メタボ豚造(体重85kg)にお奨めしたいホン5冊【その⑧】

●糖尿病と診断されるケース
・空腹時血糖値が126mg/dl以上
・随時血糖値(注1)が200mg/dl以上
・75g 経口糖負荷試験(OGTT)で2時間値が200mg/dl以上
・HbA1c(注2)が6.5%以上

(注1)随時血糖値・・・・・特に食事からの時間を決めずに血糖値を測定する場合をいいます
(注2)ヘモグロビンエーワンシー・・・赤血球の成分ヘモグロビンにブドウ糖が結合したもので、過去1~2ヶ月間の血糖値の指標

●スリム成掛(元メタボ豚造)氏の血糖値推移
2016年体重随時血糖HbA1c
8月85㎏1378.4
9月73.6㎏1116.5
11月67.9㎏1055.5
2017年1月。年が明けた。

スリム鳴造「いよぅ!久しぶり。昨年11月の快気祝い焼肉会以来だな。」
スリム成掛「まぁ・・・ね。ふぅうう~(ため息)」
鳴造(55歳)「んャ?なんだか元気ないな。」
成掛(53歳)「ん、まぁ・・・これを見てくれ」
               ↓
2017年体重随時血糖HbA1C
1月66.7㎏1205.8

鳴造(55歳)「年明けの血液検査の結果か・・・ま、少しA1C が上がってるけど気にする事ぁないだろ。」
成掛(53歳)「いいや、大ショックだよ。あれからもしっかり糖質制限してるし体重も更に減ったのに、血糖の数値がリバウンドしてるんだから」
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成掛氏はここ最近2か月間の出来事を話した。

・毎日の厳しい糖質制限食の実践と献立を巡って夫婦間に溝があったこと
・上記の悩みや年末の忙しさや仕事ストレスなどで睡眠不足の日々が続いたこと
・ただし、年末年始も含めて相変わらず糖質制限はきちんと続けていること

鳴造(55歳)「そっか・・・。成掛クンにそんな出来事が起きていたのか・・・・」
成掛(53歳)「貴方が奨めてくれたホン、たまたま女房が買ってきた"やせるおかずシリーズ"。このホンの糖質を取り入れたレシピの実践が血糖値悪化の原因に違いない!」
鳴造(55歳)「それは違うと思うぞ!あのホンも糖質少なめを推奨してるぞ。ただし糖質も必要だから工夫して適量摂りましょうって・・・」
やせおかレビュー1.jpg

成掛(53歳)「いや!唯一血糖値を上げるのが"糖質"なんだ!そんな人類にとって敵であり毒である糖質を他の食材で"かさまし”するのはゴマカシだよ。糖質は口に入れちゃいけないんだ!だから俺の血糖値が悪化したんだ!」
鳴造(55歳)「いや、ちょっとは人の話を聞けよ・・」
成掛(53歳)「もう俺を放っておいてくれ!糖質制限献立が無理なら女房と別れても良いんだ!一人で暮らしても、卵焼いたり肉焼いたりできるからな、料理しなくてもプロテインで補えるし!もう何もかも下らねえ!」
成掛氏が立ち上がって去ろうとした・・・・その刹那。閃光が走り大音声が放たれた。

鳴造(55歳)「バカやろう!!!

バシッ!!!

ビンタを張られた成掛氏の頬がみるみる朱に染まった。

成掛(53歳)「なる・・・ぞぅ・・・さん・・・・」
鳴造(55歳)「あいや。。手荒なマネをしてスマン。でも今が一番大事な時なんだ。どうか目を覚ましてくれ」
成掛(53歳)「・・・・・・・」
鳴造(55歳)「いいか。オイラたち2人みたいなクソデブだった奴は、糖質を抜けば多くの人は体重が劇的に減るんだよ、それは今まであまりにも大量の糖質を摂り過ぎだったので、ある意味当然の帰結とも言える・・」
成掛(53歳)「・・・・・・・・」
鳴造(55歳)「ヤセたり効果が出て、糖質制限にすっかり感動した気持ちもよく分かる。だがな、ここからが大切だ。クソデブが痩せて血糖値が下がった今。この時点から人生を終えるまでの長い毎日の事だよ」
成掛(53歳)「・・・・・・・」
鳴造(55歳)「このまま糖質を減らす事のみにバイアスがかかったままだと、食うものが段々なくなって、どうしてもMEC(肉・玉子・チーズ)に偏った食事になるだろう。当然ビタミンミネラル不足で体調崩すから、また答えを探し求めて次は"糖質制限がうまくいかない人はビタミン剤やサプリで補いましょう"というセンセのホンを買うはめになるぞ!」
成掛(53歳)「・・・・・・・」
鳴造(55歳)「それとな、成掛さんの血糖値がリバウンドした原因は何となくわかるぞ。」
成掛(53歳)「なぜだ?12月や年末年始は、むしろ今まで以上に糖質を厳しく制限してたんだぞ!」
鳴造(55歳)「ここ最近は寝不足が続いていたと言ってたよな?」
成掛(53歳)「!!!!」
睡眠不足が慢性化すると、空腹時血糖値が上昇し、基礎インスリン分泌能が低下するなど、メタボリックシンドロームや糖尿病のリスクが上昇するという調査結果がある。
 不眠のある人、睡眠が極端に短い人や長い人では、2型糖尿病、高血圧、脂質異常症といった生活習慣病が起こりやすいことが分かっている。さらには、睡眠不足は、食欲を高め、肥満の原因にもなる。動脈硬化、心臓病や脳卒中を発症する危険性が高まる。
 多くの人の場合、睡眠時間が7時間を切ると、睡眠の負債が発生しはじめる。早く返済すればさほど問題はないが、睡眠不足が続いているという人は、睡眠を改善するための対策をするべきだ。
(以上 糖尿病ネットワークHP「たった一晩の睡眠不足が糖尿病を悪化 睡眠改善のための7ヵ条(2018年10月12日)」より抜粋引用させて頂きました。http://www.dm-net.co.jp/calendar/2018/028549.php 
なお、睡眠不足を解消すると、下記図表のように内分泌機能に改善がみられるという研究結果があるようです。
『潜在的睡眠不足』の解消が内分泌機能改善に.jpg
上記図表は、国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター (NCNP)プレスリリース【『潜在的睡眠不足』の解消が内分泌機能改善に繋がることが明らかに;2016年11月16日】から抜粋転載させて頂きました。https://www.ncnp.go.jp/press/release.html?no=124 


鳴造(55歳)「それと仕事や日常のストレスな。ストレスは血糖値を上げるアドレナリンなどのホルモンを分泌するらしいぞ。その他、詳しくは下記サイトを参照してみて」
         ↓
糖尿病ネットワークHP「糖尿病Q&A1000、ストレスと糖尿病」http://www.dm-net.co.jp/qa1000/12/1206/

成掛(53歳)「ううっ。確かに色々悩んでたり、年末で納期迫った仕事でイライラしたりした頃、夜間低血糖のような動悸や不安感に襲われたのは事実だな。血糖値が乱高下してたのかもしれないな。」
鳴造(55歳)「それに加えて糖質量だけにフォーカスしたマインドが、食生活のみならず成掛クンの全人生を支配しつつあるよな。」
成掛(53歳)「糖尿病発症して半年過ぎた今も"糖質制限推進派センセの動画"を毎日聴講するのが、人生の楽しみだからなw」
鳴造(55歳)「そうだな。特に糖質は取っちゃあかんのや、とか、人類を滅ぼす、とか、スーパー制限だ/ロカボだ/MECだ/断糖だ/糖化損塾だ/蛋白脂質食だ/ケトンだ/低インスリンだ・・・まー各センセが各々扇動的なキャッチフレーズを持っているからな(苦笑)」
成掛(53歳)「うん。考えてみればどのセンセも攻撃的な感じだよな。ま、糖質だけじゃなくて睡眠やストレスなども血糖コントロールを悪化させる事は分かったよ。それから"やせおかシリーズ"のホンのレシピも、使わせてもらうよ」
鳴造(55歳)「おおっ!分かってくれたか。これからも人生は長く続けたい。それならば糖質を必要栄養素として適量摂取して、耐糖性の改善を日常の食生活に楽しく組み入れたら良いよな。」
成掛(53歳)「うん、ありがとう。早速実践するよ。ヘルシー生活に向けた新たなセカンドステージじゃワイヤ!じゃ、またお会いしましょう!」

そう言って成掛氏が思いっきり立ち上がった、その刹那・・・・・

鳴造(55歳)「アイタタタタッ!!!!」
成掛(53歳)「あ、ごめん。足踏んじゃったみたいだね。でも、貴方は先ほど僕の頬を撫でてくれたから、これでオアイコだね」

成掛氏の思わぬ意趣返しであった・・・・・・・


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スリム鳴造(55歳)がメタボ豚造(53歳)にお奨めする5冊。
これまで以下の3冊を紹介してきました。
・江部康二「糖質オフ!健康法」→糖質制限についての基礎知識習得のため
・宇多川久美子「薬が病気をつくる」→薬や医療に頼らず自分主体治療の決意のため
・柳澤英子「やせおかシリーズ」→明るく楽しいヘルシーな食生活実践のため

残すはあと2冊だが、スリム成掛氏はその後リバウンドせずにヘルシーな食生活を続けているのであろうか?
次回は今回の話(2017年1月)から1年以上経過した2018年3月に再会した2人の模様を見てみましょう。


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