★番組感想★【食の起源「ご飯」】②「糖質」の意外な真実

NHKスペシャル【食の起源「ご飯」(2019年11月24日放映)】の視聴感想特集です。

「やっちゃいますか!」
・・・との掛け声とともに、おひつに入った炊き立てのご飯で「おむすび」を握り、パクパクもちゃもちゃと、本当に美味そうに頬張るTOKIOのメンバーさんたち。
ダッシュ村やダッシュ島などで、土地開墾したり田んぼ作ったりしている「現業アイドル」TOKIOのメソバーの前では、「炭水化物が人類を滅ぼす」とか「日本人だからこそご飯を食べるな」と泣きわめくショボい医師など、一切通用しないでしょうw
第一次産業従事を売りにしてきた「現業アイドル」TOKIOのメムバーの起用といい、このNHKの番組は、明らかに「ご飯が徹底的に悪者されている日本社会に警鐘を鳴らす番組」を意図して制作されているのは明らかですね。

近江アナウンサーが「でんぷん」がぎっしり詰まった米粒の模型を示しながら登場します。

近江アナウンサー「ご飯は糖質の塊りだから太りやすいと言われています。結局、ご飯は私たちのカラダにとって良いものなのか、悪いものなのか」との語りで、番組は各チャプターに入っていくのですが・・・・
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近江アナウンサー「その答えは、人類の進化に秘められているのです」
・・・・と、何と、ご飯が良いか悪いかについての話が、壮大な人類の歴史に委ねられてしまいました(爆笑)
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「意外なもの」という言葉から察しますに、「視聴者の皆さんが思い込んでいる食物とは違うんですよ」と言わんばかりの番組制作ですね。
つまり、令和元年11月放映時点での一般的な日本人が思う「人類の先祖の主食は肉食」という情報がベースになって制作されている番組だということでありましょう。

平成時代の健康な日本人をも巻き込んだダイエットブームの立役者、糖質制限推進派センセたちは「昔の人類は糖質や米なんか食ってないんや!肉食なんや!」と語られていることに対して、この番組は、「ご飯推し」なので、間違いなく「昔の人類は糖質を食べていた」との流れだろうな、と思っていたら・・・・・
案の定、「人類の祖先の主食はどんぐりや根っこなどのでんぷん食なんだ」と、お約束とおり我田引水されていくのですが・・・・・・
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念には念を入れている番組構成というべきか、「糖質制限推進派」をけん制する狙いがあるのか分かりませんが、人類の進化の内容に入る前に、アメリカはシアトルでの取材で、大流行している「パレオダイエット(石器時代の食事法)」を紹介しております。
パレオダイエットとは、旧石器時代の原始人と同じ(と考える)食生活で健康になろうという食事法です。
「原始人は糖質なんか食ってないんや、肉食やぞ。それで彼らは健康だったから現在でもそれを実践すべき」という、ま、少々強引に言わせてもらえば「糖質制限推進派センセ方のご主張とよく似た食事法」と言える要素もあります。
番組内ではパレオダイエット主催者のアメリカ人の方が「人類は肉を食べて進化したんです。糖質なんかじゃありませんよ」と、ドヤり気味の日本語字幕付きで紹介されます。
英語でも「糖質”なんか”」とおっしゃたのでしょうか、日本語訳が何か大げさでわざとらしい気もしますがw
しかし、この主催者は、この番組が「肉食で人類進化したんだという自分たちの主張」を否定される内容だということが分かっておきながら取材に応じられたのでしょうかwww????
この番組の正体は「人類の進化の主因は肉食ではなくて、でんぷん食なんだ。だからご飯は健康に良いんだ」という内容なので、パレオダイエット実践の人たちにとっては、全国の日本国民たる視聴者に自分たちパレオダイエットの主張が「噛ませ犬」として放映されることを分かった上で取材OKされたのでしょうかねw
番組制作側もわざわざ外国へ行ってですよ、結果的に、日本語が分からないしどんな番組放映内容なのか分からないという外国のパレオダイエット実践者への取材は必要だったのでしょうか?
「人類の祖先は肉は食っていたが、糖質は食っていない」という、大半の日本人が思い込まされている流れを何が何でも変えたいというNHKさんのお気持ちは理解できないこともないですが、何も外国の方を貶めなくても・・・と、思いましたが、いや、待てよ・・・・
ひょっとしたら、アメリカ人のパレオダイエット主宰者の方は、充分な取材費の提示などビジネスライクに、番組意図も説明を聞いて理解したうえで承諾して取材をお受けされているのかもしれませんが・・・・・
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さて、番組ではスペインの遺跡で「太古の人類の歯垢にでんぷんがこびりついていた」として、遺跡研究者であるハーディ博士の「祖先の主食が肉というのは間違い。生き抜くための主食は常にでんぷん質の食物」というご主張を引用しています。

う~ん、番組では「とにかく昔の人類は肉食メインじゃなくてでんぷん食なんだ」と印象操作して我田引水していきたいようですが、実際どうなんでしょうか?
ハーディ博士ご自身は「もちろん肉も食べていたが、メインはでんぷん食だ」とお伝えしたいのでしょけど、「肉食」は切り取られて、番組の演出は「パレオダイエットの肉食主張」の後の流れですので、「でんぷん食肯定、肉食否定」と受け取る視聴者、特に糖質制限信者もいらっしゃるかもしれません。

しかも、シレーっと視聴者には抽象的に漠然と「太古」「人類」と語られていますが・・・・

スペイン北部にある洞窟から、ネアンデルタール人が植物を食べ、薬草を治療に用いていたことを示唆する痕跡が見つかった。
この洞窟からは以前、先史時代のヒト属であるネアンデルタール人が仲間の脳を食べていた証拠も発見されている。

最新研究において、スペイン、アストゥリアス州にあるエル・シドロン洞窟で見つかった5体のネアンデルタール人の骨を調べたところ、歯の部分から化学物質と食物の痕跡が検出されたという。
5万年前の歯から採取した歯石を調べた結果、植物のデンプン粒が顕微鏡で観察された。
デンプン粒はひび割れており、植物が事前に加熱されていたことを示していた。
さらなる化学分析の結果、木を燃やした煙に含まれる化合物も見つかった。

歯石からデンプンおよび炭水化物が見つかったことは、ネアンデルタール人が多様な植物を食べていたことを示す。
一方で、肉に由来するタンパク質や脂質の痕跡は驚くほどわずかしか検出されなかった。
バルセロナにあるカタルーニャ高等研究所の考古学者カレン・ハーディ(Karen Hardy)氏率いる研究チームによると、絶滅したヒト属の一種であるネアンデルタール人は、ステーキよりも野菜を焼いて食べるほうを好んだだけでなく、薬草を利用した治療法も知っていたという。

【出典;ナショナル・ジオグラフィック「ネアンデルタール人は野菜好き?」より、抜粋引用させていただきました】

上記引用記事で分かったことは「太古」とは5万年前、「人類」とは絶滅したネアンデルタール人のようです。

スリムちゃん「おお!歯垢にでんぷんが付いていたのはネアンデルタール人だったのか!」
何だよ、こんな重要なこと、NHKさんはきちんと説明してくれよな・・・・・・・

なぜ、こんな事を言うかといえば、実は私はNHKさんの素晴らしい動画を知っているからです。
(転載引用が禁じられているサイトですので、検索して動画をご覧ください)
            ↓
【人類誕生CG】 5万5000年前 ホモ・サピエンスとネアンデルタール人の出会い
【人類誕生CG】5万年前 ネアンデルタール人 vs. 巨大生物


二足歩行開始が700万年前で、火の使用が約200万年前とされている人類の歴史からみたら「太古」と言っても「5万年前」は、割と最近と言えます。
しかも「人類」と言っても、現在唯一存在するホモ・サピエンスではなくて2万5千年前に絶滅したとされる「ネアンデルタール人」のようです。
ホモ・サピエンスよりも早くアフリカを出立し、寒冷なヨーロッパに進出した「ネアンデルタール人」は、狩猟に長けて体格も脳質量も現生人類ホモサピエンスよりも大きかったと言われています。
ネアンデルタール人は、「狩猟中心の生活で、主食は肉食であった」との説が有力だったはず。
とにもかくにも、5万年前の人類の歯垢からでんぷんが見つかっているので、「農耕が始まる1万年前より以前は、人類は糖質なんて食ってないんや」とする、糖質制限推進派センセたちのご主張は、明らかに誤りであると思われます。

私個人的な感想としては、番組演出として、敢えてパレオダイエットを貶めるのではなくて「狩猟中心の肉食メインと思われていたネアンデルタール人でさえ」も、でんぷん食を主食としていたという解説をしてくだされば、「3方すべて良し、恨みっこなしよ」という素晴らしい流れになったのに残念だ、と思いました。
「狩猟採集の原始人から学べ」と言うパレオダイエットは、幾ら頑張っても現代社会の牧畜加工工業食品である「高脂肪加工食品たる肉食」ですので、昔の人類の食べていた「肉(体脂肪が非常に少ない野生動物)」とは大きくかけ離れているでしょうし、また、これから当番組で持ち上げられていく「ご飯=栄養素を大きく落として精白された糖質」だって、昔の人類が食べていた食物繊維豊富な「炭水化物」とは全く違うものでありましょう。
炭水化物が「人類を滅ぼす」とか「早死にする」とか「日本人だからこそご飯を食うな」とか口角泡を飛ばして、明らかに人類史上最低最悪の主張をしてきた糖質制限推進医師たちに煽り立てられて「ご飯は悪者」となってしまった今の日本社会の風潮、ムードを、何とかして変えたい巻き返したいNHKさんのお気持ちは十二分にお察し申し上げますが、この番組は「まずはご飯は偉い」の結論ありきで、少々強引な演出や印象操作や編集が随所にみられることの印象により、かえって「ご飯を推したい気持ちの空回り」で逆効果の面も出ているな~、との、スリムちゃんの感想でございます。


しかし、そもそも日本人の「人類の祖先の主食は肉食メインなんだ」という思い込み、刷り込みの原因は何なんでしょうか?

一時的とはいえ、狂気&凶気のごとく糖質制限食事法に集中していた私に関していえば・・・・・
ギャートルズとマンモスの肉.bmp
【画像出典;美味しそうに肉にかぶりつく、はじめ人間ゴン。(C)そのやま企画/ぴえろ】


割とすんなりと「昔の人類は糖質なんか食ってないよ。肉食だったんだ」という糖質制限推進派センセの「ご教示・ご経典」を受け入れてしまったのは、昔子供のころ見た、原始人がマンモスに食らいつく「あのアニメ」のインパクトが大きく影響しているのかもしれません(笑)

【公式】はじめ人間ギャートルズ ED「やつらの足音のバラード」
”GIATRUS, THE FIRST MAN”(1974)


次回は、TOKIOのリーダーの「あの御仁」が、5万年前の人類?が食べたであろう「でんぷん食」を現場(森)で採集し調理して食らいついてまいりますwww

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