【レシピで応援】がんばろう広島【2.牡蠣は山と川と海と人が育む自然の恵み】

本年(2018年)7月に発生した西日本豪雨では、親族/知人/友人/顧客/取引先等、私の関係先では幸いにもお怪我をされた方はいませんでした。
しかし悲しい事に、車や家屋が土砂に埋まったり流されたりして、避難所生活を余儀なくされた方などは、相当数いらっしゃいました。
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ボランティアではありませんが、自分の関係先で被害に遭われた方に1日でも早く通常の日常に戻って頂ける一助として、住宅の被害状況調査や敷地の泥出し手伝い、避難所生活や災害で車を失った方の手足となる買い出しや物資の配給のお手伝い等、甚だ微力ではございましたが少しだけお手伝いさせて頂きました。


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車が土砂に埋まり全損となり避難所生活で不自由な生活を過ごされている方からのご依頼で、既に引き取られた、ご罹災車両の車内に置いたままの「思い出のお品」を探しに行きました。
土砂に埋まったり流されたりした車両が次々と延々と運び込まれる「罹災車両一時保管ヤード」。。
現場では、当時気温35℃の猛暑炎天下の中、応援人員不足のためか、たった一人の担当者が黙々とクレーン操作されていました。
その担当者さんに「お客さんが大切な思い出の品を、うっかり車内に残したままのようです」という趣旨を伝えると、ご多忙に関わらず、何と一緒に当該車両を探して見つけて頂きました。


それぞれの現地現場で見たものは、罹災者/有給/無給/業務上/ボランティア/老若男女/問わず、ひとり1人が黙々と、しかし、なるべく笑顔を絶やさず力を合わせて復旧に汗を流す、人々の暖かさと英知でありました。
このように、今回は災害発生箇所が未曾有の集中豪雨により、あらゆる谷あいや河川等、正に「無数」の広範囲に及んだため、復旧現場で深刻な人手不足が発生しているのも、正に目の当たりにしました。
人手不足・復興の壁(日本経済新聞、2010.12.27).jpg
日本経済新聞、2018.12.27より

新聞記事タイトルのとおり、インフラ復旧や防災対策事業については、2019年度政府予算案では手厚く盛り込まれている一方、それを実行していくための「足元の人手不足がネック」となっているようです。
罹災された方や地域が、豪雨前の元の暮らしに戻るための歩みはまだ予断を許さない状況が続いているとの事です。
災害発生箇所があまりにも多く、しかもそれぞれが甚大な罹災を被っているため、通常の該当担当部署ではとてもではないが人手が全く足りず復旧も進まないため、行政/企業/個人問わず、違う部署や組織の方等が応援に駆け付けたりなどと、正に人海戦術でこの大災害に立ち向かおうとしています。

私自身も普段お世話になっている取引先等の関係先からお声がかかり、秋の間、インフラ復旧のための災害査定事前調査の仕事を手伝わせて頂きました。
もちろん私は専門職ではなく当業務に関する資格も持っていないので、まさに大勢参加された人手不足の補充人員の1人であり、ほんのお手伝いの業務です。
詳しい業務内容は書けないのですが、主に山間部集落の道路や河川改修などの復旧事業のための事前調査で、山深い河川支流の渓流にも入っていきました。
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普段は平穏にせせらぐ小さな支流であっても、自然の巨大な力は川の流れを変えて大量の岩や土砂が人間の作った水路をいともたやすく破壊し、人々が暮らす家屋や収穫前の田畑を呑み込んでいました。
TVや報道で災害現場を見たときとは自然は恐ろしいと思っていましたが、実際の罹災現場を目の当たりにしたときは「自然の猛威」とは思えなくなっている自分がいました。
大雨が降って、物凄い水の量と勢いが川の流れを変えて岩をゴロンゴロン運び、大量の木をなぎ倒している現場を何か所も実際に歩いて見るうちに、「猛威ではなく、ただそのように存在しているだけ」と感じるようになっていました。
地球や自然にとっては大雨・台風・地震・噴火などは、猛威ではなく、ごく自然な気象現象なんだ、と。
むしろ私が罹災現場で感じ入ったのは「自然と折り合いを付けながら生活の場をお借りしている人々の英知」であり、そして当たり前のように毎日摂取している水・食料・光熱は、「多くの人の働きがあってこそ享受できる。それで一人の人間の生命体がかろうじて維持されている」との「文明社会で生きている現実」でした。

9月のある日・・・罹災現場調査手伝いに赴いた集落で、大量の岩石や土砂に呑み込まれ無残にも岩や流木に覆われた茶褐色の埃っぽい地所に変わり果てた田畑のすぐ横で、かろうじて濁流から難を逃れた田んぼを目にしました。
そこには秋の日差しを受けて黄金色に輝く稲穂がこうべを垂れて、収穫の日を待っていました。
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木々が生い茂る懐豊かな中国山地に、恵みの水が降り注ぎ大地に沁み込み、それがやがて栄養成分を蓄えた水の流れとなり、さらに人々が整えた水路・田畑・栽培・流通を経て、120万の広島市民が喉を潤しお腹を満たしているのです。
その毎日の日常を支える営みの現実を罹災現場で思い知らされると、「血糖値を上げる糖質は摂っちゃアカンのや!」「炭水化物が人類を滅ぼすんだ!」と、ご自身の著作本で語る糖質制限推進センセ達の「バイアスがかかりまくった極論」が、むなしく響くのみです。


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水の都、広島市(google earthより)

時には暴れたり荒れたりするけれど、自然豊かな山・川・海と上手に付き合いながら折り合いを付けてきた人々。
そんな自然と人々に育まれてきたパワー&ヘルシー食材の代表選手と言えば、何と言っても「広島カキ」でありましょう!


中国山地の豊かな森林は、落ち葉が分解されてできたスポンジ状の層(腐葉土層)に雨水を蓄えます。
そこで、雨水に含まれているゴミを取り除きつつ、窒素やミネラルなどを補いながら良質な水を生成し、時間をかけて太田川へ流し出します。
そこからいくつかの支流を経て、広島市内へ流れる京橋川、天満川、元安川などに分流して広島湾に注いでいます。
広島かきの美味しさの秘密は、広島湾が養殖に最適な環境であること。
それは波が穏やかである事や、筏が安全に設置できる地形であるなど様々な要因がありますが、かきのエサとなる植物プランクトンが豊富という事も挙げられます。
植物プランクトンは陸上から補給される栄養塩(窒素・リン・ケイ酸など)により増殖します。
その栄養塩を海に供給しているのが大田川。さらに豊かな太田川の水源となるのが中国山地なのです。
(~以上、広島県漁業協同組合連合会HP「漁民の森作り」から抜粋引用させて頂きました。)


生命維持に必要なミネラル(鉄・銅・亜鉛など)、旨味の成分のアミノ酸、疲労回復や糖をエネルギーに変えてくれるビタミンB群が豊富な「牡蠣」は、復興へ向けた人々を元気付けてくれる正に自然の恵みですね。

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新鮮な牡蠣は、生で「ぺろんツルン~」と喉ごしを味わうのも良し・・・・

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もちろん、フライで「はふはふ、サクサク」と食するのも良し・・・・

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サッと炒めて、「ふうふう、プリプリ」と召し上がるも良し・・・


そして生でもフライでも、広島の名産品となった「レモン」が、牡蠣と相性バッチリなのも嬉しい限り。。。で、ありますな。
スリムちゃんブログでは、「広島カキ」のヘルシーレシピもご紹介してまいりますので、来年までヨダレを垂らして待っててチョ!

牡蠣でレモンで。。。がんばろう広島!

それでは皆さん、良い新年をお迎えくださいませ。


【レシピで応援】がんばろう広島シリーズ

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