★番組感想★【食の起源「ご飯」】⑥「ご飯」で日本人が大進化!

NHKスペシャル【食の起源「ご飯」(2019年11月24日放映)】の視聴感想特集、第6回目です。

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1万年前に糖質のタップリの穀物を育て始めた人類。
農耕の始まりです。
中国浙江省の遺跡から約1万1千年前の世界最古の炭化米が発見されました。
この頃の「稲」は水辺に生える雑草でしたが、糖質たっぷりの美味しさを知った祖先が偶然食べ始めたと考えられています。
穀物のなかで私たち日本人が選んだのが「米」でした。

・・・と、番組はいよいよ「ご飯と日本人」の関わりや結びつきについて語られていくチャプターに入ってまいります。
「太古から人類は糖質を主食としていた。そしてそれをベースとして、いよいよ1万年前に米などの農耕が始まった」という、当番組の流れでありましょう。

一方で、「人類の歴史のうち、糖質を摂取するようになったのは農耕が始まったわずか1万年前からだ、人類は糖質摂取に適応していない、ゆえに糖質は摂取したら毒になるんだ」とのご主張を展開されるのが、糖質制限推進派センセ方」でありましょう。
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【画像;スリム鳴造所蔵、糖質制限推進派センセ方の著作本】

糖質制限推進派センセ方の主張
      ↓
●穀物栽培が始まる1万年前までは人類は骨髄を主食にしていたんだ
●そもそも消化管が草食動物と違うから人類は肉食動物なんだよ
●だから人類は糖質は取っちゃアカンのや
      ↑
と誘導していくわけですが、このセンセ方は私にとっては気が狂っている頭のおかしい人々とか言いようがないですね。
人類は肉食動物のように肉を切り裂く鋭い牙は持っておりませんが、穀物をすり潰すのに適した臼歯や親知らず等の歯を持っております。
また、肉食動物が持っていないアミラーゼなどの糖(でんぷん)を消化する酵素を持っています。

「雑食動物」・・・肉(動物性の食品)を食べなくても生きることができる動物
「肉食動物」・・・穀物や野菜(植物性の食品)だけでは必要な栄養素を十分に摂れないため、肉(動物性の食品)を食べる必要がある動物
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歯のつくりについて、犬や猫は食べものを切り裂いて食べるため、犬歯が発達しています。
一方で人は、食べものをすりつぶして食べるため、臼歯(おくば)が発達しています。
また、顎が左右に動くのも人だけです。
唾液腺から「アミラーゼ」というデンプンを分解する酵素が出るのは、穀物をたくさん食べる人だけで、犬と猫の唾液腺からは分泌されません。
(犬や猫も、米や麦などに含まれる「デンプン」を腸内で消化・吸収して、エネルギー源として利用することができます。)
そして、食物繊維を多く摂る人の腸内には、それを栄養とする腸内細菌が、腸内容物1g当たり犬や猫の約1000倍、存在します。
ちなみに、肉食動物の食べものには食物繊維が少なく、消化や吸収にあまり時間がかかりません。

【出典;犬と猫の栄養成分辞典「食における、人・犬・猫のちがい」より、抜粋して引用させていただきました。】

つまり、人類は、もちろん食物繊維を消化できないので草食動物とは異なりますが、同じく消化酵素の違いから「肉食動物ではない」のが明らかでありましょう。
胃を4つ持ってないから人類は肉食動物だ・・とは、何が何でも「人類に糖質は不要」との持論を押し通したい糖質制限推進派センセ方の本当に悪いクセでありましょう。
言い出しっぺは、恐らく現在の「糖質制限ブーム」の先駆者であろう、「ロック歌手風だが、怒りっぽい釜池豊秋先生」と思われますが、後に続くセンセ方の著作でも必ずと言っていいほど「人類は肉食動物だ」との説が述べられています。

「農耕が始まったのは1万年前だから、それ以前の人類は糖質は食べてないよ」と主張される糖質制限推進派センセ方ですが、そうであるならば、農耕が始まったと同じ時期に「牧畜」が始まったのですから、「牧畜が始まる1万年前以前は肉食ってないよ」という説も成り立つはずですよね(大苦笑)

農耕と牧畜の始まり

今から1万数年ほど前から、世界の各地で農耕が始まり、動物も飼いならされていった。
牛や羊などを飼いならし、乳や肉を取る牧畜を始めた。
農耕で得られた農作物を保存する必要性などから土器(どき)が発達した。
土器は、食料の保管や煮炊き(にたき)に使われた。
また、農耕では、農地の近くに住み続ける必要があるので、竪穴住居(たてあなじゅうきょ)などの住宅が発達した。
同じころ、石器をつくる技術が発達し、石をみがいた石器である磨製石器(ませいせっき)が作られ始めた。

(WIKIBOOKS 「中学校社会 歴史/新石器時代」より、抜粋引用いたしました。)
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「糖質(農耕栽培)中心の生活になったからこそ、定住や道具や”牧畜”つまり肉などのたんぱく質を容易に得られるが技術が発展し、それが人類文明の礎になった」という中学校の教科書にも出ている事実。
「狩猟採集」から「牧畜農耕」へと移行した1万年前が人類の現代文化に続くスタート点であるならば、それ以前の人類が、「肉や骨髄しか食べていない肉食動物だ」という糖質制限推進派センセ方のご主張が正しいのであれば、とてもではありませんが、肉しか食えない人類が急に「農耕革命」なんか起こせるわけがありません。
「肉食動物」の人類が食えるなら、トラやライオンだって米や麦を食えるはずじゃん。

当番組がしっかり示しているように、農耕開始以前の人類も木の実・どんぐり・果物などの植物性食品、つまり糖質を食べていた、もちろん肉も食べていたと言う狩猟採集で何でも食べていた雑食動物だった」と考えるのが一般の現代人類の共通コンセンサスでありましょう。

糖質制限推進派医師がこぞって主張する「1万年前より昔は人類は糖質食ってない。それどころか炭水化物が人類を滅ぼす」との、明らかに人類史上最低最悪の、でたらめな頭の悪い説。
しかし、渾身願望が異常に強い人が多い日本では、「糖質制限は驚異のダイエット法だ」と語るブサイク医師のご教示・ご啓示を「マジ信用」してしまった日本人がけっこう多くて「ダイエットとして」社会現象になってしまいました。
当番組の企画意図の本質は、ダイエットとしての糖質制限大ブームとそれに伴う一般健康人の健康悪化などの「社会的損失」を看過できなくなって、そろそろ是正したいとの社会的要請や変化もあったのでしょう。

ただし・・・

もう一度

た・だ・し。。。。で、ある。

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番組では、3000年前から日本でも稲作が始まって以来、日本人は「世界で最もご飯を食べる民族になった」と、「日本人とご飯」の核心に迫っていくのですが・・・・・

番組後半に入って、NHKの「視聴者よ!何が何でもご飯はスーパー栄養食なんだ!気づいてくれ!」の凄まじい意気込みが力の入り過ぎが、見苦しい展開に入ってまいります・・・・・



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