私はたまに大型書店巡りをして健康書籍コーナーを楽しくウォッチングしています。
世間では今どんなテーマに関心が高いのか・・・・
ざっと見た印象ではありますが、本年、令和2年においてはコロナ禍の影響で、感染症予防とそれに関連した書籍が増えているようです。
すなわち「免疫力を高めるための健康や体力維持のための食事法」をテーマとした書籍です。

・腸内細菌
・発酵食品
・野菜スープ
特に最近目立って増えている印象があるのが「スープ系」の書籍でございます。
そして、拙ブログでもスープ系の記事を書いたりしていますので、それをキーワードに関連した記事が続々と私のスマホに送られてきます。
例えば・・・・・・・
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私は30代のころ、整形外科医として働いていたときに感染免疫学と出会い、以来約50年にわたり、免疫の専門医として研究を続けています。 とはいえ、これまでずっと摂生をしながら健康体で過ごしてきたかというと、実はそうではありませんでした。 50代の半ばくらいまでは食べたいものを食べ、お酒も飲みましたし、不摂生ばかりしていました。 痛風や糖尿病もあり、髪も薄く、どちらかといえば不健康だったと思います。 これではいけない! と一念発起して、体にいいとされるさまざまな食事法を自らの体を実験台にして研究するようになりました。 その中で、今も続けているもののひとつが「スープ」です。 スープに出会ってから、大きな病気はもとより、風邪ひとつひかない健康的な体を取り戻しました。 【出典;ダイヤモンドオンライン「免疫専門医が今伝えたい私が毎日スープを飲む理由」(2020.10.21)より抜粋して引用させていただきました。】 |
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スマホに送られてきた引用記事は、私が大ファンで敬愛する「腸内細菌/サナダムシ/うんち」の大先生の藤田絋一郎先生の談話でございます。
このたび、藤田先生は「免疫専門医が毎日飲んでいる長寿スープ」という新刊をお出しになられたようです。
「免疫力&スープ」という、コロナ禍における令和2年の最新売れ筋トレンドをテーマとした書籍を、逃さず/ちゃっかり/さっそく/出版される藤田絋一郎先生の相も変わらないご商売の瞬発力・機動力に、私はニヤニヤ(・∀・)してしまいました。
・・・・と同時に「今も続けているもののひとつが”スープ”だ」という、シレ~ッと語る藤田先生のドヤ発言に、私は飲んでいた生姜入り紅茶をスマホ画面に吹き出しそうになりました(苦笑)
なぜなら、私は藤田先生の大ファンなので書籍も何冊も購入して読んでいますし、講演youtube動画も何本も見ていますが、「藤田先生が長寿スープを長年毎日飲んでいる」というお話は、これまで一度も見たことも聞いたことがなかったからです。
【画像;スリム鳴造が蔵書する「藤田絋一郎先生の著作ホンの一部」】
藤田先生のご本業は「カイチュウ/腸内細菌/うんこ研究」の免疫学学者であられます。
一方、既にカウント不可能なくらい何百冊も著作されている本の内容は、ご本業分野の腸内環境に限らず、その時その時に流行っている数多くの健康テーマを取り入れておられます。
・糖質制限
・ストレス対策
・免疫力
・抗酸化
・長寿遺伝子
・終末糖化産物(AGE)
・食前キャベツ
藤田先生の最新作では、いつも必ずその時の流行りのテーマが取り入れられるなど、旬な情報なので消費者も買い求めやすい工夫がなされていますので、先生を取り巻く編集者などのスタッフさんに優秀な方がおられるのでしょう。
その年に流行ったテーマを本のタイトルとして、あとは藤田先生ご専門の「腸内環境」の話を入れて、過去の膨大なご著作の中からの内容をかいつまんでコピペすれば、新たな「藤田絋一郎ホン」の完成です。
正に「株式会社 フジタコウイチロウ」として「流行りのテーマを取り入れる」ことは、売れ筋の本を大量生産していくための基本ノウハウなのでしょう。
そして、令和2年の今年は、免疫力UPの「腸活」が流行している中での「長寿スープの本」を出版された藤田先生。
スープがテーマのホンの出版にあたって、急に「俺は長年スープを飲んでいたから健康なんだ!」と、ワザとらしくとってつけたように語る藤田先生のことを、私は大好きです。
この先生、落ちたものを拾って食えとか、常在菌まみれの手でおにぎり握れとか、世間から批判されがちなトンデモ要素も多い怪しい爺さんとしてのキャラもあるが、なぜか憎めない・・・・・
そもそも私がこのブログを始めたきっかけは、藤田先生の「失敗を明らかにして前へ進んでいく大らかな明るいパワー」に接したからでございます。
「脳の悪口を書いた本を出版したら頭を打って死にかけ、脳外科医に土下座し手術を頼んだ」
「健康指導の立場(企業医?)でありながら、スポーツドリンクの飲み過ぎで糖尿病になった」
「インスリンをこっそり手に入れようと内科に行ったら、院長に見つかって叱られた」
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と、色々な失敗談を語る回虫博士の藤田先生の開き直った大らかさと器の大きさに影響を受けて「医者もいい加減(良い意味で)なんだから、素人の俺が何か発信しても良いだろう(ニヤリ)」として、食い物についてのブログを始めたヘタレな最底辺ブロガー、それが私「スリム鳴造」でございますwww。
数々の失態や失敗も何のその、講演では「ケロっ」と「明るく」語られてご自身の肥やしにして、あらゆる健康情報に興味を持って自著で取り上げて次のステージに進んでいく藤田先生を、私も人生の大先輩として大いに学ばせていただいています。
た・だ・し。。。。で、ある。
腸内細菌など素晴らしい研究や著作が多い81歳の藤田紘一郎先生でさえ、こと「ご自身が糖質制限で糖尿病が改善された」ことについては、よほど感動されたのか異常に興奮されて「大切な腸内細菌そっちのけで炭水化物を悪者扱いするホンを出版」されているという、ダメ人間丸出しの「黒歴史」がございます・・・・w
恐らく糖尿病発症した藤田先生ご自身は、痩せて血糖値が下がったことに大興奮されたのでしょう。
20㎏減量して血液検査の結果がほとんど改善した経験を持つ私も、藤田先生のはしゃぎぶりが手に取るように分かりますwww
そして「これは売れるぞ!」と考えたのでしょう、藤田先生は「50歳からは炭水化物をやめなさい」との、とてつもない頭の悪いタイトルのクソ本を出版されておられます。
もちろん糖質制限を集中して実践し減量と血糖コントロールに成功した私自身にとって、藤田先生が炭水化物を敵にする書籍を出版されたお気持ちも分かるのですが、今や令和新時代に入りました。
残念なことに最近の記事を読んでも、藤田先生は未だに「50歳前後からは炭水化物を控えなさい」とされた主張を続けておられるようです。
ま、これが糖質制限推進派センセならば、死ぬまで「糖質は悪」とか「炭水化物が人類を滅ぼす」との愚かで惨めで哀れな主張を言い続けるしかないのでしょうけれど、藤田先生はのご本業は「腸内細菌の有用性」を語る専門家でございます。
「腸を大事にしよう」と言っておきながら「50過ぎたら炭水化物を摂るな」という藤田絋一郎先生よ!
炭水化物にこそ人体に有効な短鎖脂肪酸を産み出してくれる腸内細菌の皆さんの大ご馳走である「食物繊維」が大量に含まれているのではないですか???
炭水化物を食べなかったら、藤田先生が大切にされている「大腸の腸内細菌の皆さま」がお困りになるのではないでしょうか!!!
かなり矛盾していませんか??????
絋一郎ちゃんよ、呆けたか。

私が現時点で考えるカラダに良くない食習慣は、以下4点の食生活です。
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1.精製炭水化物の摂取増加
2.動物性たんぱく質脂質増加
3.上記1と2の加工品増加(スナック菓子、ジュース、ハム、ウインナーなど)
4.穀物主に未精製食物の摂取激減
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私が一時期集中して取り組んだ「糖質制限」は、上記1を大幅に制限するものでしょう。
しかし、いわゆる「糖質制限推進派センセ」のご主張が「量や種類に関わらず、糖質摂取そのものが悪い」であることは、「人類を滅ぼす」とか「早死にするな」とか「ご飯を食うな」というセンセ方のご著作のタイトルでも明らかでありましょう。
これらセンセ方は「炭水化物が」人類を滅ぼしたり、早死にする原因だ、とか、糖質も食物繊維も未精製も精製も何もかもごちゃ混ぜにして、それに加えて「肉や脂はカロリー気にせず食って良い」という、非常に過激で偏った考えの持ち主であると言わざるを得ないでしょう。
このように、令和の新時代に入っても「デンプン(米など)はすべて小腸でブドウ糖に消化吸収されて、すべて中性脂肪になるから血糖値スパイクや肥満の原因だろ!糖質摂取は危険でしょ!」と、TVの健康生番組で怒り心頭キレまくる「糖質制限推進派医師の一派」が未だにいる影響もあり、一般国民に腸内細菌や食物繊維の多様な役割の理解がなかなか進まないという現状があります。
【ご参照記事シリーズ 【番組感想】糖質制限ダイエットは正しいのか? 】
そんな中で、腸内環境の大切さを説く細菌学者の第一人者である藤田絋一郎先生までもが「炭水化物は食うな」のご主張なので、多くの国民にとって混乱と誤解を招いてきたものと思われます。
私だって「腸内細菌の第一人者が炭水化物を食うな・・と、おっしゃってるのだから、やっぱり糖質は人類の敵なのか」と、思い込もうとした時期があったくらいです。
「過剰な精製糖質摂取を制限しましょう。」というご主張ならば国民も理解しやすいですが、「炭水化物は糖質が多いから50歳から食うな」では、腸内環境専門の免疫学者としては失格と言っても過言ではないし、こんな著作を平気で発表するようでは、国民の健康生活にとってもマイナスでしょう。
でも、ま、これはもう済んだ古い話としましょう。

御年81歳にしてパワフルドクターである藤田紘一郎先生。。。。。
「人間ひとりひとりによって腸内細菌のメンバー構成は異なり、なおかつ「多種多様な腸内細菌」に腸内でお暮しいただくことで、免疫力もアップし、ウンチの量も増えて質も良くなると、多くのご著作を通じて日本国民に示された素晴らしい実績がございます。
私も藤田先生のお陰で、腸内細菌と炭水化物のありがたさを学び、極端な糖質制限を卒業するきっかけのひとつになりましたし、何より、このブログを始める推進力となっていただきました。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
本当に私にとって敬愛する藤田絋一郎先生だけに、いつまでもお元気でご講演されたり、新たなご著作をどんどん生み出されることを願ってやみませんが、このまま「腸内細菌と炭水化物の有用性を疎かにする事」を放置したままにしておけば、ま、今年の野菜スープの本は旬なだけにまだ何とか売れると思いますが、やがて令和の目の肥えた新たな消費者や読者からは飽きられていき、本も売れなくなるでしょう。
今の私は、藤田絋一郎先生の本を買う気は全くありません。
「腸内細菌」の最新事情や情報は、今や藤田先生のホンよりも、松生恒夫先生、小林弘幸先生、江田証先生やその他の専門家の先生の著作を読むほうが新たな知見に接することができるし役に立つからです。
スープの本にしたって、前田浩先生の本が1冊あれば事足りるし、中山きんに君先生レシピのスープもありますしね。
た・だ・し。。。。で、あります。
敬愛する藤田先生の大ファンの私個人としては、「負けずに、絶えず変化を続け前進する藤田先生」の新たな本を、これからも読みたいのです。
「変化」と「チャレンジ」・・・・・・・・
それが、藤田絋一郎先生の最大の魅力であります。
90歳、100歳となられた藤田先生の本を読みたいし講演も聞きたい思いが強いのです。
(ただし、私が生きていれば・・・ですがw)
さて。
ここで、何の影響を持たないしどこにも属さない超底辺ブロガーのスリムちゃんが、藤田先生及びそのスタッフさんに、今後も売れそうな新たな本のタイトルを底から目線で僭越ながら、以下の通り幾つかの案をご提案させていただきます。
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「糖質制限はバカ、食物繊維摂取はかしこい」
「50歳からも炭水化物をたべなさい」
「ヤせたらスーパー糖質制限を即やめなさい」
「ハゲを治した私が糖質制限をやめても健康な理由」
「ヤセたければ食物繊維豊富な炭水化物を食べなさい」
「令和日本人の腸内細菌が喜ぶ炭水化物食」
「免疫専門医が毎日食べている高食物繊維食」
「信者よ逃げろ!その糖質制限、本当に必要ですか?」
↑
ところで藤田先生は、今も厳しい糖質制限を実践されておられるのでしょうか?
もちろんスポーツドリンクなどの精製糖質は控えておられつつも、食物繊維の多い「穀物」をしっかり摂取される「炭水化物を味方にした食生活」に方向転換されておられるのでしょうか?
この辺のご体験談を新書にすれば、けっこう売れるものと思われますね。
そして腸内細菌や食物繊維の有用性を説く藤田絋一郎先生ならば、去りつつある糖質制限ブームに忖度したクソ本なんか金輪際出版せずに、令和新時代はご本業の「腸内細菌と炭水化物のヘルシー本」をしっかり書いてもらいたいものです。
(感想雑記;ひょっとしたら藤田先生が今も糖質を悪としている文言は、編集者さんが本のページを埋めるために過去の著作からの引用をそのまま使用されているだけのかもしれませんが・・・。)
藤田先生っつ!!!
今こそ貴公の出番ですぞ!!!
「平成の糖質制限は落ち目」だから、今度は新トレンドでご本業の「令和の腸内細菌を喜ばす炭水化物」のホンをシレ~ッと出版してくださいよ!
何度も立ち上げってきたパワフルな藤田先生であれば、必ずや期待に応えてくれると、スリムちゃんは、しばらくの間は応援しておりますwww
失敗や挫折を肥やしにしてエネルギーに転換し、どんどん新しいホンを出版されたり元気に講演される藤田先生。
そして、90歳、100歳になっても「長寿の秘訣」をご講演してくださることを祈っています。
「ヘルシー長寿研究会2020」では、「高齢化」&「少子化」そして「多死社会」を迎えていく時代の中で、どのように「ヘルシー&長寿」を過ごしていけばいいのか調べて、読者の皆さまとお役立ち情報などを共有できたらと考えて記事作成してまいります。
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