【番組感想】糖質制限ダイエットは正しいのか?⑫放送事故レベルの賛成派センセw

前回は、番組冒頭箇所で「過去のダイエットブーム」を、ちんたら回りくどく語る幕内先生が、多くの視聴者の興味を番組最後まで惹きつける「掴み」に失敗して、反対派としては迫力不足ではないかとの印象とその理由を書かせていただきました。
つまり、「糖質や炭水化物が果たす有用な理由」をしっかり語らずに、「今回の糖質制限ダイエットも1ブームに過ぎない」と軽く取り扱ったせいで、一般視聴者に「ブームであろうが、瘠せたり健康になるのなら糖質制限ダイエットは正しいのではないか」と誤解を招いたのではないか、チャンネルを早々に変えた人もいたのではないかと思ったからです。
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さて、今回は「炭水化物が人類を滅ぼすとのホンを書いた糖質制限医療推進協会顧問」の糖質制限ダイエット賛成派である夏井先生のご主張をお聞きしてみましょう。
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夏井先生【談】
血糖値が上がった時に、脳の一部、中脳っていうところに作用して、そこに作用するとドーパミンっていうホルモンが出て、すごい幸福感が得られるんですよ。

男性司会者【談】
(笑顔で、嬉しそうに)
はい、確かに、ま、白いご飯を食べますと幸せな気分になるというのは、私も実感として分かるのですが・・

夏井先生【談】
(白米とか糖質食べて血糖値が上がった後)血糖値が下がるとドーパミンが出なくなるので、そのリバウンドでイライラ感が出てくるようです。

男性司会者【談】
う~ん・・・・
男性司会者さんは「う~ん」と、明らかに納得できない声色で唸りました。
それはそうでしょう、だって一般の健康な人や男性司会者さんは白米を食べて幸福感はあっても、イライラ感がないものと思われるからです。
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白いご飯、つまり美味しい糖質を食べたら美味しくて幸福な気持ちになるのは、日本人のみならずホモサピエンス(現生人類)誰もが共有する根本的な事でありますが、それが「イライラする原因」と言われたら、糖質制限に狂っていたかつての私だったら「そうかも」と思うかもしれませんが、世の一般人は「そんなことはないでしょ」と賛同しかねるでしょう。
美味しいご飯食べてイライラせずに幸せな健康な方が「糖質食べる奴はドーパミンが切れてイライラする連中だ」とTVに出ているカッコよくもないオッサン医師に言われたら、誰でも面白くないでしょう。
もっとも当番組に限って言えば「糖質を食っていない夏井先生ひとりが、イライラしてキレている」のは、何とも言動不一致で、「ブーメラン夏井」としての番組の楽しい視聴ポイントともなっていますので、録画を見逃した人は再放送時にチェックしてみてくださいな。(大爆笑)
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ところで、ガチな健康テーマの当番組は「バラエティ番組の健康特集」とは異なり、わざわざゲストでお呼びした先生方の発言や主張を、司会者や解説員がいじったり否定するようなことは絶対にありません。
つまりバラエティなら、爆笑問題やタカ&トシが「飯食っていちいちイライラしてたらお笑い芸人という職業なんかねえだろ、センセ」とか、突っ込みを入れてくれるので、視聴者も夏井先生に対して「芸人にボコボコにやられて可哀想。でもこの人の意見も聞いてみよう」となりますが、当番組では、司会者もスタッフも肯定はするが「絶対に否定はしない」ので「う~ん」とか言いようがなく、視聴者はそのまま受け取らざるを得ません。
当番組では、司会者さんの立場では、夏井であれ幕内であれ、ゲスト先生方のご発言を否定することは一切許されないでしょう。
バラエティではないのですから、ツッコミはなしです。
バラエティ番組の健康コーナーでは夏井先生が激しく糖質を敵にする発言をしても、ビートたけしが「先生、そんな事言って明日センセがガンになって死んだら怒りますよ」と、反応してくれます。
ところが、当番組では一切のツッコミなし。
発言者のひとりである新聞社解説委員の方も、両先生の面子に気をつけて発言されておられます。
一般視聴者の食や経済をガチで考える当BS番組では、専門家としてワザワザお呼びした先生方の面子をつぶすことだけは避ければなりませんからね。
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しかし、私の考えでは、この「先生に言いたい放題発言させて、スタジオでは批判しない、判断はお茶の間に任せる」という当番組が、バラエティでは見逃されてきた「マスコミ向けの糖質制限推進ドクター」としての夏井先生のメッキや化けの皮が剥がれただけではなく、糖質制限ダイエットブームが平成のバブルだったことが明るみになった歴史的な番組になったと、かつて一時期狂気の糖質制限を過ごした私にとっては、少しばかり哀しい思いで視聴しました。
夏井先生はかつてのバラエティ番組では、優しいお顔で過激な事言うドクターとして芸人やタレントや対戦医師や美人医師に弄られたりボコボコにされる哀愁の姿を視聴者が楽しんで「でもこの先生が言う事も一理ありそうだ」という「商品価値」があったし魅力を感じていましたが、今回のツッコミなしの当番組では「見た目もきつくなって、相変わらず主張は激しくて、しかも感情的でキレやすい」という「糖質制限TVタレントドクターとしての商品価値の終焉」も見せてくれました。


私の個人的な感傷は別として、ま、先を急ぎましょう。

夏井先生【談】
脳の快楽中枢に、たばことか薬物とかアルコールとか・・・・

男性司会者【談】
はぁ・・・

夏井先生【談】
覚せい剤とか・・・
全部あそこ(快楽中枢)にいってドーパミンが出るんですけど。
実は、(ご飯を食べて)血糖が上がるとこも、みんなあそこ(快楽中枢)に行っているんですよ。

男性司会者【談】
当然、摂取しているものは、全く違う訳ですが???

夏井先生【談】
最近のアメリカの専門雑誌なんか見ていると、糖質は新型コカインだと言っています。

男性司会者【談】
はぁ?
それは、ちょっと過激な表現だと思いますがね!

夏井先生【談】
新型コカイン・・・
ま、そこまで呼んでいる人もいる、っていうか、そういう意見が、けっこう市民権を得ているのです。
番組側も100歩譲って、ゲストでお呼びした夏井先生が「ご飯を悪者」にすることは「糖質制限ダイエット賛成派」の立場上想定内の事なので、進行上何ら問題ないでしょう。
ただし男性司会者さんは、明らかに不快感を隠されていません。
当然です。
白いご飯を食べて幸せだという一般視聴者を代表して述べた自分の意見を「そんなのイライラするだけだ」と否定されただけならまだしも、白いご飯を覚せい剤やコカインといった我が国で禁止されていて取り締まり対象の薬物と同列だと「健康を考える生放送」で語るという放送事故をやらかしてくれた、あまりに頭の悪い夏井先生に対して、思わず声の調子が、感情が、抑えきれなくなっておられます。
一般視聴者たる日本国民が毎日主食として食べている「ご飯」と、あろう事か、法律取締まり対象である「覚せい剤や麻薬」を、「行先はドーパミンだから同じだ」と同列に語るに至って、法的にも放送倫理的にもあり得ないので、当然、男性司会者さんは本能的職業的に「それは過激な表現だろ!」との、不快感あらわの声のトーンを隠せませんでした。
当たり前です。
しかし、司会者は素人として専門家にお聞きする立場の番組なので、夏井の発言に対して真っ向からの否定はできません。
そして番組も「夏井先生。麻薬と白米が同じだと言う理由は?」という後追いもツッモミもしないで、言わせ放しで、決して深追いはしません。
ここで日本国民や視聴者の気持ちを代弁して「白米と覚せい剤は同じだと?夏井よ。馬鹿か、お前は」と、言う訳にはいかないのです。
(ただし、一般視聴者の中で、夏井先生を信奉する後輩医師や熱狂的信者の人は除きます。)
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そうかと言って、男性司会者さんが何もリアクションを起こさないのであれば、視聴者には、「ご飯と覚せい剤は同じ」という主張の夏井先生や、夏井を顧問として神輿に担ぐ糖質制限医療推進派センセや信者に賛成する人物として見られかねません。
「それは過激な表現だと思います」との不快感を含んだ精一杯のギリギリの反論のお答えで、黒子および素人および聞き手に徹するべき男性司会者さんが自分の意見を言わざるを得ないまで追い込んだ、夏井先生の生放送事故に値する発言でありました。
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まあ、糖質を毎日食べて幸せだろうが、糖質と麻薬は同じだと思って糖質を避けようが、そんな事ぁ、私スリム鳴造にとっては、他人事ではあります。

もちろん私は、何でも過剰摂取はいけない事を前提に「糖質こそ人類繁栄の礎で重要な栄養素」と思っていますが、クールに「番組視聴」に戻りましょう。
重要な事は、当番組で明らかになったことは、地上波放送ではないとはいえ、「ご飯と違法薬物を同じという発言する人物」が、「糖質制限ダイエットに賛成」なおかつ「糖質制限の医療を推進する顧問」であると、日本全国の視聴者が幅広く認識してしまったという事実でありましょう。
それが良い悪いではなく、「番組視聴感想」としての事実です。
なお、ちなみにここまで引用してきた夏井先生の「糖質と麻薬が同じ」問答は、何と当番組の「書き起こしサイト」では再現されていないのです。
この意味は、今回の拙ブログ記事を読んだ日本語を理解する人なら全員分かるでありましょう。

さて、快楽中枢(ドーパミン報酬系)については、夏井先生のおっしゃるとおり、確かに最近の研究では依存薬物と同様に不健康な食生活と脳機能の有害な変化に関連性があることが報告されているようです。
しかし、問題は、夏井先生はその不健康な食物として「米」や「糖質」の「摂取そのものが害」だと、番組内で主張されている点でありましょう。
つまり「糖質を口に入れる事=覚せい剤やコカイン」だとおっしゃっています。
せめて「精製糖質や果糖や糖質脂質過剰の加工工業食品=薬物」ならば、視聴者の支持を得られたと思うのですが、あくまで「炭水化物が人類を滅ぼす」の生きざまを崩しません。
ま、ある意味、頑固で古めかしくて変化を嫌うという意味では、ご立派と言えましょう。
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糖質の過剰摂取も健康を損なう原因となりますが、むしろ夏井先生や糖質制限推進派センセ方が「幾らでも摂取して良いとされる「動物性脂質の過剰摂取」や、そして今や世界中で過剰摂取を避けるべき食品とされる「糖質と脂質を工業的に加工した食品」のほうが快楽中枢に働きかけると見たほうが良いでしょう。
つまり人工加工食品の過剰摂取を避けるべきで、食物そのものでビタミンミネラル食物繊維が含まれる「米」や「麦」を敵にした「糖質制限ダイエット」には無理があることは、ボディメイク系の人々も警告しています。
夏井先生をはじめとする、いわゆる糖質制限推進派センセ方の主張で私が到底受け入れられない点は「米などの穀物や野菜などの植物性食物も悪者にしている」ことです。
スリムちゃん読者の皆さんは、食物繊維を多く含む、穀物、野菜、果物、植物性たんぱく質、つまり「食品まるごと」の食物を、しっかり食べていきましょう。
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植物性食品が含む炭水化物のうち未消化のものは、結腸に宿る微生物によって、短鎖脂肪酸へと代謝される。
(中略)
この短鎖脂肪酸は、腸と脳のコミュニケーションの主要なプレーヤーでもあり、さらには高脂肪食や人工甘味料が引き起こす低悪性度炎症の危険から脳を保護するプロセスにおいて、重要な働きをする。

【出典;スリム鳴造蔵書「腸と脳」著者、エムラン・メイヤー(訳者、高橋洋)より】

前の記事で書いた「糖質制限で死にかけた美人医師、日比野佐和子先生」も、肉や脂の食い過ぎで脳梗塞一歩手前までの病状を呈したのは、やはり「米・麦以外は、肉でも脂でも何でも食って良いジャン」という、糖質制限推進派センセ方の推奨する食事法と同じだったからでありましょう。
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夏井先生【談】
(糖質制限にあたって、食べてはいけないものは)
米・小麦・砂糖・トウモロコシなんかはダメですね。
逆に、それ以外なら、何食っても良いジャン、と。

男性司会者【談】
私、あのぅ、素朴な疑問なんですけど、例えば、お寿司・・何か、あのぉ・・・

夏井先生【談】
(男性司会者の発言をさえぎって)
最近あの、お寿司のネタを剥がして食うって言うんですけど・・
つまり、ご飯を食べる必要はなかった、と。

男性司会者【談】
はぁ~(呆れたようなため息)
ま、大切な日本の食文化が、そこで・・・・・

夏井先生【談】
(またまた、男性司会者の発言をさえぎって)
あの、大切だって言いますけど、日本人は江戸時代何かはお米食べてないですからね。

何と!
「江戸時代は米は食べていない」
という衝撃的な夏井先生のご発言!!!
wwwwwwwww

こ、これは見ていて苦しい・・・・
きっと何か理由があるのだろう。

司会者さん新聞社解説委員さん
あるいは反対派の幕内先生!
誰でもいい!
夏井先生に今度こそツッコミを入れてください!
期待しつつ次回に続きます

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