糖質制限推進派センセ方のホン読後感想(あいうえお順)03

荒木裕・荒木里「インスリンも薬もやめられた!すごい糖尿病治療」
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①内容について
「家庭でも"食事から糖を絶つ"ことさえできれば、たとえインスリン注射を何年も打っている患者さんでも糖尿病を改善することができます。すべての糖尿病患者さんが"糖を絶つ"ことができれば、糖尿病患者はみんな治っていくと、私たちは確信しています。一般の病院が行う治療はとんちんかんなものばかり・・(本書P11~P12より抜粋)」
「動物性たんぱく質は、いくら食べてもかまいません。炭水化物(野菜さえ)食べなければ、いくらカロリーを取っても体脂肪は落ちていき、インスリン抵抗性はなくなって細胞が活性化します。(本書P51より抜粋)」
・・・このように、徹底的に「糖質を敵」と見做し、野菜さえ「葉ものを少量、基本的には食べない(P98)」「果物は絶対口にしない(P98)」を読者に指導する、いわゆる「糖質制限推進派」の中でも「断糖(動物性たんぱく質は食べていい、野菜はほとんど食うな)」といういわゆる急進派の部類に入るご主張です。ホンは2010年1月初版なので、かなり昔からの実践派と言えるでしょう。その後の糖質制限宗派の亜流である「MEC食(肉・玉子・チーズを30回噛んで食え)」や「炭水化物が人類を滅ぼす」などと主張するセンセ達が「肉は体力の限界まで食っても良い」などと、このホンと似たようなことを主張されていますので、糖質制限業界のことは詳しく存じ上げませんが、このホンの著者は「元祖的存在」なのかもしれません。

2016年8月に糖尿病宣告を受けた私は、巨大掲示板「2ちゃんねる健康・身体板」で、糖尿病に関する無名無数の人々が喧々諤々の議論をしていた「糖質制限」というキーワードに興味を持って、関連講演Youtubeを100本以上聴講し、また「糖質制限推進派」のセンセ方の著作を何十冊も購入してしまいました。
このホンは、そのうちの1冊で割とごく早い時期に購入したものでした・・が、ほとんど読んでいなかった事に今回のこの特集記事を書くにあたって気がつきました。つまり、気に入らなかったホンということになります。
糖尿病発症直後、「糖質制限のホンなら一応すべて信用してみて目をとおす」との意気込みだった当時の私にさえ嫌われたこのホン。ただホンや著者の好き嫌いは極めて私自身の性分によるものなので、このホンが他の方にとってお役に立てるかもしれませんし、そうではないかもしれません。今回2年3か月ぶりにこのホンを開いてみました。何が私の「お気に召さないホン」だったかを改めて思い起こされる今回の書評となりました。

②私「スリム鳴造」が気になった書中のキーワードと感想

●「入院したてのころは私たちと大喧嘩したような患者さんも、退院するときには私たちを教祖のように奉ります。そしてシャバへ出たら、友人知人の糖尿病患者さんに盛んに断糖食の"布教"をし、何人も当クリニックに患者さんを送り込んできます(本書P101)」
この内容を読んで「そんなに凄い効果あるなら俺もこのセンセのクリニックで治療を受けたい」と思うか。あるいは「ひとりの人間に過ぎない医者を教祖として奉る?しかもそんなことを万人が読む本に平気で書くなんて。」と思うか。私は完全に「後者」の人間ですね。やはり「自分で調べて考えてお医者さん任せではなく自分のカラダの声を聞く患者主体がメインでお医者さんはその手助けをしてくれる治療」でなければ健康の長続きは難しいのではないでしょうか。入院し退院した患者さんの体調が良くなったのは「過剰過ぎる糖質を大幅に制限した対処療法的な食事により体調が劇的に変化し改善した」ということで、これは患者さんのカラダが偉いからであって医者が教祖だったからではないはずです。自分で勉強していたら、これくらい分かるはずです。このページを読んでホンを「投げ捨てた」2年3ヶ月前の自分を思い出しました。でも仕方ないのかもしれませんね。お医者さん達でさえ「糖質制限(同時に1日1食とかの食事量減少つまりカロリー制限も行っているはず)」の効果にすっかり感動して、はしゃいで、自分が痩せたり体調が良くなったのを自分のおかげと考えず「江部センセが夏井センセが師匠だ」と、一般の患者にとってはどうでも良いようなことをホンやブログに書いている人が多いのですから・・・。何か「糖質制限推進」って縦割り社会なんですかね。「目の前の患者さんよりも、ホンを出して成功しているセンセに気を遣う」という医者が多いような気がします。医者たちでもこのような「極めてマッチョな古い体質」なので、自分で調べたりしないで他人任せの多くの一般患者が糖質制限推進センセを「教祖」と呼ぶのも無理ないのかもしれません。

●「野菜というのは、どんなものにも糖がたっぷりと含まれているのだから、ヘルシーなんてとんでもありません。野菜は危険な食べものなので、食べてはいけないのです(P115)」
●「クリニックの断糖食ではお豆腐を工夫して"豆腐ライス"を作り、ごはんそっくりの食感を味わっていただいているのです(中略)当クリニックで開発したもので特許申請していますが、ご家庭で真似する分には全く問題ありません(P129~P130より抜粋)」
・・・白米、小麦粉などの精製された炭水化物のみならず、「野菜も食うな」という徹底した「断糖」のご教示。加えて、単なる豆腐を白米の代用とする、世で広く知れ渡っていて誰でも思いついて自由に楽しく調理しているポピュラーな食事法が「俺らが開発した特許だ、ま、家で真似をするくらいなら構わんぞ」というご主張。そして、案の定、ホンの後半では「糖を含まないオリジナル食材」として、著者たちが販売しているらしいふすまパンやハム・ソーセージの販売・宣伝へと我田引水されていきます・・・。

③おススメ度(スリム氏とメタボ氏の雑談から)

メタボ豚造「このセンセは講演動画が見つけられなかったんだよな。ただお名前をあちこちで見かけたんでホン購入のリストに入れておいたのだが・・・・」
スリム鳴造「あちこち見かけたっていうのは、このセンセのいわゆる"断糖メソッドDVD販売"の宣伝や"断糖食材のHP"だよな。」
メタボ豚造「そうそう。講演しているお姿が拝見できたら参考になったのだが・・・残念だ。」
スリム鳴造「ま、このセンセは一般向け講演はなくてネットDVDや書籍の販売を通じてご自身のお考えを知ってもらうという方針なんだろ」
メタボ豚造「そっか。俺らには合わなかったセンセだけど、他の人にとっては役立つかもしれないしな」
スリム鳴造「そのとおり。糖尿病発症直後すぐに対策を考えて動いて、何とか投薬治療を回避できた俺らにとってはこのセンセのホンも必要ないしDVDも買わんが、既にインスリン治療していて症状が改善されていない人にとっては、このホンも何かの一助になるかもしれないな。断糖には賛成しないが、糖質過剰摂取の人がこの荒木センセ達のホンを読んで、色々勉強するきっかけになったら良いと思うぜ」
メタボ豚造「インスリン治療しながら糖質食いまくっている人、多いよな。そんな人にはおススメするかい?」
スリム鳴造「ははは。オイラなら前回書評した低インスリン療法の"新井先生"のホンや講演を勧めるね。講演でご自身の治療方針や胸毛を万人にオープンにしているし、具体的な治療法も書かれているからねw」
メタボ豚造「ははっはは!新井先生の胸毛の効果は凄いな!で、この荒木センセのホンおススメ度は?」

荒木裕・荒木里「インスリンも薬もやめられた!すごい糖尿病治療」
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スリム鳴造「"ノーコメント"とさせていただきます」

【参考】ホンのオススメ度は以下のとおりとします
★★★★★ 超オススメ必見
★★★★  かなりオススメ
★★★   まあ普通っス
★★    う、ぬぅ・・・
★     買わんでいい
星なし   ノーコメント   
あくまで個人的感想ですがね・・・

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メタボ豚造「あれれ?"★ひとつ"の、買わんでいい・・にしないのかい?」
スリム鳴造「((;゜Д゜)ガクガクブルブル 」
メタボ豚造「?」
スリム鳴造「うーん。このセンセ名でググると、このセンセ関連のDVDやホンを紹介している人があまりにも多いからな。何か巨大な販売網というか。触れちゃいけないというか・・・だから、"俺ら2人には合わなかったからノーコメント"という事で、どうか勘弁してちょw興味ある人は、ネットで書籍やDVDやオリジナル低糖質食品を購入してください。」
メタボ豚造「今さら何ビビッってるんだよw・・前回、このホンの書評は気が進まないと言っていたのは、そういう理由か。まー、俺らには関わりないから良いか」
スリム鳴造「豆腐を白米代わりにすることが特許なんて書いてあるから、批評なんて恐ろしくてできませんわ。あくまで個人的感想なので、それを承知で読者さんは参照してちょ。」
メタボ豚造「んじゃ、次のセンセに行くか。えーと、あいうえお順でいくと次は"今西康次"というセンセだが・・・・」
スリム鳴造「今西というセンセは動画1本見たが、ホンは本屋さんで見当たらなかったから蔵書なしだ。すまん。」
メタボ豚造「毎週日曜日毎に、あらゆる本屋巡りをして数十冊の糖質制限ホンを購入したという糖質制限と言う狂気に取りつかれていたアンタでさえ見つけられなかったんなら仕方ないな。んじゃ次は・・」

糖質制限派のセンセ方のリスト、すなわち、新井圭輔/荒木裕/今西康次/江部康二/釜池豊秋/亀川寛大/中村巧/夏井睦/西脇俊二/水野雅登/宗田哲男/山田悟/渡辺信幸。
あいうえお順で書評する当シリーズ。
次回はいよいよ糖質制限業界を激震?させた二大巨頭が降臨する。
スリム鳴造が愛を込めて書評するぅううううっアアア!!!

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