BS日テレで放映された「深層ニュースFRIDAY」の「糖質制限ダイエットは正しいのか」という番組の視聴感想記。。。。
今回は第11回目でございます。
この番組進行を書き起こしたサイトがありますので、ご関心ある方はご参照くださいませ。
【リンク先 読売新聞HP、yomiDr. |
本番組「糖質制限ダイエットは正しいのか」について、登場人物は・・・・
【賛成派】
●夏井睦・・・「日本糖質制限医療推進協会 顧問」
著書「炭水化物が人類を滅ぼす」
【反対派】
●幕内秀夫・・・「管理栄養士」
著書「世にも恐ろしい糖質制限食ダイエット」
●日比野佐和子・・・「医師(VTR出演)」
著書・・・著書多数(健康食事法、目が良くなる本など)
【視聴感想】
●スリム鳴造・・・「底辺ブロガー(当ブログ主)」
男性司会者【談】 書店には、今ダイエット本といったら、「糖質制限」というキーワードが並んでいるものが多いんですが、そんな中で幕内さん、この糖質制限ダイエットに反対する理由は何でしょう。 幕内先生【談】 まず最初に、糖質制限ダイエット食というのが今話題にになってますが、これはもう、何回もブームが繰り返してきたことを確認したいんですね。 古くは「和田式ダイエット」というのがありまして、これが40~50年前、それが最初で、それから「世にも美しいダイエット」とか、あるいはアメリカから来た「アトキンスダイエット」とか、みんな主張は多少違うんですが、穀類、イモ類、ご飯とか、そういうものを抜くというのは大体共通するんです。 |
男性司会者さんのご発言のとおり、平成を通じて社会的にも大ブームになった「糖質制限ダイエット」の関連書籍は、書店では令和に入った現在でも独占&覆いつくされている勢いの多さです。
しかも、ホンの構成としては病気対策よりもダイエット寄りの書籍が目立つような印象です。
つまり、「痩せる糖質オフの料理うんぬん」とか「糖質制限作り置きでカンヌン」「さば水煮缶メニューがドウたら」とか、特にレシピとダイエット効果を謳って組み合わせた書籍が正に「延々と大量に平積み」されている状態です。
【参照記事;当ブログ内 ★8/25(日)☆書籍は相変わらず平成の糖質制限ブーム★真夏の宴2019☆ 】
ただ、私の個人的感想では、これらの本を買っても本当にその通りのレシピやダイエットを実践する人は、限りなく少ないと思っているので、ま、糖質制限ダイエットは安全か否か、そんなに心配することはないと思いますが、当番組にこのダイエットの危険性を訴えるためにご出演された日比野佐和子先生の例もありますし、本気でのめり込む人の中で健康悪化する人もかなりいらっしゃるみたいなので、このような番組が企画されたのでしょう。
【画像は、番組内の日比野先生のブフォー&ヤセター。この後、命の危機の病状を発し、再びデブに。しかし糖質制限ダイエットをやめた現在は、健康美人として美しくなられているようだ。正にキラーコンテンツだ!】
「本屋でもブームが確認できる糖質制限ダイエット」という男性司会者に対して、幕内先生は「ダイエットというのはブームが繰り返されるものなんだ」と、過去に流行ったダイエット法をいくつか紹介されていますので、少し調べてみました。
ざっくりとネットでGoogってみただけですので、正確でないかもしれない点はご容赦ください。
●和田式ダイエット
毎食に9品目(肉、魚、貝、豆類、卵類、乳製品、油脂、海草、野菜)を取り入れ、栄養バランスに気をつけ、よく噛んで食事をする。
食べてはいけないもの・・・主食(米、パン、そばやパスタなど)、レモン・ユズ・ダイダイ・カボス以外の果物とお菓子、アルコール類、でんぷん質の多い食品(イモ類やかぼちゃ、とうもろこし。)
●世にも美しいダイエット
「米、小麦を摂取しない」「1回の食事で取る炭水化物は、パンやパスタなどとし、30g程度に制限する。」「主たるエネルギー源は小松菜と紅花油とする。その他の野菜も青菜であれば可能。(ただしキャベツは除く。)」「夜寝る前に0.5%食塩水を1リットル程度飲む。」といった低炭水化物ダイエットを提唱。
●アトキンスダイエット
アメリカ合衆国の心臓病専門医が提唱した食事療法の一種。
炭水化物の1日の摂取量を20g以内に抑え、タンパク質と脂肪の摂取量を増やすことで、脂肪がエネルギー源として常に消費され続ける状態に誘導する。炭水化物が多いものを避けるか、その摂取量を減らす代わりに、タンパク質と脂肪が豊富な食べ物を積極的に食べる食事法。
低炭水化物ダイエット、ローカーボ・ダイエット、低糖質食、炭水化物制限食とも呼ばれ、アトキンス・ダイエットもこの食事法の一種である。
なぁ~るほど、私はアトキンスダイエットは動画で少し勉強しましたが、それでもまあ、基本的にはそれぞれのダイエット法の詳細は知りません。
が、しかし、つまるところ、結局は、「主食など炭水化物の摂取を控える」で共通しているようですな。
幕内先生【談】 だから繰り返しているというのがすべてです。 今回も同じです。 あと何年かすると、ま、名前は違うが、また新しいのが出てくるんですね。大体は「痛い目」を見た人が話題になるようになり、ブームは終わります。 |
まずはここまでの幕内先生は「今も流行り続けている」糖質制限ダイエットについての「安全ではない理由」を具体的には語っておらず、「繰り返すブームのひとつ」と回答されました。
山口博弥・読売新聞編集委員【談】 「ヨミドクター」で糖質制限ダイエットを取り上げると、かなり反響があるんです。 今、幕内先生がおっしゃいましたように、確かにこれまでいろいろな低炭水化物ダイエットとか、糖質制限ダイエットが出てきましたけれども、今回のブームは、いろいろな糖質ゼロの商品が出たり、私の周りでも実際に実践している人が結構いたり、かなり市民権を得ている感じがするんですね。 だからこそ、健康への悪影響がもしあるのであれば、ちょっと心配です。 |
そうなんですよね。
山口さんがおっしゃるように「市民権を得ている、つまり社会現象になっているからこそ、国民(視聴者)と共に健康への悪影響を情報共有したい」というのが当番組の趣旨でありましょう。
番組冒頭の1番大切な「掴み」の大事なこの場面で、幕内先生は「糖質制限ダイエットは、しょせん過去のブームと同じ」との、何かテンポ悪いご回答です。
楽曲で言えば、リスナーの興味を最後まで惹きつけられるか否かの大切なイントロ部分。
これでは、のんびりし過ぎと言うか、何とも回りくどい展開でございます。
1時間弱の短い番組内では、やはり最初に具体的に「糖質制限は、本来、糖尿病患者に対する食事法やアスリートのトレーニング法です。しかし健康な一般国民がダイエットで行うのは反対です。その理由は・・・・」と、ズバリ反対理由を語って、本質を突いて視聴者の関心を引き寄せてほしかったものです。
加えて、かつて一時期、狂気&凶気のごとく糖質制限に集中した私「スリム鳴造」にとって、幕内先生が語られた「糖質制限ダイエットは、過去のダイエットと同じ一過性で、やがて廃れる」という評論家目線発言については、「回りくどいなぁ~何を呑気な事言ってるんだ。」と、思いました。
・・・・・と言うのも、良かれ悪しかれ賛成反対どうであれ、山口さんが心配されているように、平成を通じて「社会的長期的日常的」に浸透した「糖質制限ダイエットブーム」を、幕内先生は過小評価している、つまり甘くみていると感じたからです。
え?そりゃ、そうでしょうよ。
現にtwitterもSNSもしない、ましてやブログなんか全く興味のなかった、ロム専用の底辺2ちゃんねらーだった私自身が、「健康を取り戻した50代オヤジ」とか調子に乗って、こんなブログを開設して、事もあろうか無名無数の他人様に対して発信しようと思ったのも「糖質制限について何か語りたい」というのか動機なのですから。
2016年8月に最大体重87kgで糖尿病宣告を受けて、その後、体重20㎏以上減量して現在のところは何とか健康診断や糖尿病が寛解(完治ではない)している、そのきっかけこそ、そのキーワードこそが「糖質制限」であったからです。
凄まじい集中で実践した私の糖質制限狂時代は、マインドからの脱出には時間がかかりましたが、実践自体は約半年で終わり、今現在は「食物繊維の多く含まれた炭水化物はしっかり摂取する」という食生活を過ごしています。
【糖質制限をやめた、現在のスリムちゃんの食生活メニュー例】 ●アボカド納豆 (オリーブオイル、わさび、茅乃舎の白だしで味付け) ●チキンスープ(ほうれん草、トマト、玉ネギ、溶き卵) ●きゅうりのぬか漬け(納豆こんぶ) ●塩さば&大根おろし ●雑穀入りご飯 雑穀やもち麦を混ぜた「ご飯」つまり糖質や炭水化物を、しっかり食べるようにしています。 本年は、たんぱく質摂取について「肉から魚・豆類へ」とシフトを心掛けています。 雑穀もち麦ご飯、発酵食品、野菜など、食物繊維という「ご馳走」(当ブログではエサと呼ばない)を、腸内細菌の皆さんへしっかりお届けします。 【出典;拙ブログ内記事 ★8/16(金)☆缶詰・塩焼き・・・サバサバした1日★真夏の宴2019☆ より】 |
「糖質制限食事法」について、私の場合はダイエット目的ではなく「病気からの脱却」ではありましたが、瘠せて感動して興奮した「狂気のごとく糖質制限を実施した、私、スリム鳴造」の背景には、「社会的長期的日常的に浸透した糖質制限」という「世間のビッグ・データ」があったからこそでありましょう。
ネットがない時代だったらホンを読んでも、疑い深くて気の小さい私の事だから「良い事ばっかり書いてやがって、こんなん実践できないよ」と、結局何にせよ「健康を考えた食事法」を行わなかった可能性が高いです。
そのような私のような底辺の情報弱者が「糖質制限」に辿る入口は、誰もが同じ「ネット検索」でありましょう。
上級国民ではないほとんどの情弱一般市民(もちろん私も含む)は、「糖尿病宣告→慌てる→ググる→糖質制限」と、誰もが進んでいくのが、21世紀の風物詩でありましょう。
そして、夢中になった人ほど「糖質制限推進派センセ方」のブログや著作や講演youtubeにたどり着いたり、また、SNSやFBグループの「自称健康意識高い系B層情弱閉鎖集団」に入っていくものと思われます。
まあ、「人生初めてのダイエット成功」にすっかり興奮して感動した人の多くが、センセ方を信奉してしまう気持ちも分かります。
しかし冷静に考えてみたら、効果があったのはセンセ方が偉いのではなく、実践者さん各々のご努力の結果ですし、そして「かつての私を含むどうしようもないクソデブ」が、集中短期的に摂り過ぎた糖質を減らせば瘠せるのは当たり前なのです。
それは、そうでしょう、食事総量のかなりの「カロリー」を「精製糖質」で賄っていたのだから、それを減らせば、そりゃあ痩せますわ。
しかも、過剰に糖質を食べていた肥満者が摂取を減らせば痩せる効果があることは、何も「ホンを書いた糖質制限推進派センセ方」の発明や特許ではなく、既存医療や管理栄養士やボディ・メイク系の人など誰もが認めている生理現象に過ぎないという事実も、忘れている人が多いのでしょう・・・・・
あ、いえ、ひょっとしたら、あまりに糖質制限推進派センセを信奉し過ぎて、それ以外の情報は遮断しているのかもしれません。
私の場合はネット検索で1番頼りにしたのは「無数無名の人々が賛成反対・喧々諤々・親切罵倒で語り合う便所の落書き、2ちゃんねる」でしたので、「デメリットや危険性も語られていたので実践を決意した」と言う経緯で糖質制限を実践しました。
おかげさまで、糖質制限に最ものめり込んでいた時期でさえ「やれやれ、こんな食事をしている自分がいるなw」と自分を笑えると言う客観性を保つことができました。
・・・・と、今でこそクールに振り返っていますが、そんな斜め目線の私でさえ、糖質制限最集中時期には「俺は江部先生の言われる糖尿人のカラダになったから夏井先生のおっしゃる糖質セイゲニストの仲間入りしたんだ。だから釜池先生のように糖質は食っちゃアカンのや」と思い込んで実践していました。
そう、「糖質制限」には、実践した人間を感動・興奮・熱狂させる何かがあることは事実なのです。
平成から長く続いている「糖質制限ダイエットブーム」は、糖尿病や肥満に対する「治療としての糖質制限」を超えてしまい、医師どもが、それもダイエットとは程遠いブサイク爺さんたちが「驚異のダイエット法だ!」などと「医師免許の影響力」を使って、糖質制限を「ダイエット」として売り出してしまいました。
そして医師でさえ、いや医師だからこそとでも言えましょうか、ホンを先に出したセンセに信奉している人が多い実態が、ネット情報を通じてみえてきました。
このように、ダイエットと結びついた「糖質制限」は出版社、情報商材屋、マスコミ、食品メーカー、商社、そして医者などに徹底的に食いものにされて「たやすく金儲け」できるツールと化してしまいました。
商売になる「糖質制限」はやがてネーミングで分派していき「断糖だ/MECだ/牛脂だ/メガビタミンだ/プロテインだ/」とブサイクでカッコ悪い教祖を祀り上げて入信し、SNSやFBグループという21世紀の新興宗教とも言うべき「フードファディズム信者」になっていった人々が増えていった背景もあるでしょう。
糖質制限ブームが流行った平成時代は「インターネットやSNS文化の超急速な普及」と見事に一致しているのです。
「ご飯」や「米」などの炭水化物が「揺るぎない悪者」として世に定着してしまった平成時代・・・・
それは、元来の「糖尿病患者に対する食事療法」や「ボディビルダーなどのトレーニング法」という、一部の患者や競技プロだけで行うべき「低炭水化物や糖質制限」が、「痩せ願望」と結びついてしまい、健康な日本一般国民まで巻き込んで「市民権」を得ている、と、スリムちゃんは考えます。
医療・ビジネス・SNSによって、ビッグ・データとして蓄積された巨大な「糖質制限」が、ネット双方向とも相まって、凄まじい巨大なエネルギーを産み出しているのは、疑いようがありません。
幕内先生が「過去のブームと同じ」と、評論家気取りで軽く考えるほどの一過性のものとは、とても思えません。
だからこそ「糖質制限を、健康な一般国民がダイエットとしてのめり込む事」について、反対する立場で登場した幕内先生には、番組冒頭からどしどし核心を語って、「このダイエットを長期間続けることの健康喪失すなわち国民全体の損失について」訴っていただきたかったものだと、そこは残念に思います。
ま、しかし幕内先生は、この後、番組後半になって、ようやくエンジンがかかって「糖質制限ダイエットの危険性」を語られていきますので、その様子もこれから追々レポしてまいりましょう。
今回は、番組冒頭箇所で「過去のダイエットブーム」を、ちんたら回りくどく語る幕内先生が、多くの視聴者の興味を番組最後まで惹きつける「掴み」に失敗して、反対派としては迫力不足ではないかとの印象とその理由を書かせていただきました。
次回は「炭水化物が人類を滅ぼすとのホンを書いた糖質制限医療推進協会顧問」の糖質制限ダイエット賛成派である夏井先生の以下のご主張をお聞きしてみましょう。
●糖質は新型コカインだという考えが市民権を得ている
●バランスの良い食事というのはウソだ(断定言い切り)
●インスリンは発がん物質なので分泌は危険である
●日本では米なんか江戸時代以前は食ってない
↑
糖質制限推進派センセ方が支配するパラレル・ビレッジでは、糖質が麻薬と同じだったり、江戸時代には米食っていなかったという歴史らしい・・・・・
苦笑/嘲笑/爆笑/冷笑/失笑/とは正に・・・www
さあ、そんな賛成派センセが大暴れする次回・・・
お・楽・し・み・に。。。。。。で、ありますか?
【番組感想】糖質制限ダイエットは正しいのか?
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