【番組感想】糖質制限ダイエットは正しいのか?⑭運動なしで俺は健康とか「雑」過ぎるだろw

番組名「深層ニュースFRIDAY」(BS日テレ)
特集「糖質制限ダイエットは正しいのか」の視聴感想記。。。。
「14回目」です。

●糖質制限ダイエット【賛成派】1名
  夏井睦・・・「日本糖質制限医療推進協会 顧問」
   著書「炭水化物が人類を滅ぼす」
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●糖質制限ダイエット【反対派】2名
  幕内秀夫・・・「管理栄養士」
   著書「世にも恐ろしい糖質制限食ダイエット」
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  日比野佐和子・・・「医師(VTR出演)」
   著書・・・著書多数(健康食事法、目が良くなる本など)
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糖質制限ダイエット賛成派の夏井先生は、「日本糖質制限医療推進協会 顧問」という肩書にて当番組に出演されて、既に以下のようなご主張を展開されてきました。

●複合や精製の種類に関わらず、経口糖質摂取そのものが人体に危険
●血糖吸収速度やエネルギー代謝は関係なく、種類に関わらず糖質は危険
●ブドウ糖やインスリンは糖質を中性脂肪に変えてしまうので危険
●糖質食うとドーパミンでるので覚せい剤と同じく危険
●糖質食ってお腹が減ってイライラした奴は1日中食ってる
●糖質は新型コカインだという考えが市民権を得ている
●バランスの良い食事というのはウソだ(断定言い切り)
●糖質制限で脳疾患起こしたのは世界で日比野佐和子だけ
●インスリンは発がん物質なので分泌は危険である
●日本人は米なんか江戸時代以前は食ってない

・・・と、まぁ、このように「ご飯など主食も含めた糖質」を徹底的に悪者扱いしておられます。
でも、夏井先生を含めた糖質制限推進派センセ方の動画数百本聴講および著作数十冊購入する程、一時期「狂気&凶気&狭気の糖質制限実践」をしていた私にとって、これらの発言は想定内というか、何度も夏井先生の動画や著作でみてきた、お馴染みの光景でありました。
いや、そのような既視感があったからこそ令和新時代に入った当番組でも語られているのは5~6年前と全く同じ主張の焼き直し/繰り返しに過ぎず、「ああ、この人は最早”炭水化物が人類を滅ぼす”というポジショントークしかできない古くて頭が固い既得権の守りの姿勢に入っておられる気の毒な方だ」という印象を持ったのであります。
しかも今回は、バラエティ番組の健康コーナーではなく、ガチで国民の健康を考える番組なのでなお更でありましょう。
TV視聴者を通じて「日本人の健康」を考えようという企画の当番組において夏井先生は、炭水化物の内包する成分「糖質と食物繊維」の違いも語らず、人体における糖質摂取がエネルギー代謝するという役割は一切ガン無視して、ただひたすらお題目・お念仏のように「吸収・分泌の違いも関係なく糖質は口にすることが危険」と語られてきました。
話は「糖質制限ダイエットと運動」という、国民にとって最も気になっているであろう話題に進んでいくのですが・・・・・・
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男性司会者【談】
一方で、糖質制限ダイエットをしてる時っていうのは、運動というのはしてもいいのか・・・

夏井先生【談】
したい人はすればいいですけど、僕はしたくないんで、してないです。

男性司会者【談】
じゃ、糖質制限ダイエット「1本」で、と、いう事で・・・・

夏井先生【談】
全くそれで(OKと言う風にうなづく)
毎年、健康診断やってますけど、全くそれ(運動なしの糖質制限のみ)で健康です。


夏井先生ご自身は、「俺はダイエット法としての糖質制限の食事だけで健康だ。運動なんかしないよ」と答えられてました!
まあ、率直に言ってこの番組では「俺はヤセた。だから糖質制限ダイエットは安全だ」ということを繰り返すのみの夏井先生ですので、ご自身が運動されなくても糖質食わずに肉や脂食っても健康なんだ・・と言われたら「はい、そうですか」と視聴者はお茶の間で、鼻ほじほじするしかないでしょう。
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た・だ・し。。。で、ありましょう。

夏井先生は今回の肩書は「作家、整形外科医」ではなくて、「日本糖質制限医療推進協会の顧問」で出演されていらっしゃるので、「俺は運動しない、でも全く健康」では、かなり「雑」なご回答ではないでしょうか。
夏井先生が運動しなくても大丈夫だ健康だというご高説を、視聴者はどのように受け止めたら良いのか、科学的に、とまで言ったら、ハッタリ/ゴマカシ/ウヤムヤがお得意の夏井先生が可哀想だから、せめて「客観的に」少しでも説明されたほうが良かったのではないでしょうか。

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【画像出典;スリム鳴造蔵書「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食(著者、江部康二)から転載】

画像は、夏井先生が顧問を務められている「日本糖質制限医療推進協会」の代表理事で在らせられる江部康二先生の著作からの引用です。
夏井先生は「俺は運動しないし、しなくても健康だ」そしてTV視聴者に対しては「したい人がすれば良い」と答えられましたが、江部先生は「良好な血糖コントロールのために、運動は効果ある」と、初版2010年のご著書で明確にアドバイスされておられます。
その理由を以下の通り説明されておられます。
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【画像出典;スリム鳴造蔵書「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食(著者、江部康二)から転載】

上記ご著作P172~P173において、江部先生は細胞や筋肉に糖質を摂り込むGLUT4(グルットフォー) という、「糖輸送体」の役割を明確に解説されておられます。
血液中のブドウ糖をエネルギーとして筋肉が摂り込むのですが、血中ブドウ糖が増えるとインスリンがインスリン受容体と結合し、糖を細胞内に取り込む仕組みになっているようです。
夏井先生は「糖質はすべて中性脂肪となり肥満の原因だ」と語られて、江部先生のおっしゃる「糖質が筋肉やエネルギーに摂り込まれる働き」は、一切ご説明になりませんでした。
もっとも糖質制限ダイエット反対派の幕内先生も「繰り返されるダイエットブームに過ぎない」と、視聴者や平成の糖質制限ブームを甘く見た、回りくどい説明に終始されて、「糖質を摂取することの大切な役割」を語っておられませんが、ま、先を急ぎましょう。

江部先生の著作によると、GLUT4が細胞膜まで出てきて、糖質をエネルギー源に変換するようです。
さ・ら・に。。。。で、ある。
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【画像出典;スリム鳴造蔵書「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食(著者、江部康二)から転載】

何と、運動などの筋肉の収縮によってインスリンがなくても、GLUT4は細胞膜まで出てくるそうです。
私はこの江部先生の本も参照のひとつとして、糖尿病発症後に「糖質制限食事療法」を実践したときに「運動習慣」も同時に行ったのです。
長生きするにはスクワットだけすれば良い・・・とかいうタイトルの本を本屋で見かけましたが、内容は読んでないですが、おそらく人体で最も筋肉を蓄えている太ももの筋肉を収縮させる習慣や運動を続けるとGLUT4も効果的に増えていくのでしょう。
糖質ゼロを主張されて自ら田んぼのない南国の離島へ去られた「糖質制限第一人者」の釜池豊秋先生もご講演動画で、御自らスクワットを実践されて、運動の効果を解説されておられました。
また、ネットで「筋トレで糖尿病が治った」等のブログやサイト、そして数多くの医療機関の先生方の解説を読んでみても「運動すればインスリンがなくても、グルット4を働かせることができる」「欧米人に比べてインスリン分泌量の少ない日本人はカラダを良く動かすことが健康の秘訣」との説が多いので間違いないでしょう。

夏井先生におかれましても「俺は運動しないが、運動すればインスリンが出なくても血糖コントロールに効果があるという説がありますよ」と、せめて視聴者に向けて糖質制限推進協会の立場としてアドバイスできなかったのでありましょうか、残念でございます。

た・だ・し。。。で、ある。

「運動しなくても瘠せられる、健康になれる」というキーワードは、実は実は、多くの「平成の日本人」が糖質制限ダイエットにのめり込んでいった魔法の言葉とさえいえるでしょう。
健康意識や渾身願望が強い日本人は「運動なしで誰でも痩せられる驚異のダイエット法」という「夢を実現できる指南書」である夏井先生の「炭水化物が人類を滅ぼす」に飛びついてしまいました。
かくゆう私も、糖質制限にのめり込んでいた時に、大いに後方支援というか燃料剤になったのが夏井先生ご出演・ご講演の動画でありました。
つまり「トライアスロン年代別優勝者の釜池先生みたいな糖質ゼロのアスリートになれる訳がない。」しかし「運動もしなくても瘠せられるというだらしない夏井先生の真似なら俺でもできるぞ!」と。
もちろん、私は誰か特定の先生とか考えに盲信できるほど熱狂的かつ高尚な人間ではないので、「糖質制限もやって運動もやって」そして「でも激しい運動できないから、いざというときには夏井先生がいる」と、一種の「ホケン」として夏井先生の講演動画を参照していた一面もあったのかもしれません。
厳しい糖質制限から足を洗って、「糖質も味方とする食生活」を過ごす現在の私スリムちゃんにとって、今や釜池も夏井もクソも一緒ですが、釜池先生夏井先生などには、糖質制限実践動機付けにあたって「正に瞬間的な力が出る糖質なみのエネルギー源w」として感謝しており「愛」と言えば大げさですが、今でも、いや、恐らく一生思い起こすことでしょう。
夏井先生は2ちゃんねる創設以前のウインドウズ95ダイヤルアップのネット創成期からの「インターネット特有の横方面への繋がりを活かした才能」や「荒らし2ちゃんねらー気質がプンプン漂う文字媒体でのキレ人格」が素晴らしいので、その面では面白くウォッチングさせて頂いていますが、やはりガチ健康がテーマの当番組での相変わらずの「炭水化物や糖質憎し」一辺倒のご主張は頂けません、というのが私の率直な視聴感想でありましょうw

ましてや、江部先生が代表理事を務められる「糖質制限医療協会」では、

一、糖尿病による合併症患者および死亡者の減少
一、糖尿病予防ならびに境界型糖尿病(糖尿病予備軍)の早期発見
一、医学的根拠に乏しいダイエットの蔓延に伴う健康被害の根絶
一、医療費の大幅削減

という4つの啓蒙活動を行っておられるようなので、「俺が痩せたから大丈夫」「糖質制限で脳発作起こした例は世界で日比野佐和子ただ1人だ」とか「俺が先頭に立って人体実験をしているのだ」との何ら医学的根拠のない非科学的な発言を「糖質制限ダイエットは安全か」というタイトルの番組で繰り返すような人物が顧問であるならば、「医学的根拠に乏しいダイエット蔓延に伴う健康被害の根絶」の目標達成は困難でありましょう。
ましてや「俺や江部先生のトコでは糖質制限ダイエットを何年も実践している人が多いから安全だ」として、本当に一般健康人が「糖質を摂らないダイエットや食生活」をしても安全なのでありましょうや?
俺が大丈夫・・・とか、爺さんセンセの「ひとり実績」なんか一般視聴者はどうでも良いのだが・・・・
「俺が大丈夫=皆も大丈夫」として「メリットを共有できる」お役立ちの具体的な説明ができないなら、日本国民が視聴者であるTV番組に出演すべきではないでしょう。
せいぜい、ご自身が神で居られる糖質制限信奉者向け媒体か何かで神輿の上から発信すれば良いのです。

なお、上記画像で紹介しました江部先生の著作では「食物繊維の重要性」についても解説されており、これは良心的な本であると思っています。
ただ惜しむらくは「野菜から食物繊維を摂りましょう」と書かれており「穀物から食物繊維を摂りましょう」とは書かれていません。
一方で、糖質制限から枝分かれした「急進派」すなわち「肉チーズ卵食え、牛脂食え、断糖肉食だ、プロテインだ、サプリだ」においては、野菜摂取さえもNGとした食物繊維や腸内細菌の役割を軽視したグループがあるようなので、要注意でありましょう。
わたし個人の意見としましては「精製糖質&動物性脂肪過剰な食品」を制限して「未精製穀物を混ぜた主食」の摂取を認める「糖質制限推進協会」であれば、既存医療とも折り合いがつくし、一般患者も受診しやすいのでは、と、思います。
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あ、さて、厳しい糖質制限を長期間続けることによって、筋肉を分解して糖を生み出す『糖新生』によって筋肉を浪費したり脳に栄養が届かなくなって「発作性脳虚血症」になったと自己体験を番組で明かされた日比野佐和子先生の証言を、私自身は重く受け止めましたが、全国の視聴者はどうだったのでしょうか・・・・
筋肉が減って、いわゆる「サルコペニア症候群」になると脂肪がかえってつきやすい身体になってしまうでしょうし、糖をうまく取り込めないカラダになってしまったら、基礎代謝が低下し、経口摂取しなくても体内で作られる少量の糖でさえ中性脂肪として体内にたまっていきやすくなる「隠れメタボ」状態なのではないでしょうか?
ま・し・て・や。。。だ。
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「糖質制限」では肉や動物性脂肪を大量に摂取する人が多いため、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、癌発生のリスクも減ることはなく増えるのではないでしょうか。

さて、番組はいよいよ佳境に入っていきます。
次の「糖質制限ダイエットがカラダに与える影響について」のテーマになったときに、反対派の幕内先生が、その質問にストレートに明確にはお答えにならず、また例によって「今回のダイエットブームの背景では・・・」と、チンタラと回りくどくお答えになられます。
と・こ・ろ・が。。。だ!
幕内先生が「今回のダイエットブームの立役者には、あるホテル評論家の方が・・」と話をされたことが、何と、この直後に、またまた生放送事故といっていい大変な状況を招いてしまいました!
これには普段、あらゆる媒体を基本的にはニヤニヤ見ているスリム鳴造も、引いてしまったというか「そこまで言うか、この馬鹿は」と呆れてしまいました。
次回へ続きます。


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