【読後感想】体がよみがえる長寿食【著者;藤田絋一郎】

藤田絋一郎「体がよみがえる長寿食」
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①内容について
著者の藤田絋一郎先生は、1939年(昭和14年)旧満州ハルビン生まれ。東京医科歯科大学名誉教授。人間総合科学大学教授。専門は寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。免疫や伝染病研究の第一人者であり、免疫学を下敷きにしての文明批評にも定評がある。専門医学から下ネタまでを縦横に行き来する軽妙洒脱な文章家としての顔も持つ(以上、三五館「脳はバカ、腸はかしこい」著者紹介より抜粋)
ご自身の腸内にサナダムシを住まわせていたことでも有名な藤田絋一郎先生は、腸の事について多くの著作を執筆されています。

②私「スリム鳴造」が気になった書中のキーワードと感想
●本書の構成について
「生き方」とはすなわち「食べ方」なのです
「今日の一食」が「未来のあなた」をつくる
この「食べ方」がわかれば、怖いものなし!
●1章 「体内年齢」は食事で若くなる
●2章 免疫力の高い体はがんにならない
●3章 元気な腸がクスリも医者も遠ざける
●4章 心が安定する食、頭がよくなる食
●5章 なぜ、「糖質」が体に悪いのか?
●6章 年齢に合った食べ方を始めよう

●本書の全般について
藤田先生は、ご専門の腸内細菌の重要さについて本書でも書かれているのは当然ですが、その他、免疫力/抗酸化/ストレス/終末糖化産物(AGE)/糖質制限など、今話題となっている様々な「健康についてのキーワード」を「てんこ盛り」にしてご紹介されています。
これは恐らく、藤田先生ひとりがすべて考えたり構成されたり執筆されたりではなく、かなり有能な編集者さんやスタッフ等のリサーチ力などのご協力もあったのでしょう、それくらい旬の健康キーワードが数多く織り込まれておりますし、しかも三笠書房の図解入りシリーズなので非常に読みやすい、なのに盛りだくさんというお得感ありありの読んでいて楽しいホンです。
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引用マーク始め1.png 私は当時60歳だったので、炭水化物の大食いはしてはならないし、それが命取りになるのは当たり前のことだったのです。
血糖値が500㎎/dlであるのを隠し、なんとか自分で治療しようと、インシュリンを手に入れるため、自らが勤める大学病院の内科へ行きました。そこで運悪く病院長に出会ってしまいました。
「藤田くん、寄生虫学者が糖尿病治療をしてはまずいよ。糖尿病の専門医にちゃんと見てもらわないといけないよ」と言われてしまったので、しぶしぶ私の教え子であった糖尿病専門医に主治医になってもらいました。
私は彼から、日本糖尿病学会推薦の『高糖質カロリー制限食』の、エネルギーの約4割を糖質から摂取するという徹底的な食事療法の指導を受けました。しかしこの食事療法では私の高血糖はなかなか改善されず、最後にインシュリン療法を行って、ようやく血糖値が正常になりました。
ところが10年後にふたたび血糖値が急上昇し、空腹時450㎎/dlとなってしまいました。
食生活を振り返ってみると、一度糖尿病を経験してから、カロリー制限ばかり考えた食事をしていたことに気がつきました。相変わらずチャーハン、ラーメン、ギョウザを大量に食べていて、そして疲れたときにはアイスクリームやジュースなどの甘いものを摂取していました。

この糖尿病を治すには今までのようなカロリー制限ではなく、糖質を摂らないようにしないと解決できないと思い、糖質制限を行ってみることにしました。
実はこれが早くから江部康二先生(高尾病院理事長)が提唱している、糖尿病に対する食事療法だったのです。

~出典;藤田絋一郎著「脳はバカ、腸はかしこい」P159~P160より抜粋転載いたしました。~ 引用マーク終わり.png
藤田先生が糖尿病を発症されて糖質制限を始められた件が書かれた上記引用こそ、何と私「スリム鳴造」が、当ブログを始めたきっかけのひとつとなったのです!
熱帯医学専門の藤田先生は、何十年もインドネシアに行かれており、日中30度を超える現地で脱水症状を防ごうとスポーツドリンクで喉を潤したため血糖値が爆上がりして「ペットボトル症候群」になったり、中国に進出した日本企業の日本人向けの健康相談の仕事での現地での暴飲暴食、ストレス、睡眠不足で、糖尿病になったと言われています。
これらの藤田先生のご体験談を読んだ私は、
「他人さまの健康相談を請け負う仕事をしておきながら、自分自身が病気になるなんて(苦笑)」
「大御所の学者先生でも糖尿病になるんだから、一般の人は、そりゃあ病気になる人多いわなww」と、あまりにあっけらかんとして正直にしれーっと語られる藤田先生の事が、失礼ながら大変気に入りましたww

世の中案外そんなものなんだって。。。
お互い、悪気なく一生懸命仕事してても結果が伴わないことは多々あるんだ、と。

私はこのように考えました・・・
「腸内細菌その他色んな事に博学で専門家で名誉教授で医師学者の藤田先生でさえ、専門外の糖尿病は詳しくないし実際にご自身も発症されている・・・しかも、ご自身も医者なのに”医者にさらに病気を悪くされた”とシレッと書かれている。明るく楽しいおっさんだなw」
「ならば、医師でも学者でもない私がブログで見知らぬ人に自分の体験談を話してもかまわないよな。俺自身も2ちゃんねるや無名の人のブログなどのリアルな情報が大いに役に立ったのだから・・・・」と。

病気について自分で勉強せずに従来医療や糖尿病学会や厚労省ガイドラインの言う通りに治療していたら、この私「スリム鳴造」だって、恐らく今のような「薬なしで糖尿病寛解」という状態には治っていなかったと断言できます。
しかし一方で、従来医療の治療を受けずに糖質制限推進センセを盲信して「糖質を目の敵にした食生活」を続けた場合にしたって、血糖値は下がっても糖尿病の根本原因である「糖代謝機能」が、改善されない恐れだってあるでしょう。
「糖質制限食事療法」それ自体は、興奮して一生涯のめり込むものではなく、また逆に、恐れるものでもなく「デブの2型糖尿病患者の一時的な対症療法のひとつ」として、デブが痩せるまでの一定期間、多くの人が粛々と淡々と実践できるような標準治療法になれば良いのだが・・・と、思います。
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・・・・「こっそりインシュリンを手に入れようとしたら、運悪く院長に見つかってしまった」
・・・・「教え子の糖尿病専門医の診療を受けたがかえって悪化して、糖尿病が再発してしまった」
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何をやってるんですか、藤田先生wwwwwwww

「キヨミちゃん」「ヒロミちゃん」
・・・これは藤田先生がご自身の腸内で飼われていたサナダムシの名前らしい。
サナダムシに男女の性差はないらしいので、男でも女でも通用する名前にしたらしい(爆笑)
このように、腸内細菌やウンチや免疫学の第一人者である大御所の藤田大先生が、いたずらっ子がこっそり忍び込むように、インシュリンを手に入れようとしたら見つかってしまったと、実にあっけらかんと語られておられるのは、明るくて大らかで大変宜しいですな。
もちろん、「常在菌まみれの素手でおにぎりを握ろう」などと、一般社会からしたら「行き過ぎではないか、この爺さんは」という一面もありますが、とにかくチャーミングな藤田先生は、ご自身のご経験を恥も含めて晒しだして前向きに執筆に生かして、商魂も逞しく、ご専門の腸内細菌どころか何と「炭水化物系のホン」も出版されておられます。


藤田絋一郎「体がよみがえる長寿食」
        ⤵
スリム鳴造「★★★★★ 超おススメ必見 です。」

【参考】ホンのオススメ度は以下のとおりとします
★★★★★ 超オススメ必見
★★★★  かなりオススメ
★★★   まあ普通っス
★★    う、ぬぅ・・・
★     買わんでいい
星なし   ノーコメント   
あくまで個人的感想ですがね・・・

専門の「腸内細菌」をメインとしながらも、髪がフサフサになったというホンも出されていたり、免疫力/抗酸化/ストレス/終末糖化産物(AGE)/糖質制限などご自身が興味持ったであろう色んなテーマにどん欲に首を突っ込むユニークな藤田先生。。。
藤田先生は、糖質制限第一人者の江部先生に敬意を表されながらも、糖質制限推進センセとは距離を置かれ炭水化物を敵にすることはなく、食物繊維の多い穀物などの炭水化物の摂取を、良好な腸内環境のために奨励されていますし、日本古来の植物性伝統食もおススメされておられます。

藤田絋一郎先生については、個人的に大いに参考にさせて頂いた講演会動画や本についての感想などを、別記事で追々書いていこうと思っています。

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