メタボ豚造(体重85kg)にお奨めしたいホン5冊【その⑦】

【登場人物】

●メタボ豚造ブタゾー(2016年8月現在、53歳の私)体重85kg
 2016年8月4日に糖尿病宣告を受けたが、ネットで情報を検索しまくり、僅か2日後には己の意思で「糖質制限食事療法」を開始したデブ。
糖質制限関連動画100本以上を毎日繰り返し聴講するなど、鬼気迫る異常な集中力を発揮するメタボ氏。
しかし病気にショックを受けたとはいえ、ここまでメタボ氏を追い詰めた背景は何?

●スリム成掛ナリカケ(2016年11月現在、53歳の私)体重67kg
 糖尿病宣告から3か月。「糖質およびカロリー制限、筋トレおよび有酸素運動(本人は糖質制限のみにバイアスがかかっている)」で、ダイエットと健康診断数値改善に成功した男。
ただし、思考回路が「糖質制限食のみ」に集中し過ぎており、狂気&狭気な状態に陥っている己を客観視できなくなりつつある。

●スリム鳴造ナルゾー(2018年11月現在、55歳の私)体重63Kg
 近未来の2年後から過去の自分に会って、頼まれてもいないのにアドバイスと称して勝手に世話を焼く面倒くさい男。
その反面、メタボ氏が大事にしていた「糖質制限推進派センセのリスト」を、いきなり破り捨てるなど直情的な一面も持ち合わす。
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2016年12月。街は楽しそうなクリスマスソングおよび慌ただしい歳末商戦のBGMと人々の会話やざわめき、そして激しく往来する路面電車や車両の走行音がごっちゃになり、商店街の巨大アーケードに反響し「うぉ~ん」と大音量を放っている。歩いている誰もが楽しそうに見えた。歩いている誰もがボーナスが出てホクホクで腹いっぱい「糖質」を飲み食いするのだろう。誰もがクリスマスケーキを腹いっぱい食べても健康に影響ないのだろう。誰もが寂しくないようだ・・・俺「スリム成掛」を除いては・・・・

「なぜだ。なぜ分かってくれないんだ?」

1日の食事すべてを「糖質制限食」にすると宣言して以来、当初こそはその献立ローテーションを工夫して担当してくれていた妻から「あまり極端(徹底的に糖質を制限した食事)なことは続けないほうが良いのでは?」そして「人それぞれ食生活があるから、他人には糖質制限をお勧めしないほうが良い」と忠告されて、オノレの全存在を否定されたと感じたスリム成掛氏は、激高して家を飛び出して一人事務所で生活することとなった。事務所は住居も兼用しているので台所や風呂もあるので生活は営める。そこで自分ひとりでの毎食の糖質制限メニューでの食生活を始めることにしたのである。

成掛氏は、血液検査結果の改善や体重減少の成功など自分に起きた素晴らしい効果にすっかり感動していた。その当時は「糖質制限食(だけ)の効果」と思い込んでいたようだ。そこで、糖尿病治療をしている同年代の知人・友人(筆者注;実際に治療を受けている人はかなり大勢いました。)に「自分に起こった糖質制限の効果」をお話ししていた。良かれと思って、の事だった。しかし成掛氏の話を真剣に聞く者は一人もいない。。。。

友人A「ええ?ラーメンとか麺類食えんのか?そんなん生きとって楽しくないじゃん?」
知人B「あれ食っちゃダメ、これ食っちゃダメ、面倒くさいのお、病気になっても良いけえ、わしゃあ、自由に好きなもん食うわ」
顧客C「米やパンを角砂糖に換算したら何個分だと?そんなに砂糖食えるわけないけ、意味ないよ」
後輩D「いやー、先輩の言う事も分かりますが、ビールをグビグビ飲めない?あり得ないっスよ」

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妻にも愛想を尽かされたと感じ、友人知人らには話を聞いてもらえない。ましてや、ひとり生活を過ごすことの面倒や重圧・・・ナリカケ氏は、睡眠不足が続き精神的にもイライラすることが増えていく日々であった。

しかし、世間一般からみたら常識的に思える妻のアドバイスに聞く耳を持たず、激高して家を飛び出してしまうスリム成掛氏は、あまりにも人間の器が小さすぎないか?

「忠告ありがとう。糖質制限はゆるやかに続けよう!そして誰にも勧めないよ、ニコニコ」と答えておけば、何ら問題ない。しかし、今回、成掛氏は妻の助言を看過してやり過ごすという、大人の人間なら誰もが使う人間関係が円滑に進む生活の知恵を発動していない。あまりに愚かであろう。

しかし、そう結論付けるのは筆者や読者の早計であったようだ。今回の成掛氏は妻の「極端な糖質制限はやめよう。そして他人に勧めるな」というアドバイスに、本気で激怒し傷付いていた。いや、怒りを通り越して悲しみと絶望のどん底に叩き落されたようだ。

この当時の成掛氏は、それだけ「糖質制限に人生をかけていた」という事になる。糖尿病宣告にショックを受けたとはいえ、なぜ異常な集中力と執着力で「糖質制限」に拘ったのであろうか?

糖尿病宣告を受けた当日に遡ってみよう。

医者の診療方針は「3週間の教育入院」であった。これを即答に近い形で断ったのはメタボ豚造氏のよんどころなき事情があった。それは豚造氏の職業が「零細自営業」であったことだ。つまり「3週間も入院したら仕事が出来ないので、顧客に迷惑がかかるし、収入も減る。何より信用がなくなってしまう」であった。
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入院経費は保険などで賄えるが、組織ではなく個人事業の人間が3週間もの間仕事を休むとなれば、信用問題にかかわる。幾ら「入院なら仕方ないですね。お大事に。」とお見舞いの言葉をかけてくれたとしても、だ。偶然外来急激の「事故や災害による入院」なら、致し方ないであろう。世間というか顧客や取引先も助けてくれるだろう。それは様々な災害が発生したときの人々の助け合いを見れば分かることだ。しかし「必然内的習慣」であるオノレの「悪しき生活習慣による疾病」・・・誰も口には出さないが、それは「信用を失い長期的な収入不安定」をもたらすという事である。

そしてもう一つ。自営業生活が長い豚造氏は、老後年金額が少ない。つまり。。。は、だ。なるべく健康で長く働かなければならないのだ。しかも。。。で、ある。・・・ということは、老後も健康で過ごし、医療費がなるべくかからない生活を過ごすことで、子や家族になるべく迷惑をかけないようにしたい。それが長期入院を即答で断った主因であった。

それは正に「自己生存防衛本能による直感的判断」であった。考える余地も他の選択肢もなかったのである。。(大きな病院の従来診療が信用できないから自分で治すという理由は、ブログ用の建前であった一面もあろう。)
一方で、この時は「勤め人だったら、長期入院しても収入も減らないし代わりの人が仕事するから良いなぁ」と思う豚造氏もいた。しかし・・・と、2年後のスリム鳴造は次のようにも考える。「サラリーマンだったら会社の検診で糖尿病が発覚するから、医者のご指導とおり会社としても教育入院を必須とするだろうし、従わなければ人事評価にも影響する。それゆえに自分で考えて自分で病気を治すという主体的行動は取らなかっただろうな」・・・と、いうことである。

すべて自分で考えて責任も背負うという、当時カラダこそ肥満体のメタボ「豚造」であったとしても、かっこ良く言えば「自営業の一匹狼」の本能が、巨大掲示板やGoogleでの情報収集を通じて「医療に頼らずに健康で長生きしようという決意」を引きだしたとも言えよう・・・・

そして、病気宣告のその日から解決に向けて即、行動を始めるという豚造氏のしたたかさ、タフさは褒めてあげなければなるまい。1ヶ月後の検診で「減量し血糖値などの数値が改善した」のは事実であり、「自分で減量すると言っても実際には実行できる人はほとんどいません。」と栄養士さんからも驚きとお褒めの言葉を頂いたのも事実なのだから。

「なぜ。なぜ、分かってくれないんだ・・・」


妻と決裂(自分が勝手に激怒して家を飛び出しただけだが)したと思い込み、絶望と孤独の暗闇に迷い込んだスリム成掛氏は、夢を見る機会が増えていった・・・・・・・・・
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夢の中では妻と子供たちが打合せしている・・・「アイツ(ナリカケ氏)が来ても、糖質制限の話をしないようにさせようぜ・・・」・・それを聞いた成掛氏は、夢の中で離婚を覚悟した。
寝ているのに動悸が激しい。夢の内容と不安感が相まって気分が悪い。妄想が妄想を生んでいる。
悪夢は続く・・・家族から疎外されたスリム成掛氏は、友人たちを訪問してみた。しかし誰もが「白米やラーメンを食わない、しかもカープファンをやめた、そんな、貴方のようなつまらない面白くない人間とは付き合えないよ」と門前払いだ。
成掛氏はうなされた。地獄の苦しみだ。が。しかし正確に言えば夢ではなく、なかなか眠れない「考え事、妄想」であったのかもしれない。
糖尿病発症以来「血糖値」の勉強をしていた成掛氏は分かっていた。今、自分は「就寝中の深夜低血糖に見舞われている」のだ、と。

そんなある日、妻から1本の電話が・・・・・

スリムの妻「この間は言い過ぎてごめんなさい。糖質制限を続けましょう!良い本が見つかったんよ!」
スリム成掛「!!!!」

スリムの妻が糖質制限を続けるためにチョイスしたホンこそが、前月の快気祝い焼肉会でスリム鳴造(55歳)が、スリム成掛(53歳)にオススメした、「アノ本」のシリーズであった・・・・・

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

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【筆者コメント】
スリム鳴掛氏が家を飛び出した今回の話は完全な創作ですが、糖尿病発症宣告の2016年8月から11月の3か月間、割と厳しい「糖質を制限した食事」を妻とともに過ごしてきており、そして当時、その「献立ローテーション」のネタに尽きてマンネリ化というか食生活そのものが楽しくなくなっていたのは事実であります。
また、その「味気ない食生活」の影響なのか、日々の仕事の多忙さが原因なのか分かりませんが、この頃、動悸や不眠といった夜間低血糖のような症状に見舞われました。
そんなある日、妻が買ってきたのが柳澤英子氏の「やせるおかず、作りおきシリーズ」のホンでした。
妻によると、このホンを知るきっかけとなったのは、この年(2016年)の11月に放映された「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBS)という番組で、女優の伊藤かずえさんがダイエットにチャレンジし成功した内容だったようです。
そして食生活の参照として番組内で取り上げられていたのがこの「やせるおかず、作りおきシリーズ」であったとのこと。

著者である料理研究家の柳澤英子さんは、52歳で食事法のみで73㎏から1年後には26Kg減の47㎏の減量に成功されています。

ホンの内容は、その実践したレシピが紹介されております。

たんぱく質豊富な肉や魚をしっかり摂取できて、なおかつ、糖質も適量摂取しながらも大幅に減らしたメニューが満載の「糖質制限&栄養改善」の日々の実践の道しるべとなった、本当にありがたいホンです。


このホンのレシピを参照にした特集シリーズがございますので、宜しければぜひご参照くださいませ。

「柳澤英子さん」のレシピ本を参照した「ヘルシー弁当」シリーズ



糖質を制限したヘルシーメニュー満載のアイテム本を手に入れたスリム家の2016年12月。
明るい兆しが見えるなか、糖尿病発症後初めてのクリスマス&正月をまもなく迎えることになる。
糖分たっぷりのケーキ、お雑煮、おせち料理そして仕事休みで体をあまり動かさない・・・糖尿病発症者にとって最も注意を要する時期である。
お医者さんが心配して「年明けにもう一度血液検査を」と言われたことを改めて噛みしめるスリム成掛氏。彼はどのような年末年始を過ごしたのであろうか?体重や体脂肪はリバウンドしないのか?そして新年1月の血液検査の結果は?
次回をご期待くださいっ!

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