【番組感想】糖質制限ダイエットは正しいのか?③ご飯1杯が角砂糖17個分?

BS日テレで放映された「深層ニュースFRIDAY」の「糖質制限ダイエットは正しいのか」という番組の視聴感想記。。。。
今回は第3回目でございます。

登場人物は・・・・

【賛成派】
●夏井睦・・・「日本糖質制限医療推進協会 顧問」
  著書「炭水化物が人類を滅ぼす」

【反対派】
●幕内秀夫・・・「管理栄養士」
  著書「世にも恐ろしい糖質制限食ダイエット」


【視聴感想】
●スリム鳴造・・・「底辺ブロガー(当ブログ主)」
一時期とは言え「狂気&凶気の如く」集中して糖質制限を実践したイカレタ男、私「スリム鳴造」が、今回も番組の感想をゆる~く書き綴ってまいります。
なお、今の私は厳しい糖質制限から足を洗って、食物繊維の多い穀物など糖質が含まれたものをモリモリ食べまくっております。
私は、賛成派の夏井先生についてはTV出演動画をかなり見て勉強させていただいたので存じております。
一方の反対派の幕内先生については失礼ながら、これまでご尊名を存じ上げておらず、今回初見ということになります。
山口博弥・読売新聞編集委員【談】
では、「ご飯を1杯食べる」のと「角砂糖17個を食べる」のは、高血糖スパイクを起こすのは同じことですか?

夏井先生【談】
どっちも起こします。
しかも、時間が早いか遅いかだけでブドウ糖になる量は同じですから、結局、中性脂肪に変換される量も同じなんですよ。


え、ええ~っ??
な、な、な・つ・い。。。センセ、どうしちゃたんでしょう???
「時間が早いか遅いか」その違いこそが血糖値スパイクの重要なポイントですし、デンプン(ご飯)とショ糖(角砂糖)では中性脂肪になる過程も量も異なるはずですが・・・
HELLO!夏さん.jpg
確かに、過剰摂取で脳や筋肉に取り込めず余った糖質は、夏井先生のご解説のとおり、脂肪細胞で体脂肪(中性脂肪)として取り込まれます。

ただし、ここで注意すべきは、夏井先生は、「人体にとって貴重なエネルギー源となる糖質の役割」や「糖質の種類や代謝経路」を完全スルーして「糖質は中性細胞に変換されるんだ」と、「脂肪になるプロセスのみ」に話を「我田引水」し、オノレの自説「糖質は悪者」という土俵に持ち込んで議論を進められています。。
この「すり替え」や「ゴマカシ」は、ご著書「炭水化物が人類を滅ぼす」でも随所に見ることができます。
「糖質の3つの役割」の画像検索結果
そもそも「糖質」の役割は「人体を動かす燃料」という、「人類にとって最重要の栄養素」です。
当たり前ですが「ダイエットだ、糖質制限だ」と騒ぐ前に、この事実を決して忘れてはなりません。
「糖質」を摂取すれば、その「燃料」を脳や筋肉や細胞に届けるために血管内に糖がたくさん在る状態になる、これが当たり前ですが「高血糖」で、食後は誰でも程度の差はあれど血糖値が上がります。
逆に「高血糖」にならなければ燃料不足ということで、生命維持活動ができませんよ。
そして、高血糖状態は、すい臓からのインスリン作用によって糖質が脳や筋肉や全身の細胞に取り込まれてエネルギー源となり、血糖値が下がって正常に保たれます。
まさに「糖質さまさま、貴方様のエネルギーのおかげで口も動きマウスも持てて、今日も元気にブログが書ける」で、あります。

自動車に例えると.jpg

糖質制限推進派センセ「糖質よ!お前は血糖を上げてインスリンの発生を許してしまうから食わん」
炭水化物(糖質+食物繊維)「え?オイラを摂取しないと脳や筋肉に取り込めないから元気出ませんよ?」
糖質制限推進派センセ「お前は人類を滅ぼしてしまう悪党だ!あっち行けシッシッ・・」

かくして「長期間の糖質制限実施者」は、糖を取り込む能力を失ってしまうのです。
痩せたいから・・・と言って、親から授かった健全な人体機能を失っても良いのか?
この番組は、全視聴者に対して「糖尿人」だとか「糖質セイゲニスト」というクソみたいなネーミングの「リピート顧客信者たる糖耐能喪失患者」になっても良いのかどうか、問題提起しています。
しかし、もはや「糖質制限真理教」という名の宗教に脳も腸も身も心も洗脳されてしまったネット患者や後進舎弟医師といった「長期間の糖質制限実践者」にとっては、糖耐能が衰えているので「御飯も砂糖もブドウ糖だから同じだ」という夏井先生のご回答を熱心に支持されるのでしょう。

と・こ・ろ・が。。。。だ!

当番組は
「一般視聴者に向けた」
「糖質制限”ダイエット”」
と、いう
「健康問題」が、テーマです。
body-mass-index-woman.jpg

「我らの夏井先生や江部先生はお元気だから長期間の糖質制限は正しいんだ」と、糖質制限組の親分や舎弟1~2名の例を出して泣き言を言っても、当番組のテーマ、すなわち「糖尿病ではないが、ダイエット目的の糖質制限」について視聴している一般人にとっては、TV画面を通じて客観的に見てダイエットを語るにはあまりにもカッコ悪いジジイ先生の真似したら「ご飯が一生食べられなくなる身体になってしまう」し、そのご発言も「何が何でも糖質摂取を害とする平成の老害思想」という、恐るべきリスクの高さに、全国の視聴者も目が覚めることでしょう。

食後の「短時間」に血糖値が急上昇し、また正常値に戻ることを繰り返すことで血管へのダメージが蓄積していく病態が、山口編集委員さんが夏井先生に質問された「血糖値スパイク」です。

「ご飯茶碗1杯」は
「角砂糖17個分」と
「同じ血糖値スパイクを起こすのか?」

この質問に対して、夏井先生は何と「ご飯も角砂糖も同じだ」と回答されました。
これが「糖質制限医療推進派センセ教団」の重鎮の正式見解なのでありましょうか?
時間が早いか遅いかだけで結局同じ」とのお答えは、とても医師とは思えない、何とも頭の悪い、いわば無責任な発言でありましょう。
なぜなら、「糖質の吸収時間の違い」こそが、「血糖値スパイク」を防ぐ重要なポイントであるからです。
【画像出典;東洋医学研究所さんHP「図. 糖の種類と摂取してから吸収時間」から引用させていただきました】


●「ご飯」の糖質は甘味が弱い主にでんぷん(多糖類)であり、体内で分解されるのに時間がかかります。
咀嚼消化分解の過程で、色んな酵素(消化液)を精製し、その結果、消化液と食べ物を攪拌するために胃腸が蠕動・伸縮運動を活性化させる、つまり、消化吸収に時間と手間がかかるので、カロリーを消費しながらゆっくり吸収していくので、食後の血糖値の上昇が緩やかで腹持ちが良いのが特徴です
腹持ち良い複合糖質.jpg
【画像出典;スリム鳴造蔵書「Tarzanターザン761号」より引用いたしました】


そして、ややもすれば忘れがちですが、米などの穀物は、糖質のほかに食物繊維やたんぱく質、ビタミン、ミネラルなど「多くの栄養素」を含んでいます。
これらは糖質の代謝をサポートする働きもあります。
精白米の栄養成分.jpg
【画像出典;米穀機構「米ネット」より抜粋引用させていただきました】

さ・ら・に。。。。で、ある。

白米を玄米にしたり、分搗き米やもち麦を混ぜたりと、未精製比率を高めるとビタミンやミネラル、そして腸内環境を改善し、血糖値を下げる効果も確認されている「食物繊維」などの栄養が豊富となるでしょう。
糖吸収と食物繊維.png

●「角砂糖」の糖質は、甘味が強い二糖類「ブドウ糖+果糖」であり、食物繊維も含まれていないので、非常に速い速度で吸収されますので、吸収速度が遅いでんぷん、すなわち茶碗1杯ご飯よりも「血糖値スパイク」を起こしやすいと言えます。
いきなり「短時間」で吸収されるということは、脳や筋肉でも使いきれず体脂肪(中性脂肪)に取り組まれる可能性が高くなりますし、また「角砂糖」の糖質成分のうち「果糖」は代謝経路がブドウ糖と異なって脂肪(中性脂肪)に変わりやすいのです。
糖質の種類と血糖値の上昇.jpg
【画像出典;小早川医院さんHPより引用させていただきました】


そ・れ・ゆ・え。。。に、で、ありましょう。

夏井先生が回答された「ご飯と角砂糖は中性脂肪に変換される量も同じ」は、全く間違いであるのは明らかです。

正解は、糖質量が同じとされる「ご飯茶碗1杯と角砂糖17個」では・・・
       ↓
●吸収速度の違いで、高血糖スパイクの発生リスクも異なる
●栄養素の違いなどによる代謝機能により、中性脂肪に変換される量も異なる
       ↑
・・・と、こういう事でありましょう。

さて次に、糖質制限ダイエット反対派の幕内先生のご回答を見てみましょう。
       ↓
山口博弥・読売新聞編集委員【談】
では、ご飯を1杯食べるのと角砂糖17個を食べるのは高血糖スパイクを起こすのは同じことですか?

幕内先生【談】
多くの学者が言っているように、スピードが違う。
複合糖質の場合は食物繊維やビタミン、ミネラルなどを含むので、消化吸収が緩やかなわけです。
砂糖とか異性化糖というジュースに使っている砂糖なんかは急激に吸収するわけです。
その差が大きいというのは、ある種常識だと思いますけどね。
最終的には、おっしゃるようにブドウ糖になりますよ。
両方血糖は上がります。
ただ、上がり方が精製糖と複合糖質では全然違うということなんです。

幕内先生は「御飯と角砂糖では糖質吸収スピードが違う」と、糖質の種類の違いの観点から明確に回答されました。
すなわち砂糖などの糖類(単糖、二糖)と、多糖類(穀類などのデンプン)をしっかり分けて、血糖値スパイク問題と体内へのエネルギー取り込みの違いを、簡素ではありますが一応、説明してくださいました。
幕の内弁当のイラスト.png
ただし。。。。で・あ・る。

一方で、幕内先生は「糖質の種類によって吸収速度が違うと、血糖値スパイクの発生状況など、健康にどんな影響があるのか」までは、正確にはお答えになっておられません。
番組的には、糖質や炭水化物に詳しくない一般視聴者は、「何だ、早いか遅いかの違いはあっても、結局、糖質は太る原因なんだろ?」・・・と、理解不十分のまま、夏井先生の明らかに誤った「糖質悪玉説」に納得する人も多かったのではないでしょうか。
糖質制限ダイエット反対派として公共の電波に登壇した幕内先生には、「もっとしっかり説明せんかい!」と、恐れながら僭越ながら老爺心ながら、喝を差し上げたいところではございますwww

しかし・・・・・・それ以前に・・・・・
夏井先生の「ブドウ糖量が同じだから、ご飯も角砂糖も高血糖スパイクリスクも、中性脂肪になる量は同じだ」との、とてもまともな医者とは思えないご主張・・・なぜ?
夏井先生は、糖尿病専門医ではない整形外科医とはいえ、かりにも医師免許保持者。。。
このように「糖質制限推進派センセ方」は、平成時代に一大市場としてビジネスチャンスとなった「糖質制限ダイエット」では、「人体のエネルギー源」であるという「糖質の重要な役割」には、ほとんど触れることなく、いわんや「炭水化物が人類を滅ぼす」と、徹底的に悪に仕立て上げ「中性脂肪に変わる」ことだけを取り上げてこられました。
でも、そのご商売ももう終わりという気がします。
糖質や炭水化物という人類にとって欠かすことのできない重要な栄養素を貶めることのみにバイアスがかかった医者のいうことに耳を傾ける愚かな人は、一部の「健康オタクネット民」を除いて、激減しつつあります。
夏井先生や糖質制限推進派センセたちの特徴は、「糖質」を徹底的に悪者にして「糖質量」に拘った商売(著作)のお立場で「ポジション・トーク」しかできない平成の古い既得思想を今でも引きづった「旧パラダイム思考」であり、変化ができない「古いもの好きの医師たち」と言えましょう。

もちろん「精製糖質の過剰摂取による健康弊害」はダイエットとは別問題で、国民の健康に関わる重大な事象でありましょう。
糖尿病などの治療の一環としての「糖質制限食事療法」は、もっと普及すべきである、と、スリムちゃんは考えます。
この「精製糖質の摂取過剰」の問題は、当番組で「糖質制限ダイエット反対派」の幕内先生も認められている発言があります。
「精製糖質過剰の健康障害」を十分知っておられる幕内先生は、だからこそ糖質制限について「反対(ダイエット)か、部分反対(糖質の種類)か、ちょっと微妙です」と発言されているのです。
「精製糖質の過剰が健康に良くない」ことは、もう誰もが認めています。
ただし「全く摂らないとか、ダイエットに効果あるとか、穀物なども敵視する」という、糖質制限推進センセに問題があるのではないでしょうか・・・・・
そして、惜しむべくは、糖質制限推進第一人者であられる江部先生も、2013年の「炭水化物が人類を滅ぼす」という「驚異のダイエットだ」と煽っていた本が出る前の、2010年の著作では「精製糖質」について、次のように語っておられました。
引用マーク始め1.png2型糖尿病は生活習慣病の1つです。
(~中略~)
私はそのなかでも、精製炭水化物の頻回摂取と運動不足が一番大きな要因と考えています。

食物繊維は善玉菌を増やし、有害な細菌を便と一緒に外に出してくれます。
野菜などをたくさん取って食物繊維を補給しましょう。

(以上;スリム鳴造蔵書「江部康二著;糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」より抜粋引用)引用マーク終わり.png
↑このように、かつてこの当時の江部先生はダイエットについては言及されず、糖尿病治療の一環として「精製炭水化物すなわち糖質過剰を減らして、一方で食物繊維をしっかり補給しましょう」と、「穀物摂取の有無」の違いはあっても、糖質制限ダイエット反対派の幕内先生と基本的なお考えは一致しているものとスリムちゃんは思いました。
糖質オフ健康法.jpg

それが、なぜ?
狂気&凶気の糖質ゼロ主張の釜池先生が南国の離島へ消えて「糖質制限第一人者」となった江部先生は、「驚異のダイエット」などと、健康な日本国民を煽って「米や農家や一般飲食店に喧嘩を売った」人類史上最低最悪のホンとなった「炭水化物が人類を滅ぼす」のタイトルについて、なぜ夏井先生に「おい、そのタイトルはやり過ぎだろ。」と言わなかったのか?

なぜ?
なぜ、いつの間にか「糖質制限=ダイエット」として定着してしまったのか?

「糖質オフだ/糖質ゼロや/高蛋白脂質食だ/糖化は損ですよ/人類を滅ぼす/断糖だ/糖質制限2.0だ/ケトン体だ/メガビタミンだ/新型栄養失調だ/サプリで補え/ウツも治るんだ/MEC食だ(肉卵チーズを30回噛んで食え)/牛脂ダイエットだ!/糖質過剰だ(new!!)/中性脂肪がストンと落ちる(new!!!)」・・・

ダイエットを語るにはあまりにカッコ悪い爺さんセンセばかりなのに、なぜ皆騙されるのか?

その謎を解明しながら、読者の皆さんと共に末長いヘルシー&スリムのヒントとすべく次回も、この番組の感想記を書いていきますので、次回もお楽しみにっ!!!


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