★番組感想★【食の起源「ご飯」】④「糖質」32億年の大冒険

NHKスペシャル【食の起源「ご飯」(2019年11月24日放映)】の視聴感想特集、第4回目です。

糖質が、人間にとって「最も重要なエネルギー」とは?

番組では、その答えを求めてTOKIOの「長瀬メムバー」が、私たちの祖先「単細胞生物」に姿を変えて32億年前の地球にタイムスリップします。

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32億年前の地球では、植物プランクトンが大繁殖して、海を緑色に染めていました。
植物プランクトンは光を浴びて「光合成」を始めて、地球上に大量の「酸素」と「糖」が生まれました。
そして、糖から大量のエネルギーを生み出せる微生物が誕生します。
番組では、この微生物を「城島リーダー」が演じています。
一方、「長瀬メムバー」演じる私たちの祖先「単細胞生物」は、糖をうまくエネルギーに取り込める能力がなく細々と生きていました。
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【画像;左「城島リーダー」、右「長瀬メムバー」】


やがて、私たちの祖先である単細胞生物「長瀬メムバー」は、何と微生物「城島リーダー」を体の中に取り込んでしまいます。
「長瀬メムバー」は、体の中に取り込んだ「城島リーダー」にどんどん糖を食べさせて大きなエネルギーを生み出して、生物はどんどん進化していきました。
(進化によって)姿・形を変えても、祖先「長瀬メムバー」は、糖質が含まれた食べ物を食べて進化してきました。

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そして、その進化の過程で、現在の私たちの体の中にも20億年前に取り込んだ微生物が今も生きているとの事。
その微生物こそが、全身の細胞のひとつひとつの中で、糖を取り込んではエネルギーを生み出してくれる「ミトコンドリア」です。
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このように、番組では「糖を取り込むことが、私たちの命を支える根源的な仕組み」と、地球上の生物の進化から解説されている筋書きになっています。

32億年前から現在までの生物の進化と糖エネルギーの重要性を駆け足で語られていますが、ここでウイキペディアなどの情報から番組に関係する項目を抜粋して、番組内容の理解を深めてまいりましょう。
地球誕生 - 生命誕生

●45億4000万年前(±5000万年) - 地球誕生。
●40億年前(±2億年) - この頃、原始生命が誕生したと考えられている。
●32億年前 - 光合成をする生物が現れる。藍藻(シアノバクテリア)。
●21億年前(±6億年) - ミトコンドリア、葉緑体等に相当する生物と共生した真核生物の出現。


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』地球史年表 より、当番組で解説された時代にリンクする項目を抜粋して引用させていただきました。

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【画像;スリム鳴造蔵書「生命と地球の共進化;著者、川上紳一」より引用】


細胞内共生説.jpg
引用マーク始め1.png約20億年前、ある真核生物が、プロテオバクテリアを取り込みました。
共生する相手を取り込んだ生物を宿主(しゅくしゅ)と呼びます。
宿主の細胞の中で、プロテオバクテリアがミトコンドリアへと変化し、菌類や動物へと進化しました。
一方、プロテオバクテリアを取り込んだ細胞が、約10億年前にシアノバクテリアを取り込み、シアノバクテリアが葉緑体へと変化します。
それが、藻類や植物へと進化を遂げたのです。
細胞内共生とは、宿主の生物が異なる種の原核生物を取り込んで共生し、葉緑体やミトコンドリアを持った細胞を形成したことなのです。
【出典;画像・解説ともにNHK高校講座;生物基礎「第7回  葉緑体とミトコンドリアの起源」より抜粋して引用させていただきました】引用マーク終わり.png

ウイキペディアやその他引用画像や解説などから、当番組のTOKIOメンバーの演じた役割を例えてみますと、約40億年前に誕生した単細胞生物「長瀬メムバー」は、糖をエネルギーとして取り込めないので長い間「単細胞」のままで進化することはなかったが、一方で約32億年前に光合成をする微生物「城島リーダー」が誕生した。
やがて、「長瀬メムバー」は「城島リーダー」を体内に取り込み共生した「真核生物」となって、20億年前には「ミトコンドリア」を取り込んで、どんどん進化していった、めでたし、めでたし・・・・・・という流れのようですが・・・

さてはて、このように番組は「32億年前の糖質の取り込みで生物は進化したんだ。だから糖質は人類にとって必要なんだ」、そして、「だから日本人はご飯が必要なんだ」と、地球生物の進化を巻き込んで「食の起源」を語ると言う壮大過ぎる「我田引水ぶり」が笑えます。
しかし、ここまでNHKさんが危機感を持って大上段に構えている番組演出の遠因を考えますに、逆に言いますと、今の日本人がいとも簡単に「炭水化物が人類を滅ぼす」とか「ご飯は角砂糖17個分で覚せい剤と同じく人体に害だ」とか「寿司は飯を、トンカツは衣を、剥がして食え」と言った、もう正直に申し上げていいでしょう、明らかに気が狂っていて頭が悪すぎて老害である「糖質制限推進派センセ」たちの「地球生物史上、明らかに大ウソの誤ったメッセージ」を信じている人が多いという「社会的ブーム」への危機感の現れでありましょう。

しかし、そうは言っても番組進行で「糖を取り込む光合成で生物は進化」から「糖質を含むご飯は大事」と視聴者を導いていくのは、明らかに「雑」で「強引」であると言わざるを得ないことも否めない印象です。
だって、32億年前には「ご飯」なんか存在していない訳ですから(苦笑)

じゃあ、このチャプターでの番組のテーマである「糖を取り込むことが、私たちの命を支える根源的な仕組み」の「糖」とは一体具体的には何を意味するのか?

それは、生物にとって、そして人類にとって必要な「糖」とは、ずばり「太陽エネルギー」のことであろうと、スリムちゃんは解釈しました。
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光合成、つまり、水と二酸化炭素から「糖、炭水化物」を作り出すことで、植物は太陽光のエネルギーを自分の化学エネルギー(栄養素=炭水化物)に変換しています。
そして、植物が生み出してくれた「糖、炭水化物」こそが、光合成しない地球上の全生物(糖質制限推進派センセ方を含む)のエネルギー源となっています。
糖がなかったら生命体が維持できませんので、それゆえに、血糖を維持するためのホルモンが何種類もあるのでしょう。

「必須たんぱく質はあるが、必須糖質という栄養素はない。だから糖質は摂らなくても良いんだ」と、ブサイク面を引っ提げて泣きわめく主張をする医師もいるようですが、逆に「糖質は全生物にとって必須であるからこそ、不足したときの生命体の危機を救うため、自らの体内で糖を生成する糖新生」の機能が備わっているのでしょう。
もちろん、「エネルギーに変換できない余剰な糖質の摂り過ぎ」は健康に良くないですし、糖尿病患者などの「対症療法的な治療食事法」としての「糖質制限」は有効であると思いますが、問題は「何でもかんでも、糖質を食べること自体が害である」とする「糖質制限を推進する医師の協会傘下の医者たち」が「ダイエットとしても有効、全く問題ない」とする本を出版するなど、まるで医師とは思えない狂った考えを、まともに信じてしまい、健康な人までもが「糖質制限ダイエット」にのめり込むのは、大変危険であるとの、このNHKの番組は警鐘を鳴らしているのでありましょう。
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そして、番組は大きな問題提起を「令和に生きる」視聴者に問いかけます。


私たちは、最も重要なエネルギー「糖質」を取らなくなってしまうと・・・・
一体どぉなってしまうのでしょうか?

・・・・と、TOKIOのかつての番組「ガチンコファイトクラブ」のようなお約束口上のナレーションと共に、番組はいよいよ「平成時代にカッコ悪い糖質制限推進派医師どもが旗を振って煽っていた糖質制限ダイエットブーム」に警鐘を鳴らすチャプターへと突き進んでまいります。


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