意外に知らない 腸内フローラの真実(5)」より、抜粋して引用させていただきました。】

上記引用記事で福田先生がおっしゃっているように、腸内細菌は「ヒトが消化吸収できない食物繊維」が届くのを毎日毎日大腸で待っておられるのだから、私たち「ヒト」も、きちんと摂取する必要があるということでしょう。
だって、腸内細菌は自分では食物を得ることができないのですからね、考えてみれば単純な話です。

と・こ・ろ・が。。。。だ!


今は過ぎ去りし平成時代に大ブームとなっていた、糖質制限推進派センセ達がドヤ顔で推進した「糖質制限または低炭水化物食事法」および「糖質制限ダイエット」においては、糖質と食物繊維で構成された「炭水化物全体」を目の敵にして、その摂取量を減らすことばかりが強調されていました。
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冷静に考えたら、カッコ悪いセンセがダイエットを語る時点で怪しいのに、医師という権威を信用して書かれていることを真に受けて、多くの一般日本人が「炭水化物=糖質」と誤った理解のまま「炭水化物全体を悪者」としてしまったのでありましょう。

「糖質制限」など炭水化物全体を敵に回す食事を続けると、当然の事、同時に食物繊維も不足してしまいます。

・炭水化物が人類を滅ぼすんだ、肉は体力の限界近くまで食って良い。
「肉や脂はカロリー気にせず幾らでも食って良い」とする糖質制限推進派センセのご教示を日常的に長期間続ける食生活では、食物繊維不足の腸内細菌の皆さんはお腹ペコペコとなり、やむを得ずたんぱく質などを分解し空腹を紛らわすでしょう。
このように「食物繊維・炭水化物不足で動物性脂質たんぱく質過剰」の状態が続きますと、腸内細菌の介在により肝機能低下や大腸がんや動脈硬化のリスクが高まることも分かってきているようです。

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【画像出典;「大腸劣化」対策委員会 より、転載させていただきました】


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画像は、医師の日比野佐和子先生が「虚血性脳発作症で死にかけた」と言われた当時に食べていた普段の食事内容。
糖質を抜き、大好きな肉、そしてチーズが中心のメニュー、こうした糖質制限ダイエットが異変を招いたのだと日比野先生ご本人が証言されています。



定期的な赤肉(牛肉、豚肉)の摂取は、腸内細菌によるTMAOの生産を促進し、腎臓からの排泄を抑制することで心血管疾患のリスクを高めるようだ、という米国クリーブランドクリニックからの研究報告。
高濃度の血中TMAOは、心筋梗塞、脳卒中、早死の強力な予測因子であることが示されている。

【出典;国立健康・栄養研究所;リンクDEダイエット 赤肉の心臓病リスクにおける腸内細菌の役割 より、抜粋引用させていただきました。】


動物性脂肪の継続的な摂取は、善玉腸内細菌による発酵力を減弱させ、短鎖脂肪酸の産生低下に伴う腸管免疫能の低下、短鎖脂肪酸が担う全身性のエピゲノム調節異常を招き、糖尿病や肥満症などの代謝異常を起こしや すくなる。  
動物性脂肪を持続的・多量に摂取したヒトやマウスの腸内フローラは大きく変容し、消化管の炎症、獲得免疫系細胞、自然免疫系細胞の機能異常を誘発して消化管粘膜にバリア機能障害を引き起こす。

【出典; 総説 腸脳連関と生活習慣病 より抜粋引用させていただきました。】

単糖類、二糖類などの単純炭水化物、すなわち血糖値をストレートに上げる加糖や加工糖類は摂取を控えるなど、精製された炭水化物の採り過ぎには注意したいですが、多糖類などの複合炭水化物に含まれる食物繊維群(レジスタントスターチ・水溶性・不溶性食物繊維・オリゴ糖)、ビタミン、ミネラル、ポリフェノールなどが豊富で低GI値な食材(未精製の穀物、野菜、果物)は、しっかり摂取すれば良いでしょう。

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とりわけ、穀物類、イモ類、豆類、野菜、きのこ、海藻、果物などに豊富に含まれている「水溶性食物繊維」は、外食や調理済食品では摂取しにくいので、ステイホームが呼びかけられている今のご時世を逆にチャンスに引き寄せて、「自宅飯」で、しっかり/たっぷりと食卓に登場してもらいましょう!

そして、糖質制限推進派センセから「人類を滅ぼす」とか「日本人だからこそご飯を食べるな」とか「主食をぬけば糖尿病は良くなる」とか言われて、徹底的にボコボコにされた「ご飯(米)」については、スリムちゃんは以下のように考えます。

麦や米などの穀物については、アメリカ・カナダ・欧州などの先進国では、既に食事ガイドラインで「全粒穀物」摂取が推奨されているようです。
全粒穀物とは、完全に精製されていない大麦、もち麦、玄米、分つき米などでしょう。
欧米人は、オートミールなど食物繊維ミネラルビタミン豊富な全粒穀物を日常の食生活に取り入れている人が多いようですが、日本では、分つき米や食物繊維が豊富なもち麦・大麦を加えたご飯を主食にする人は少ないでしょう。
また、国(厚生労働省)も、欧米主要国とは異なり特に「全粒穀物摂取の奨励」は行っていないので残念でございます。
もちろん国(農水省)には「(精製)米の消費拡大」の推進政策もあろうかと存じますが、それを「未精製穀物も含んだ米の消費拡大」としていただき、ぜひとも国民のヘルシーUPの政策に舵を切っていただきたいものでございます。

主な穀物に含まれる食物繊維(可食部100g当たり).jpg

【画像出典;日経Gooday「スーパー大麦で、太りにくい体質を作る「やせ形腸内フローラ」に?!」より転載させていただきました。】

もちろん、食べ過ぎに気を付ければ、健康な一般人が白米を主食にすることは問題ありませんが、しかししかし、食物繊維不足を解消していくためには、野菜だけでは絶対的に不足してしまいます。
ちなみに私は、家で食べるご飯は、ほぼ100%、もち麦大麦などを必ず混ぜて食物繊維UPを心掛けています。

【食物繊維たっぷり。ある日の食事】
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●デーツともち麦フレーク入りヨーグルト
●鯖のみぞれ煮
●さつま芋黒米のもち麦ご飯
●味噌玉みそ汁(小松菜、揚げ、豆腐)



毎食は無理でも、何食かに1回でもいいから「もち麦や雑穀を取り入れた主食」を、スリムちゃんブログではご提唱申し上げます。



ヘルシー動画(2021年)視聴


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