BS日テレで放映された「深層ニュースFRIDAY」の「糖質制限ダイエットは正しいのか」という番組の視聴感想記。。。。
今回は第2回目でございます。
一時期とは言え「狂気&凶気の如く」集中して糖質制限を実践したイカレタ男、私「スリム鳴造」が、番組の感想をゆる~く書き綴ってまいります。
なお、今の私は厳しい糖質制限から足を洗って、食物繊維の多い穀物など糖質が含まれたものをモリモリ食べまくっております。
この番組進行を書き起こしたサイトがありますので、ご関心ある方はご参照くださいませ。
【リンク先 読売新聞HP、yomiDr. |
本番組「糖質制限ダイエットは正しいのか」について、登場人物は・・・・
【賛成派】
●夏井睦・・・「日本糖質制限医療推進協会 顧問」
著書「炭水化物が人類を滅ぼす」
【反対派】
●幕内秀夫・・・「管理栄養士」
著書「世にも恐ろしい糖質制限食ダイエット」
【視聴感想】
●スリム鳴造・・・「底辺ブロガー(当ブログ主)」
私は、賛成派の夏井先生についてはTV出演動画をかなり見て勉強させていただいたので存じております。
一方の反対派の幕内先生については失礼ながら、これまでご尊名を存じ上げておらず、今回初見ということになります。
3年前の2016年8月4日、私は、肥満(最大87kg、身長174cm)が原因と思われる「2型糖尿病」と診断されました。
主に巨大掲示板2ちゃんねるからの情報を頼りに、「メタボからの脱却」を図るべく私が選択したのが「糖質制限食事法」でした。
(ただし、大幅なカロリー制限を伴った糖質制限であった。)
いわゆる「糖質制限推進派センセ方」の講演など100本以上、著作は延べ50冊以上購入するなど、正に「狂気&凶気の糖質制限に集中した日々」を過ごしました。
凄まじい集中で嵐のように実践した私の「厳しい糖質制限狂時代」は約半年に及びましたが、体重が64㎏と20㎏減量し、血液検査の結果も改善された後は、短期間の糖質制限を卒業し「食物繊維ビタミンミネラルを含む炭水化物をモリモリ頂く食事」に変えて今日に至っております。
つまり現在は、「糖質を悪者にする糖質制限推進派」には反対という食生活を過ごしています。
●最近の私「スリム鳴造」の食事内容の一例
*未精製穀物など、炭水化物をモリモリ食いまくるメニューです。
ただし、過剰な糖質摂取には気をつけております。
●グリーンリーフとぬか漬けカラーピーマンの人参ドレッシングサラダ
●ぬか漬けオクラともずくの酢の物
●鶏むね肉のヘルシーカツレツ
●みそ汁(ジャガイモ、人参、玉ネギ、なめこ、松山揚げ)
●鮭のレモン塩麴焼き
●雑穀入りご飯
★レシピもあるよ!!
↓
女性アナウンサー【談】 そもそも糖質制限ダイエットとは、エネルギー源となるタンパク質、炭水化物、脂質のうち、主に糖質が多く含まれる炭水化物をカットするダイエット法です。 糖尿病の患者に対して考えられたものだったんですけれども、減量効果が高いことからダイエットにも活用されることになりました。 |
女性アナウンサーさんが番組内で解説した「糖質制限ダイエット」を、詳しく掘り下げてご案内してまいりましょう。

人間の身体になくてはならない栄養素のうち、エネルギー(カロリー)源となる「たんぱく質・脂質・炭水化物」を『エネルギー産生栄養素』と呼んでいます。
以前は、三大栄養素とも言われていました。
番組でテーマとなっている「糖質制限ダイエット」とは、三大栄養素のうち「糖質が多く含まれる炭水化物の摂取量を制限して減量効果を得るダイエット法」ということになります。
さて、「ダイエット法」として語る前に、そもそも「糖質制限」には、実践目的に応じて以下の3パターンがあるとスリムちゃんは定義付けしています。
1.メタボリック・シンドロームの2型糖尿病に罹患した人で、体重を減らせば病気の進行を遅らせたり、薬物やインスリン療法に依存しなくても日常生活を過ごせるようにするための「食事療法」のひとつ。
2.主にアスリートやボディメイクなどの大会の出場者が、パフォーマンス(競技や審美)を高めるために筋トレなどの運動と組み合わせて、本番(試合、大会)までの一定期間に実践する「トレーニング法」のひとつ。
3.血液検査結果などは良好で健康なのに、絶えず自分の体重を異常に気にしており、何が何でも体重減量したい人が実践する「糖質制限(または低炭水化物)」と呼ばれる「ダイエット法」のひとつ。
私は、糖質制限を実践して効果があるのは「上記1と2」の場合のみに限られ、「上記3」の「ダイエット法」としての糖質制限を実践すべきではないと考えています。
今の日本で巨大市場となった「糖質制限業界」において、もっとも顧客層が多いのが「上記3」の「健康なのにダイエット願望が強い人々をターゲットとしたダイエット法」でありましょう。
「ただ痩せたいためだけの糖質制限」これは健康には全く良くない・・と、私は考えます。
人体を維持するうえで欠かすことのできない特定の栄養素「糖質」を減らす事だけにフォーカスして、肉や卵やチーズや人工的なビタミン剤などばかり摂取して、糖質や炭水化物に含まれるエネルギー源やビタミンミネラル食物繊維が不足してしまうと健康は維持できません。
健康なのに「偏った食事」を続けた結果、体調を崩したり病気になったりしては本末転倒です。
筋肉芸人でありボディメイク系Youtuberでもある「中山きんに君先生」は、糖質制限ダイエットについては以下のように語られています。
中山きんに君先生【談】 日本では、お米・うどん・そば・パンなど「炭水化物」中心の食事が多いので、この炭水化物を摂らないでいると1日の摂取カロリーを大幅に減らす事が出来きる為、摂らなければ体重は減りやすくなります。 しかし、お米や小麦粉には食物繊維やビタミン類など多くの栄養素も含まれていますし、腸内細菌の中には炭水化物を餌にしている菌もいますので、全く摂らないダイエットは止めた方がいいと思います。 炭水化物が「ダイエットの敵」のように思われていますが、そうではなく、日本では簡単に量を取りすぎてしまうのでカロリーを摂取しやすく、「量を調整しなければいけない」と言う事です。 決して、炭水化物抜きのダイエットなど行ってはいけません。 (出典;なかやまきんに君のザ★きんにくブログ「【筋トレ】ダイエット成功の為の食事メニューとは?」より抜粋引用させていただきました。) |
このように、筋肉がしっかり付いて顔艶も良く健康なボディメイク系の人は「糖質制限ダイエットは良くない。栄養のある新鮮なものをバランスよく食べれば健康に痩せることができます」と、明るく楽しく語っています。
「バランスが良い食事」・・・・これは厳しい糖質制限をも経てきた私「スリム鳴造」の正に五臓六腑に染みわたった理解しているキーワードです。
一方で、「バランス良い食事なんて嘘だ。糖質制限はヤセる。痩せないのが不思議なくらいだ。肉は体力の限界まで食っていい」と、糖質や炭水化物といった特定の栄養素を悪者に仕立てて、ブサイク顔で上から目線でダイエットについて「医師の立場」で語る「糖質制限推進派センセご一行」
特定の栄養素が良い悪い、食って良い&NGだ・・・と著作や講演で語り、オノレらの「糖質制限推進」へ我田引水していく「糖質制限推進派センセ方」の言う通りの「バランスが良い食事はウソだ。でも肉や脂は幾らでも食っても良いぞ」という食事を続けると、腸内環境が悪化するなど、長期的な健康には良くないと思われます。
あろうことか、ブサイク爺医師が勧める「治療とダイエットがごっちゃまぜになった糖質制限ブーム」が、令和に入った新時代の日本に、未だにまん延していることは、全く困ったものです。
・・・と、ドヤ顔でご主張される夏井先生の「角砂糖何個分の糖質」の話・・・・
この例え話を聞くと、「茶碗1杯のご飯を食べることは角砂糖17個を食べることと同じ」と、一瞬錯覚して頭に入ってきます。
でも・・・・
あれ? あれれ?
よく引き合いに出される「角砂糖●個分」というこの例えは、何か違和感と言うか、キツネにつままれたというか、どこかが何かおかしいですよねw
もちろん、日本全国の視聴者のモヤモヤしたお気持ちを代弁して、番組内では読売新聞解説委員の山口さんが夏井先生のご面子をつぶさないように、上手に次のように質問されます。
バラエティ番組の健康コーナーのご出演であれば、芸人さんやタレントさんが「なんでやねん」と突っ込みますが、今回の番組は「ガチ健康番組」なので、質問者もかなり気を使われているのが伝わってきます。
↓
山口博弥・読売新聞編集委員【談】 ちょっと私、お聞きしたいんですけれども、角砂糖17個とご飯1杯、どう考えても、ご飯1杯のほうが体には悪くないと素人考えでは思うんですけれども、なぜ先生は同じように害があると。 夏井先生【談】 ご飯は口から食べて唾液で麦芽糖という糖にまず変わるんですよ。 それが小腸でアミラーゼによってブドウ糖に変わります。 つまり、食べたご飯はブドウ糖に変わっちゃうんですよ。 複合だろうが、純粋な砂糖だろうが、行き先は同じなんですよ。 あとは量の問題だけです。 しかも、今一番怖いと言われているのは食後の高血糖スパイクなんです。 食後に血糖値がぽんと上がって、それが血管のダメージを起こす最大の要因と言われている。 量の多い少ないじゃなくて、食後の高血糖スパイクをまず抑えることが先決であろうと。 |
アイタタタッタタタ!!!
まるで答えになっていない夏井先生。
いや「複合だろうが、純粋な砂糖だろうが、行き先は同じなんですよ」と、「どちらもカラダに害があることは同じ」とのお答えですね。
「糖質制限推進協会」の「顧問」のお立場で「ご飯も角砂糖も同じくカラダに害だ」と、正式に宣言されてしまいました(悲報)
「ブドウ糖に変わります、ブドウ糖に変わっちゃう・・・・」
まるで自分に言い聞かすように、お題目のように「糖質摂取そのもの」と「ブドウ糖生成自体」が「害」なんだと主張される、哀れな夏井先生・・・・・・・
「糖質」摂取と「ブドウ糖」は筋肉に取り込まれたり血管で運ばれたりして、脳やカラダを動かす動力となる、人体にとって絶対に欠かすことのできない「主要エネルギー源」であります。
糖質を摂取するとエネルギー源であるブドウ糖が運ばれているので、血液は「高血糖」となるのは、人体の健全な維持のための生理現象です。
血糖値が高くなると、すい臓からブドウ糖を取り込むためのインスリンが分泌されます。
インスリンは血中のブドウ糖を体の各所に運んでくれる役割を担うホルモンです。
エネルギーを生み出す源泉の「糖質」そして、それを取り込んで各所へ送り届ける役割の「インスリン」
全く健全な人体の生命維持活動といえましょう。
もちろん、エネルギーに転換されなかった余分なブドウ糖は中性脂肪として蓄えられて肥満の一因となることは、夏井先生のお話のとおりです。
「糖質やブドウ糖がなくても糖新生でケトン体エネルギーで大丈夫なんだ」と反論されましても、ケトン体回路は、一般人にとってはあくまで「人体の非常用エネルギー」でありましょう。
ましてや継続的な糖新生は貴重なたんぱく質を使って生成されるので健康に良くないことは言うまでもありません。
もっとも夏井先生のように「もう8年間、糖質食ってない(ご本人談)」という長期間の糖質制限実践者であれば、糖耐能がすっかり衰えていることが想定できます。
このように長年、糖質と言う栄養素を絶っていますと、夏井先生がおっしゃるように、正にご飯も砂糖も同じで「茶碗1杯のご飯」でも「食パン一切れ」でも、ちょっとでも糖質を食べると低血糖状態に陥ってしまうという、糖質を長年取り込めていない「ヘボ・ボディ」になっておりインスリンもほとんど出ていないので、「血糖値スパイク」を起こし易い状態なのかもしれません。
夏井先生ご本人がそれを望んで実践されているのならかまいませんが、「広く一般視聴者すなわち国民全般の健康を考える番組」において「でんぷんなどの多糖類のご飯も、二糖類で精製工業糖質の砂糖も、同じ糖質だしブドウ糖を生成するのでカラダに害悪なんだ」との主張では、控えめに言っても医師としては失格でありましょう。
せめて、せめて、日本全国の視聴者に向けては「糖質の種類の違い」を明確にして、正直にインスリンの良い作用も「全部」説明すべきでありましょう。
もちろん、インスリンが出ない1型糖尿病の方や、病状が悪化してインスリン分泌能力が衰えた「病変患者さん」は全く別です。
ただ、今回の番組は、罹患者ではなく一般視聴者すなわち国民全般に向けた「ダイエット法としての」糖質制限がテーマであります。
さて、読者の皆さん。
「糖質制限ダイエットは安全か」という番組のテーマは、ここまでで既に、もうかなり結論が出ていると思いませんか?
夏井先生が語る「茶碗1杯のご飯でも危険なんだ」という「糖質を上手にエネルギーに変換できない体質」になってしまう「長期間の糖質制限ダイエット法」が、一般視聴者の長期間の健康において安全と言える訳ないじゃないですかwww
それ以前に。。。
その、はるかはるか以前の問題ですが・・・・・・
未だに、かりにもお医者さんが「ご飯は、角砂糖●個分だ」と語る姿をTVで見るのは、何とも情けないし、恥ずかしいです。
もはや「ご飯も砂糖も同じ。複合も精製も炭水化物なので同じ」という、ゴマカシが通用するのは、今や、「糖質制限推進センセたち」を崇めている断糖肉食などの盲信信者や、ベストセラー作家センセを崇拝して感動に打ち震えて糖質制限専門自由診療というオンライン医師として先走ってしまった一部の医者たちのみでありましょう。
番組のこのチャプターから我々一般視聴者が学ぶべきは、「何が何でも糖質やブドウ糖が悪」とし、8年間もの長期間の糖質制限を実施したあげくの「糖耐能が衰えた」夏井先生を反面教師とし、
「長期的な糖質制限ダイエットを実践したら、人類にとって最重要である糖を取り込む機能が低下する」
「いずれは少しの糖質摂取でも血糖値スパイクが起きやすく、かえって肥満や糖尿病進行リスクが発生する」
・・・・・と、考えた方が良いでしょう。
茶碗1杯のご飯、すなわち白米の主成分である「デンプン」はブドウ糖に分解され体に吸収されます。
一方の角砂糖の主成分はショ糖であり「ブドウ糖+果糖」として吸収されます。
果糖はブドウ糖と違う経路で代謝されるので、糖質量が同じでも果糖とブドウ糖の2経路で代謝する必要があります。
夏井先生がおっしゃった「ご飯も砂糖も同じ」は全く間違いで、代謝経路や吸収時間も「大きく異なる」のです。
さ・ら・に。。。。で、ある。
カロリー換算で糖質量が同じだとしても、ご飯と角砂糖では咀嚼形態が異なるので、アミラーゼおよびセロトン分泌量も全く異なりますよ。
また、ご飯は、何も糖質の塊りではなくて、たんぱく質や食物繊維ビタミンミネラルなど糖質以外の栄養素の影響もありますので、消化管での蠕動運動や消化酵素の分泌状態なども異なるため、小腸から吸収される時間もずれてまいります。
その結果膵臓からのインスリンの分泌状態も、当然異なるという「人体内の事実」は私のような素人でも少し勉強すれば理解できることです。
このように茶碗1杯のご飯と角砂糖17個は糖質量は同じだとしても、人体に吸収されて代謝される栄養素全体では全くの別物となります。
夏井先生が主張する「糖質量が同じだからご飯は角砂糖と同じく体に悪い」は、全く間違っているし、何が何でも糖質を悪者にする結果から逆引きされたゴマカシでありましょう。
この夏井先生の「我田引水」「ゴマカシ」には前科があるし、もうご本人の資質というかクセというかスタイルなのでしょう。
例えば、先生ご自著の「炭水化物が人類を滅ぼす」P101においては、糖尿病学会のPFCバランス「炭水化物50~60%」を「糖尿病学会の糖質6割の食事では糖尿病は治らない」と、「食物繊維も含む炭水化物比率」と「炭水化物と糖質をシレっと」勝手に「糖尿病学会は糖質60%だ」と、すり替えて記述されています。
「炭水化物50~60%」と「糖質6割」では、摂取する食材によっては全く摂取エネルギー比率が異なります。
あまりにすり替えがうまいため、私のように「糖質制限を一時期徹底的に集中実践し、センセ方の講演や動画を隅々まで見たという、ある意味常軌を逸した狂った男」でなければ、なかなか気が付かないほど、誤魔化しが上手な先生でありましょう。
今回の番組でも「血糖値が上がる人体機能」と「血糖値スパイク」を同列に並べて、「糖質量が角砂糖17個食うのと同じ白米は血糖値が上がるから食うな」としておられます。
夏井先生の「ご飯を食うな」との激しいご主張は、「ダイエットとしての糖質制限を考察する番組」の出演者として、日本全国の視聴者に向けたメッセージとして、適切と言えるのでしょうか?
この番組は、Eテレ当たりの「糖尿病患者への番組」でもなく、ボディビルダー向けYoutubeの「体重を落とすための糖質制限」ではないのです。
国民の健康を考える「ガチ番組」なのです!
しかし、もちろん、健全な番組進行において視聴者の声を代弁する使命を背負いながらも、出演者たる夏井先生の面子をつぶさないように上手に質問した男がいました。
それは・・・・・
山口博弥・読売新聞編集委員【談】 では、ご飯を1杯食べるのと角砂糖17個を食べるのは高血糖スパイクを起こすのは同じことですか? |
↑糖質の種類、吸収速度、エネルギー効率など、「炭水化物や糖質の性質」に関して、極めて極めて重要なご質問であります。
次回は、このナイスガイ「山口解説員」のご質問に対する、糖質制限ダイエット賛成派で、糖質制限医療推進協議会の重鎮である、夏井先生のご回答を検証してみましょう・・・・・
お・楽・し・み・に。。。。で、あります。
【番組感想】糖質制限ダイエットは正しいのか? シリーズ
↑
②すり替えとゴマカシ
↓
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