★番組感想★【食の起源「ご飯」】⑩最終回;ハーディ博士に捧ぐ

NHKスペシャル【食の起源「ご飯」(2019年11月24日放映)】の視聴感想特集、第10回目。


このNHKの番組は、「農業、林業、漁業、自給自足、生物研究」といった第一次産業の仕事を視聴者に伝える「日本一の現業アイドル」TOKIOのメムバーを満を持してナビゲーターに迎えて「ご飯が徹底的に悪者されている日本社会に警鐘を鳴らす気合の入った内容」となっております。
食の起源【5】 (7).jpg

そして、炭水化物が「人類を滅ぼす」とか「早死にする」とか「日本人だからこそご飯を食うな」とか口角泡を飛ばし、人類史上最低最悪の主張をしてきた糖質制限推進医師たちに煽り立てられて「ご飯は悪者」となってしまった今の日本社会の風潮、ムードを、何とかして変えたい巻き返したいNHKさんのお気持ちは十二分にお察し申し上げます。
KIMG4605.jpg
しかし私個人の視聴感想では、この番組の「炭水化物やご飯を味方にしようという意気込み」は面白いと感じましたが、どうしても気になったのが「とにかくご飯は偉い、凄い」の結論ありきで、かなり強引な演出や印象操作や真実事実とは異なる編集が随所にみられることです。
これではかえって「ご飯を推したい気持ちの空回り」で逆効果の面も出ているな~、との、スリムちゃんの感想でございます。

特に、番組導入部で取材した「パレオダイエット実践者の米国人グループ」の実践法やご主張を、後出しじゃんけんで番組内でことごとく否定して日本全国の視聴者に伝えると言う、下品でえげつない編集放映内容には、呆れ果ててしまいました。
日本人がご飯や糖質を嫌うようになった原因は米国人のパレオダイエットのせいではないのに、取材しておいて貶める、この扱いは、最低最悪でございましょう。
農水省ともタイアップして「ご飯の消費拡大」を狙って気合が入り過ぎたのかもしれませんが、「日本人のご飯離れ」と「外国のパレオダイエット」は、ほとんどというか、全く関係ないでしょう。
もちろん、戦後75年の長いスパンでの「ご飯離れ」は、GHQ占領政策や食の欧米化による和食離れも影響していますが、ここ最近の30年間の「糖質嫌い」は、明らかに糖質制限推進派の医師たちが「糖質制限は驚異のダイエットだ!」と煽ってきたことが、最大の原因といっても遠からずでありましょう。
ご飯◯✖.png
最終回の今回は、炭水化物や食物繊維や腸内細菌を味方にするスリムちゃんブログが、基本的には、この番組の「炭水化物を味方にする番組企画」に賛同し応援するため、【食の起源「ご飯」非公認;スリムちゃん一部改訂編集版】をお送りします。

なお、スリムちゃんが勝手に台本を書き変える箇所は、番組冒頭部の「パレオダイエットの皆さんを貶めたNHK放映正規版」の箇所でございます。

【食の起源「ご飯」・・・スリムちゃん台本改訂箇所】

【番組導入部】ご飯は健康長寿の敵か?味方か?

A.おむすびを美味しそうにほお張るTOKIOの皆さん
食の起源⑨ (48).jpg
「やっちゃいますか!」
おひつの炊き立て白米で「おむすび」を作り、美味そうにほお張るTOKIOのメンバーさん達。


B.近江アナウンサー登場
食の起源⑨ (49).jpg
近江アナウンサーが、大きな米粒の模型を持ってスタジオに登場。
模型の中には「糖質」と書かれた丸いものがぎっしり詰まっている。
・ご飯は美味しいけど糖質が多いので「肥満の元凶」とされ、“ご飯抜きダイエット”も流行っていますよね。
・ご飯は私たちのカラダにとって良いものなのか、悪いものなのか?
・その答えは、人類の進化に秘められているのです。
      
       ↑
上記A、Bが、NHKさん正規放映版
そして続くチャプター
下記C、Dがスリムちゃん勝手に台本改訂箇所になります。
         ↓

C.平成のブサイク医師たちによって、超悪者にされた糖質やご飯
食の起源⑨ (44).jpg
【ナレーション;スリム鳴造】
「糖質制限」というタイトルが躍る「本、ホン、本・・・・」
書店の健康コーナーは「糖質制限関連ホン」で独占&覆いつくされている勢いです。
しかも、その内容は、元来の糖尿病治療のための食事療法を越えてしまい、何と医師が「糖質制限は驚異のダイエットなんだ」と煽り立てている始末です。
医師の立場で、地球全生命にとって最も重要な栄養素「糖質」や日本人のソウルフードたる「ご飯」を徹底的に悪者にしてダイエット本を売りまくるトンデモ医師ども・・
このように頭が悪いだけでなくイケメンでもないカッコ悪いブサイクセンセたちが、糖尿病治療の食事療法である「糖質制限」を超えて、「ダイエット」にまでドヤ顔で言及する異常事態が受け入れられるほど、日本人の「健康やダイエットに対する願望」が強すぎて、思考回路が混乱し正常な判断能力が麻痺しているのでは、と、番組では考えます。



D.歯にでんぷんが付着した、哀しきネアンデルタール人
食の起源③(5).jpg
【ナレーション;スリム鳴造】

「農耕以前は、人類は炭水化物なんて食ってないよ。人類は肉食なんだよ」
「常に飢餓に悩まされてきた人類にとって、滅多に手に入らない糖質はラッキー食材なんだよ」
     ↑
これが「糖質制限推進派センセ方」のお約束の口上ですが、稲作伝播以前の縄文時代においても「北海道地域を除き、一般にはイモや堅果類(炭水化物)に大きく依存し、それに加えて、内陸部ではシカやイノシシなどの陸獣、海岸部では魚介類を食べていたらしい。決して動物性食品が中心ではなかった。」との最新の研究結果があるようです。
縄文カレンダー.png
【画像;縄文カレンダー】

な・お・か・つ・・・で、あります。

スペインのエル・シドロン洞窟で、今は絶滅してしまったが現生人類に一番近い人類とされている「ネアンデルタール人」の5万年前の歯にでんぷんがこびりついていた「化石」が発見されました。
寒冷期氷河期のヨーロッパという厳しい環境下のもと狩猟能力に長けて肉食メインというイメージが強いネアンデルタール人が、遺跡調査結果で「でんぷんという炭水化物食がメインだったという有力な説が浮上した」ということですね。
ただし、この遺跡からは、ネアンデルタール人がでんぷんなど植物を食べたり、薬草を治療に用いていたことを示唆する痕跡のみならず、仲間の脳を食べていた証拠も発見されているそうです。
また、ベルギーのスピー洞窟周辺での調査ではネアンデルタール人の食事は、毛の生えたサイの仲間や野生の羊など「肉類中心」だったそうなので、時代や地域、気象環境によって食生活も大きく異なっていたようです。
ネアンデルタール人は、現生人類ホモ・サピエンスよりも骨格が頑丈でがっしりした体格だったそうです。
ある研究では、ネアンデルタール人の基礎代謝量は、ホモ・サピエンスの1.2倍と見積もられているらしく、つまり、より多くのエネルギーを必要としたと考えられているそうです。
食の起源⑨ (69).jpg
【左;ネアンデルタール人 右;現生人類ホモサピエンス】

大型獣など多くの食料があった温暖期は肉食メインだったネアンデルタール人が、寒冷期にスペインで発見された化石では肉食は認められず、松の実などのでんぷんが発見された・・・・・・
これは哀しいストーリーではないでしょうか?

遺跡研究者であるハーディ博士は「祖先の主食が肉というのは間違い。生き抜くための主食は常にでんぷん質の食物」とご主張されています。
食の起源② (4).jpg
「祖先」とは?
「生き抜くためとは?」

ハーディ博士がおっしゃる「祖先」つまり我々ホモ・サピエンスは、瘠せており小食でエネルギー効率が良いので、「寒冷期も、でんぷん食を主食として生き延びる事ができた」と。
多くのエネルギーを要し肉食がメインだったネアンデルタール人は絶滅してしまった・・・・
ハーディ博士は、歯に付着したでんぷんを見て、寒冷期に高たんぱくである「肉」を得る事ができなくなった、そして間もなく絶滅してしまったネアンデルタール人への慈愛の念を強くしたに違いありません。
食の起源⑨ (67).jpg

食の起源⑨ (68).jpg
【画像出典;スリム鳴造録画「NHKスペシャル 人類誕生 第2集 最強ライバルとの出会い そして別れ」より引用】


糖質制限推進派センセ方の「農耕以前の人類は肉食だった。糖質なんか食ってない」というご主張は明らかに誤りで、人類、とりわけ我々ホモ・サピエンスの祖先は寒冷期も糖質を食べて生き残った「雑食動物」だったということでしょう。

・・・・と、ここまでがスリムちゃんブログ改訂版の内容です。
NHKがパレオ・ダイエットの方を貶める編集は丸ごとカットさせていただきました。
そして、現代日本人がご飯を嫌う原因として、「糖質を敵対視する医師たち」として、しっかり描きました。
さらに、スペイン遺跡の人類は抽象的な「太古の人類」ではなく、「絶滅したネアンデルタール人」として編集しなおしました。
特に第一線の現場発掘者でもあり、出土した遺跡を愛おしく扱うハーディ博士が強くお持ちであろう「滅びてしまったネアンデルタール人に対する愛惜」を大事にして、表現しました。


【エピローグ】
当番組は
「32億年前の糖質の取り込みで生物は進化したんだ。だから糖質は人類にとって必要なんだ」
そして、
「だから日本人はご飯が必要なんだ」
と、地球生物の進化を巻き込んで「食の起源」を語ると言う壮大過ぎる「我田引水ぶり」が笑えます。
しかも、取材に応じてくださった方々のご主張や研究結果などが、必ずしも正しく日本全国の視聴者に伝わっているかどうか甚だ怪しいですし、しかも「何が何でもご飯はスーパー栄養食なんだ」との結論に導くための、雑で強引な演出や編集が目につきます。

そ・れ・で・も。。。で、ありましょう。
KIMG4600.jpg
これほどまでにNHKさんが危機感を持って大上段に構えている番組演出の遠因を考えますに、今の日本人がいとも簡単に「炭水化物が人類を滅ぼす」とか「ご飯は角砂糖17個分で覚せい剤と同じく人体に害だ」とか「寿司は飯を、トンカツは衣を、剥がして食え」と言った、もう正直に申し上げていいでしょう、明らかに気が狂っていて頭が悪すぎて老害である「糖質制限推進派センセ」たちの「地球生物史上、明らかに大ウソの誤ったメッセージ」を信じている人が多いという「社会的ブーム」への危機感の現れでありましょう。
なぜ信じるかと言えば「ダイエット願望が強い」「医師の権威に弱い」などがあげられるでしょう。

たんぱく質脂質も含めて豊かな現代日本人にとって必要な糖質量は?

番組は最後にこう締めくくっています。
      ↓
食の起源⑨ (66).jpg

毎食「茶わん1杯程度」・・・・・

35億年の人類の進化と比較して、何とハードルが低いことでしょうwww
逆に、逆に、「そこまで日本人はご飯を食べなくなっているのか」という驚きと社会的背景が改めて浮き彫りになりましたね。

1杯程度も食べなくなるほど「ご飯」や「米」などの炭水化物が悪者にされてしまっているなんて・・・・
もちろんその主因は、平成という古い時代に、炭水化物と糖質の区別もはっきり行わず「炭水化物を摂取さえしなければ、好きなものをいくら食べても良い」「ダイエットにも最適だ」と、人類にとって必要不可欠な栄養素を徹底的にTVや著作や講演で叩きまくった「医師免許保持者たち」が、「ご飯」や「米」を悪者に仕立てた状況について、大きなインフルエンサーになっていたことは間違いないでしょう。

まるで「糖質」を口にすることさえ、人類にとって有害であるかのように煽動してホンを売りまくった医師たちは、医師という職業だけに本当に性質が悪い人たちだと思います。

しかし、かつての私も含めて「糖質制限」に熱中した人々は、この番組で改めて「目が覚めた」でしょう。

「糖質が有害」ならば、人類はとっくの昔に滅びているはずである・・・と。

食の起源③(4).jpg

本来「ダイエット」は「減量」が目的ではなく、「健康になるため」です。

番組で語られたように糖質制限は短期的な減量効果や、肥満型糖尿病の食事療法として改善効果がありますが、それは「短期集中的な治療食」であって「長期日常的な予防食」ではありません。
糖質を極端に減らして肉や脂は幾らでも食って良いとする、糖質制限推進派センセ方の推奨する食生活を長期間続けると、動脈硬化が進行して心血管症の死亡率が高まったり、ガンの発症率も高まったりすることも分かってきました。
食の起源⑨ (33).jpg
もちろんご飯などの「穀物」は、精製済の白米だけではなく未精製のものもしっかり食べたり、また、白米に雑穀を混ぜたり、そして、たんぱく質脂質を合わせて「何でもバランス良く食べる」ことが必要でありましょう。
特に、小腸で吸収されずに、大腸奥深くに暮らす「腸内細菌の皆さん」にしっかりグルメを味わっていただくための「食物繊維が豊富な炭水化物」をしっかり頂くことが大切でございましょう。
中戸川貢先生、講演動画より.jpg
【画像出典;中戸川貢先生、講演動画より】

このように「スリム&ヘルシーな食生活」とは本当にシンプルで、主食のご飯も含めて多くのおかずを一緒に「バランス良く」食べることでしょう。

★番組感想★【食の起源「ご飯」】

  【完】

       ↑

この記事へのコメント