★番組感想★【食の起源「ご飯」】⑧NHKさんがスーパー栄養食という「ご飯」は一体何なのか?

NHKスペシャル【食の起源「ご飯」(2019年11月24日放映)】の視聴感想特集、第8回目です。

今の日本では「ご飯が太る原因。健康にも良くないかも」と頑なに刷り込まれて思い込んでいる人が、それはもう圧倒的に多いのが現状でありましょう。

そのような世情やムードを変えるべく「いや、そうじゃないんだ。ご飯は日本人のソウルフードでスーパー栄養食なんだ!」と、国民生活の健康の意識を早急に変えて啓蒙していきたいという、NHKさんの焦る気持ちは痛いほど分かります。

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た・だ・し。。。で、ございます。

番組は「米」を電子顕微鏡で覗いた映像を視聴者に見せて、糖質のみならず

「必須たんぱく質がすべて含まれていた、キリッ!」

「食物繊維も随所に含まれている、ドヤッ!」

として、「だから”ご飯”はスーパー栄養食なんだ」と結論ありきで、いわば、有無を言わさぬ強引な主張を押し通そうとしてまいります。

しかし残念ながら、電子顕微鏡で覗いたという「米」の種類は未精製のものか精製済のものか一切明かされず、必須アミノ酸にしたって全種類含有していたとしても含有バランスが悪い「米単体」では不十分であること、そして食物繊維だって精製済の白米では含有量が少ないことなど、「都合の悪い真実?」は、一切の説明なしです。

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【アミノ酸の桶】

必須アミノ酸は全種類をバランスよく摂取しないと有効利用されない。
これについては「アミノ酸の桶」という例をあげて説明されることが多い。
つまり9種類のうち、一番含有量の少ないアミノ酸を一番背の低い桶板に例えて、いくら満杯にしようとしてもそこから水が流れてしまう=アミノ酸の含有バランスが悪い、という事になる。
必須アミノ酸をバランスよく含む食物ほどスコアが高いと表現される。
食品単体ではなく、食事という視点からでは1日のうちの食品中のアミノ酸を合計したものでバランスがとれればよい。
そのため、単体ではバランスの悪い穀物と豆も、その組み合わせでバランスがよくなる。
なぜなら、穀物はトリプトファン、メチオニンが多く、豆はイソロイシン、リジンが多いため互いに補いあうことができるからである。

【出典;フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』必須アミノ酸 より抜粋して引用させていただきました。】

スリムちゃん「う~ん。こんな雑な番組演出で視聴者をごまかせると思っているのかな?こんなんじゃ、またぞろ糖質制限推進センセ派から”吉村昭先生の史実ホンによると、米のビタミンB1不足で脚気が増えたんだ。だから糖質は食っちゃいかんのだ。”と突っ込まれるだけだと思うけどw」

今の日本では「糖質と炭水化物をごっちゃにして、悪者に仕立てる連中」がいます。
それも「医師センセ」たちが「あれは食っても良い、これは食っちゃ駄目だ」とホンで講演でブログで、必死で訴えられておられますwwwww
穀物やコムギや米を悪者にしたホンを売りまくるご存知「老け顔センセたち」です
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この「糖質制限推進派センセども」は、先人の苦労や歴史さえオノレらの都合良く解釈し、弄びます。
史実小説の「吉村昭;白い航跡」では、当時の陸海軍軍人の最大病死原因であった脚気の原因を探っていくドラマとなっておりました。
貧しい家の出が多い当時の兵たちは、兵食制度による「白い米飯」を三食口にするのを楽しみにしておりました。
しかし、そのことが脚気が猛威をふるう原因であると突きとめたのです。
ぬかや胚芽を取り除いた精製された白米中心の「兵食(特に陸軍)」がビタミンB1の欠乏を引き起こし、軍人の大量の病死を招いたのでした。
体内に白米を大量に摂取することで大量の「糖質」が入ってくるため、体内のわずかなビタミンB1が、その代謝のためにどんどん消費されて、欠乏症を引き起こしてしまったのです。

この小説の「白米過剰摂取による脚気発生」だけに焦点を当てて、鬼の首を取ったかのように「炭水化物が人類を滅ぼす」とか「炭水化物の食べすぎで早死にしてはいけません」という、人々を小馬鹿にし不安を煽り立てるようなホンを著作する「頭が極めて悪いセンセ方」が、「糖質制限推進業界の頂点」に君臨しておられます。
確かにビタミンなどの栄養分を取り除いた「精製された白米」の摂り過ぎはいけませんが、ビタミンミネラル食物繊維などを包括する、健康にとって有用な「穀物や炭水化物全体」を敵視する態度は、尋常ではありません。
何と言っても、糖質を効率よく代謝する「ビタミンB1」は、糖質制限推進派センセが敵視する「米」の成分である「糠」から発見されたのですから。

糖質制限推進センセ達は「脚気の原因は白米食うからだ。だから炭水化物が人類を早死にさせる」とドヤっておられますが、「脚気を予防するビタミンB1」は「炭水化物(米のぬか)」から発見されたのですから、やはり「ビタミンミネラル食物繊維豊富な穀物」は、人類を滅ぼすどころか、早死にするどころか、ヘルシー&スリムを強力にサポートしてくれる、ありがたいありがたい栄養素である食物でありますね。
「糖質制限盲信センセ方」は、なぜそんなに「炭水化物」を徹底的に憎み、悪者にするのか理解に苦しみます。

【出典;拙ブログ ★ぬか床ラプソディ★④焼酎が忙しくなる「ぬか漬けアレンジ」より抜粋引用】

(参照リンク先 鈴木梅太郎のビタミンB1の発見 東京大学大学院農学生命研究科応用生命化学専攻、応用生命工学専攻HP「先人に学ぶ」より)

糖質制限推進派センセたちは「ご飯を敵」として、NHK番組は「ご飯を味方」として、それぞれ都合の良いところを抽出し切り取って加工して、オノレらのご主張を広めようとしているのが、何とも可愛らしいですね(苦笑気味)

お   っと、思わず寄り道してしまいましたが、番組感想に戻ることにしましょう。

さて、いよいよ番組後半は「ご飯と日本人」という核心のテーマに入っていきます。

NHKさんは、いよいよ、もう、なりふり構わず「何が何でも”ご飯”は日本人にとってスーパー栄養素なんだ」として、非日常的な神事や遠い外国の食生活をも取り上げてのストーリーを矢継ぎ早に繰り出して、視聴者を強引に導いていくのですが・・・・



●NHK「かつての日本人は、今の3倍ご飯を食べていたんだよ」
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番組では、かつての日本人は「1日3合、今の3倍のご飯を食べていた」と紹介されます。
「かつての」とは、いつ頃の時代を指すのか、そして「かつての」ご飯やおかずの種類などは一切述べられません。
もちろん糖尿病などの生活習慣病が劇的に増えたのは、ここ数十年で顕著ではありますが、逆に、かつて米ばかり食べるなど炭水化物に頼り過ぎていた時代から比較したら、戦後の75年間を通じて、栄養状態の改善、国民皆保険などの医療充実などで国民の体格も良くなり、そして平均寿命も延びてきたという、「米摂取量は減ったが、その他の栄養素もバランス良く食べる多種多様な食生活」がもたらした良い変化については、番組では完全スルーです。


●NHK「日本人はご飯を8合食べても平気だよ」
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番組では、「これ見てごらん!日本人は8合もご飯を食べても平気だよ。やったぁ~!」と言わんばかりに、「大飯祭り」を取り上げています。

桜川市下泉地区の鹿島神社の氏子に伝わる「大飯祭り」はその年の作物の実りを神に感謝するとともに、人々の健康を願うための行事です。
集まった人の前に並ぶ御膳には、高く固められた物相(モッソウ)といわれるご飯が盛られます。
その量はなんと8合分。食べきる前にはまた追加で盛られ・・・祭りのフィナーレは、笑いと拍手と満腹感でいっぱいです。
大飯祭りは日本古来の地域にある伝統文化を現代まで継承している貴重なお祭りです。

【出典;茨城県HP「いばらきの奇祭特集~冬編~」より、抜粋して引用させていただきました。】

大飯祭りで「白米を茶碗7~8合も食べる人々」という、けっこう衝撃的な映像が紹介されていましたが、これはあくまで「非日常である儀式」であって毎日の食生活ではないことは明らかですね。
「大飯祭り」は恐らく年1回の「五穀豊穣を願った伝統的な貴重な祭事」でしょう。
自然災害や天候不良など、絶えず飢饉を恐れていた私たちの先祖が「五穀豊穣を願って続けてきた」という、本当に素晴らしい伝統的な祭事ですので、私としてはいつまでもこの行事が続いていくことを願っております。
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しかしだからと言って、大飯祭り参加者の方々が、まさか毎日毎日白米を8合を食べているわけではないでしょう。

番組前半では「肉ばかり食うパレオダイエット」と、必ずしも実践者が行っている食事法や実態に合っていない解説で、「肉!肉!肉!」と煽って外国の方を咬ませ犬にして「人類は石器時代は肉ではなく糖質を食べていた」としておられました。
そして、このチャプターでは大飯祭りの映像を切り取って「日本人は、白米を大量に食っても健康だよ」では、パレオダイエットの方や、飢饉を避けて人々の安定した生活を願う大飯祭り関係者に対しても、ずいぶん雑な取り上げ方で失礼なやり方だな・・・と、思ったのが率直な感想でございます。

もし仮に、仮にですよ、猛烈な「ご飯推し」をするNHKさんだったら、毎日毎日ご飯を8合も食べている慣習がある地域が令和の現代日本のどこかにあるならば、わざわざ年1回の祭事を探し出して持ち出したりせずに、とっくの昔に、真っ先に取材して、ドヤ顔で放映しているはずですよね。
21世紀令和の日本人は「毎日白米7~8合食べる食習慣はない」という事実・真実は誰しもが分かっていることです。



●NHK「ご飯をモリモリ食べても太らない民族もいるよ」
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現代日本人の毎日の食生活では「ご飯モリモリ」の事例が見つからないので、強引に「年1回の祭事」を持ち出した番組は、次は何と、日本を離れて遠い異国である東南アジアのラオス、しかも悪路を数時間もかけてたどり着く山岳地域まで取材に行って、「”ご飯”をモリモリと毎日1に1kg(7合弱くらい)も食べても太らない少数民族」の紹介をしています。

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少数民族の皆さんの食事について、ナレーションが「ご飯ばかり食べても、なぜか肥満や生活習慣病の人はいません。」と、いかにも「大量のご飯のみ」しか食べていないかのように語っていますが、画像をご覧の通りご飯ばかりではなく、回りには皿に盛りつけられた大量の「おかず」がしっかり映っていますね(大爆笑)
もちろん、恐らく日本人よりははるかにたんぱく質食品摂取量が少ないであろう少数民族の皆さんは、逆に穀物から効率よくたんぱく適応できる腸内細菌が多いのでしょう。
さらに、1視聴者としては大量のご飯摂取に見合うビタミンミネラル食物繊維を含む「おかず」があってこそ、少数民族の方も健康で居られるのでは、と思うのですが、ま、先に進みましょう。
(なお、スリムちゃんブログが検索で調査したところ、このラオス少数民族の取材では、現地の方と信頼関係を地道に築いてこられた 人類生態学教室|東京大学大学院 医学系研究科 国際保健学専攻 さん が、全面協力されているようです。番組ではことさらに「ご飯ばっかり食べている」かのような演出がなされていましたが、リンク先では、ご飯だけではなく、少数民族の皆さんの食物繊維ビタミンミネラルが豊富に含まれているっぽい「おかず」を見ることができます。)


そして、番組的には「うっかり、口を滑らしてしまった」のか、少数民族の皆さんがモリモリ食べるご飯の種類を「蒸したもち米」であると、「ご飯の種類」を正直に明らかにしました。
(さらっと触れただけでしたが・・・・)
東南アジアで常食とされる「蒸したもち米」は、ご飯と言っても日本人が常食主食とする「精白して炊いたうるち米」とは、でんぷんの構造や食物繊維の量がかなり違うようです。
うるち米ともち米での栄養価の違いはほとんどありませんが、玄米の外皮は栄養価が高いため、精白していない玄米やもち玄米は白米より栄養価が豊富。
マグネシウムやビタミンB1は精白米の5倍含まれています。
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【文章、画像ともに、ベストアメニティHP「もち玄米とは」より、抜粋して引用させていただきました。】


この後、番組では肥満や生活習慣病がいないラオス少数民族の人々の腸内細菌を調べたところ、動脈硬化・糖尿病予防の効果がある糖短鎖脂肪酸を作る働きがある「プリボテラ菌」という菌が2割ほども存在することが分かった、と、解説されていきます。
そして、「現代の日本人は米をあまり食べないので、この菌の量は減っている、でも調査の結果7%ぐらい存在していたから安心してください」と、何だかキツネにつままれたような、分かったような分からないような、視聴者として共感や感情移入が難しくなる困った展開になってしまいました。

スリムちゃん「ふぁわぁあ~。眠い。」

何が何でも「ご飯はスーパー栄養食なんだ」との結論のために、外国人のグループ(パレオダイエット)を貶めるような扱いをしたり、38億年から数万年前までの糖質やでんぷん質を、すべて今の「精製米」と結び付けようとしたり、そして極めつけは、伝統神事や少数民族の皆さんの「ご飯大食い」まで引き合いに出す番組節操のないなりふり構わぬの強引極まりない進行&台本&演出に、飽きてしまった、我らがブログ主「スリムちゃん」

そ・れ・で・も。。。。で、ある。

炭水化物が「人類を滅ぼす」とか「早死にする」とか「日本人だからこそご飯を食うな」とか口角泡を飛ばして、明らかに人類史上類を見ない最低最悪の主張をしてきた、頭も悪いしカッコ悪い糖質制限推進医師たちに煽り立てられて「ご飯は悪者」「ご飯は太る」となってしまった今の日本社会の風潮、ムードを、何とかして変えたい巻き返したいNHKさんのお気持ちや熱意は十分に伝わりました。

それだけに、構成や台本が違っていたら、もっと面白い番組になっていたであろうと残念です。
(あくまで私個人の感想です。)

次回の記事は、もし私がこの番組のプロデューサーあるいは構成作家だったら、こういう構成の番組にして面白くするよ、と、勝手に台本を書き変えて妄想してみます。


★番組感想★【食の起源「ご飯」】
⑧「ご飯」でスーパー腸内細菌
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